もっと撮っておけばよかった、建物の写真。
そもそも街の写真を撮りだした原点と言いますか、最初の興味が建物そのものだったので、人物も絡めた街の情景のような写真にはほとんど撮ってこなかったのですな、画面に人が入るとどうしてもまずそっちに目が行きますからね。それだけ人物って被写体としては強いって事なわけで。
人物を絡めた街のスナップショットがすごく上手な方のブログもよく見てますけど、オジサンにはこういう写真は撮れないなぁっていつも思います。ま、撮ろうとも思ってませんけどね。(笑)
建物って、その土地の歴史上重要なんてことでもない限り、取り壊されてしまえばそれで終わり、同じものがもう一度同じ場所に建つなんてことはあり得ません。本来の姿に復元された東京駅も、震災から復興した熊本城も歴史的な価値だけでなく、シンボルとしての役割もあるので元通りになりましたけど、企業や個人の持ち物だった建物は残る可能性は低いというか、ほぼ無いですな。
修復や保存はできないけど、外壁を残したまま高層ビル化してしまう建物もあります、完全に無くなるよりは外側だけでも残るわけですから、これもひとつの解決方法なのかもしれません。
ご存知の通り、阪神・淡路大震災で神戸は明治時代以降に建った歴史的洋風建築物がたくさん失われました。びくともしなかった建物もありますけど、すでに歴史を刻んでかなり老朽化した建物が多かったので、ひとたまりもなく崩壊したのが多かったですな。かろうじて外壁が残った建物も、余震で崩れたり、耐震補強できないということで、最終的に取り壊されることになったりしましたからね。
栄町通にずらりと並んでいた銀行や金融会社のレトロで威厳のあったビルはほとんど無くなりました。若い頃この辺りを撮り歩いた写真が残っていますけど、これがオジサンにとって唯一の記憶と記録。その頃は二度と撮ることができなくなるなんて思ってもなかったですから、ショボい写真しか残ってない。もっと撮っておけば、もうちょっとマシな写真を撮れなかったのかって後悔もありますな。
当時広角レンズは24ミリしか持ってなかったといいますか、それしか買えなかったので、立派なビル全体を入れて撮ろうとすると、反対側の歩道からでも入らなくて、何とか全体を撮るために四苦八苦してたのが分かります。なので構図はメチャクチャ。(笑)
今のように超広角なんて当たり前、広角ズームまで普通にラインナップされてる時代じゃなかったですからね。安月給の若造には自分が動くか構図で何とかするしかなかったのですな。
あれからウン10年、今でも残っている建物は、街歩きの際にやっぱり撮ってしまいますね。むしろしつこいぐらい撮ってて丁度なのかもって思いながら撮ってます。(笑)
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