絞り開放で見えてくるもの。(笑)
今日は絞り開放でしか撮らないぞって、決めてレンズを選んでお出かけするのも面白いと思うのですな。要するにピントの浅い背景がボケやすい設定で強制的に撮るわけで。この場合広角より標準、望遠レンズが有利といいますか楽に撮れますな。
さらに開放絞りF1.4なんてハナから明るいレンズはもう勝負の結果が出たようなもん。誰が撮っても背景ボケボケの映える写真が量産できますからね。お高くて明るいレンズがもてはやされるのは、映える写真が簡単に撮れて予想以上にイケてる写真に、自分の腕前が上がったように勘違いできるからでしょうかね。(笑)
むしろキットレンズによく選ばれる、廉価な標準ズームで同じような背景ボケボケ写真にチャレンジして見てはどうですか、開放絞りF3.5〜5.6なんて暗いやつね。この手のレンズでぼかそうとすると、撮るものと背景との距離や最短撮影距離を意識しないといけませんし、キレイなボケ具合は期待できそうに無いので面白くは無いかもしれませんけど、写真の勉強にはなると思いますって、こんなの誰もやらないか。(笑)
明るいレンズで絞り開放を楽しむとしたら、あえて単焦点レンズをマニュアルフォーカスで撮ってみるってのはどうでしょうか。オートフォーカスをOFFにしたり、オールドレンズをマウントアダプターで使ったり、激安の中華レンズに手を出してみるとか手段はいろいろありますな。
いずれにしても絞りは開放のままにして、ファインダーを覗きながら自分でピントを合わせる。時間がかかってもいいから自分で見ながらピントを合わせるってのがミソ。
あのね、オートフォーカスってシャッターボタン半押しで瞬時にピントを合わせてくれるでしょ、スッスッって感じで。自分でピントリング回しながら、じわじわピント合わせをやってみると分かるのですけど、遠くから近くへ、もしくはその逆にピントの合ってる位置が変わっていくのがわかります。ボケずに鮮明になる位置ですな、いわゆるピントの山ってやつ。
試してみれば分かるのですけど、オートフォーカスがいかにスゴイ事をやってるかを改めて思い知ると同時に、ピント合わせってどんな写真を撮りたいかの最初の意思表示だと気付くと思います。
ピントの合う範囲(奥行き=被写界深度)が、絞りの数値で変わることもファインダーで確認しながら、何のどこに、どこまでの範囲でピントが合わせたいのかを考えながら撮るのですな。
絞りが開放だとボケの量もマックスなのですけど、背景が近い場合と遠い場合、カメラを構えた場所から撮る対象までの距離でも変わってきます。デジタルだと色々試して背面モニターで確認しながら撮れますからね。
で、絞り開放が必ずしも映えるわけじゃ無いってのが分かるかと。明るいけど、高くて重たくて大きなレンズが本当に必要かって、胸に手を当てて考えてみるキッカケになるんじゃないでしょうか。
ちなみにオジサンは開放絞りF2の23mmと35mmの純正レンズをメインで使っておりますけど、不満を感じたことはないですな。むしろ小型軽量なのがありがたいって思ってます。機材の重さって機動力に影響しますからね。
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