立飲み百景60 灯台下暗し。(笑)
思えば随分たくさんのお店で、飲んだり食べたりしてきましたけど、最近は馴染みのお店ばかりになってます。新しいお店への興味が無いわけじゃないのですけど、コロナ禍で出かけられなかったり、年齢的なこともあってそうなってしまっているわけで。
長年馴染みのお店って、勝手も分かってますし、何より落ち着きますな、そういう安心感って大切。なのでオジサンの庭と言いますか、愛してやまない元町界隈では、中華料理ならあそこ、焼鳥はこのお店、バーはここ、立飲みはこれって具合に一軍登録のお店が幾つかあります、なのでお出かけの際に困ることはありません。(笑)
ところが地元は勤めていた頃、寝に帰るだけの街だったので完全に手薄、昔から知っているお店は高齢化、建物の老朽化などで無くなったり、全く別のお店に様変わり。
昔から続く駅前の廉売市場も、高層ビルに変わるそうで、まもなく姿を消しますし、駅前は外食チェーン店とファーストフード店ばかりが目立ってるという、さらにそこから少し離れるとホント何もありませんな、コンビニとドラッグストアが目立つぐらい。食べ物屋さんはまだ何とかなりますけどね、買い物帰りにちょっと一杯なんてお店が皆無なのですな。
意地汚く外で飲もうとせずに、トットとお家に帰りなさいよって声もあるでしょうが、お店で飲むのと家飲みは別物、ふさわしい雰囲気の中でこそってのがあるわけで。特に大好きな立飲み酒場は、わざわざ元町まで出かけなくてはなりません。地元にも幾つか、その筋には有名なお店があるのですけど、オジサンの好みに合わなくてねぇ。(笑)
ところがどっこい、全くノーマークどころか、存在すら知らなかった立飲みを発見してしまったわけで。通院がきっかけで、いつもは通らない道を歩くようになって見つけちゃったのですな。
立飲みって書いてある看板も、かなり古い感じだし、見たところ開いているのかどうかも分からないような雰囲気だったのですけど、前を歩いていたお年寄りが、すっと入っていくので何だろうと。立ち止まって見てるとさらに数人が入っていくので、これは行かねばなるまいと入ってみました。
もうね、キングオブ立飲みって感じの素晴らしいお店でしたな、店内の雰囲気が眩しすぎて。(笑)その日から通院の坂道が苦にならなくなりました、リハビリの後のお楽しみができましたからね。
で、ちょくちょく通っていると、お店のしきたりも分かってきますし、いつもお見かけする常連さんから声をかけてもらったり。こういうのが立飲みの楽しいところ、まさに灯台下暗しな地元密着立飲み酒場、こんなお店と巡り会えるとは思いませんでしたな。(笑)
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