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2021年11月30日 (火)

コスモポリタンの思い出。

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かつて神戸にあった、コスモポリタン製菓って洋菓子屋さんのことを知ってる人ってもう少ないでしょうなぁ。2006年に廃業しているのでもう無いのですけどね。オジサンには思い出の多い洋菓子屋さんだったのですな。
ウィキペディアで詳しく出てくるので、ざっくりと説明しますと、ロシア革命から逃れ、日本に亡命したフョードル・ドミトリエヴィチ・モロゾフさんって方がトアロードで始めたロシア菓子店「モロゾフ洋菓子店」が最初。
ところが日本人の共同経営者と裁判沙汰になって、結果的に追い出されちゃうのですな。しかもモゾロフって名前も商標に使えなくなってしまったという。なので息子のヴァレンティン・フョードロヴィチ・モロゾフさんが「バレンタイン製菓店」を始めるのですが、太平洋戦争の神戸大空襲で焼失。
終戦後「コスモポリタン」ってお店を立ち上げ、それがコスモポリタン製菓になりました。皆さんご存知、今のモロゾフって洋菓子の会社にはモロゾフさんが居なくて、コスモポリタンにモロゾフさんが居たというややこしいことになってしまったのですな。

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子供の頃はそんな大人の事情といいますか歴史なんて知りませんから、お出かけした時にお菓子を買ってもらうのが、ただ単純に嬉しかったわけで。あの頃はコスモポリタン、モロゾフ、ゴンチャロフ、ユーハイム、ユーハイムコンフェクト(現神戸スイーツポート)にパルナスや不二家、神戸風月堂などなど、お菓子屋さんしか見えてなかったですな。(笑)
子供のいなかった伯母夫婦が遊びに来るときは、いつもお土産でお菓子を買って来てくれたのですけど、お家じゃ買ってもらえない立派な入れ物に入ったきれいなチョコやゼリーの詰め合わせだったり、ゴーフルの大きな缶だったりを思い出しましたよ。
特にコスモポリタンは好きで、三宮センター街のセンタープラザとさんプラザの間の道を海側に行った所、現ZARA三宮店辺りにガラス張りのきれいなお店があったのですな。中にはガラスのショーケースにチョコが飾ってあって、奥は喫茶部。
チョコはなかなか買ってもらえなくて、楕円形の缶に入ったキャンディーでしたな。あの頃のお菓子の入れ物って立派なのが多くて、捨てずに文房具入れなどに使ってましたよ。
で、家内がこれ見てって出して来たのが、手芸材料入れに使っていた木の箱。コスモポリタンのシールが貼ってありました。フルーツゼリーの詰め合わせの箱らしいのですが、このロゴが懐かしくてねぇ。立派な木箱なので捨てずに使っていたみたい。
そういえばオジサンもチョコレートボンボンの入っていたモロゾフの樽型の入れ物を小学生の頃からペン立てに使ってます。ロゴは剥がれてしまってますけど立派なので捨てられず使い続けているという。(笑)

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久々に目にしたコスモポリタンのロゴ、下にはしっかりヴァレンティン・F・モロゾフって書いてありますな。モロゾフはここに居るって意思表示だったのでしょうか。

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