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2021年10月21日 (木)

写真好きにゼヒ観て欲しい映画を3本。

ココログさんから「【ココログ映画祭】私の好きな映画ベスト3」ってお題が出たので、さっそく書かせていただこうかと。(笑)
好きな映画はハッピーエンドなコメディータッチの作品なのですけど、カメラと写真のブログですのでね、ヒネリを効かせて写真家を取り上げたもので好きなのを選んでみました。
ただいま公開中の写真家ユージン・スミスをジョニー・ディップが演じている「MINAMATA -ミナマタ-」も取り上げたかったのですけど、まだ観てないので除外します。
まず1本目は「ビル・カニンガム&ニューヨーク」って映画、ニューヨークの街角でイケてるファッションの人たちをひたすら写真に撮ってるだけのビル・カニンガムってファッション写真家の映画。
ニューヨーク・タイムズ紙のファッション欄を担当していたそうで、自分のファッションには無頓着、食事や恋愛にも興味なし、他人のイケてるファッションにのみアンテナが立ってるという。「最高のファッションショーは常にストリートにある」ってエネルギッシュに写真を撮る姿と情熱には感服しますな。もうね、ぶっ飛んだ写真家ですよ。
もう一本は「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」という映画。ある青年がオークションで落札した箱の中にはたくさんの撮影済みフィルムが入っていたのですな。

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あまりにも素晴らしすぎるその写真をブログに上げたところ大反響、この写真を撮った人は一体誰?って探したところヴィヴィアン・マイヤーという女性を見つけ出します、既に亡くなっていたのですが、15万点以上もの素晴らしいストリートスナップを撮りながら、生涯発表しなかったのは何故なのか。ヴィヴィアン・マイヤーの人物像に丹念なインタビューで迫って行くドキュメンタリー、とにかく写真がすごいのよ。
3本目は「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」若い方に人気があるのはこれじゃないでしょうか、一流ファッション誌の表紙を飾ったこともある写真家ソール・ライター、ある日表舞台から姿を消してしまうのですな。
ところが後年、それまで発表していなかった写真をまとめた写真集が出版され、再発見再評価されるわけで。自身の生活圏内だけで撮られたスナップショットは、今時の若い写真ファンやフィルムカメラを楽しむ方に響くんじゃないかと。ファッション誌の写真を撮っていただけあって、色と空間のバランス感覚はスゴイですよ。ただオジサンには彼の言葉の方が響きましたけどね。(笑)
以上3本、ストーリーやドラマがあるわけじゃないし、俳優さんが出ているわけでもないドキュメンタリー映画ですから、すごく地味ではありますけど、仕事や趣味にかかわらず、写真が好き、撮るのも好きって方にはゼヒ観て欲しい映画でありますよ、得られるものは多いかと。オススメします。

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