空気が写るは、レンズの褒め言葉?(笑)
本当に空気が写ったらエライことですよ。それだけ空気が汚れてるってことですからね、PM2.5や黄砂で遠くの景色が霞んだりするのがそうかと。汚れた空気が写るほどのひどい大気汚染ってなんてお断りしたいですな。(笑)
で、この場合の「空気が写る」ってのは、いわばレンズに対する褒め言葉と言いますか、科学的根拠に基づいて調べたレンズの性能だけじゃない、感覚的な部分を評価する言葉なのかと。ま、早い話、レンズの性能を神話化するためのワードと思えば分かりやすいですな。(笑)なので「空気が写る」で検索すると、その手の神話がいっぱい出て来ます。
調べてみると最初に空気が写るライカって言ったのは、木村伊兵衛さんだそうで、困りますな、写真界の大家がそういうことを言うから、アマチュアが乗せられて、自分の腕前を考えずに同じものを欲しがるんですよ。(笑)ツァイス神話ってのも出て来ましたな。結局ライカとツァイスへの信仰と崇拝から来た言葉なのかなって思いました。(笑)
いわば「空気が写る」ってのは、平面の写真なのに、その場の雰囲気や臨場感が写ってて、そんなのが撮れるレンズはスゴイってのを、なんとか言葉で伝えようとして出て来た言葉なのだろうなって、オジサンは解釈していますけどね。
ただねぇ、その場の光の状態や被写体の状況に左右される部分ですので、その空気を読み取って名作をコンスタントに生み出すことのできる、大家の写真家が言うのでしたらまだしもって思いますけど、ほとんどの方は美しい言葉に洗脳されてるだけで、お高いレンズで空気を写したことも、写ったことも無いのが現実でしょうな。(笑)
ま、プロの使う道具と同じものを使えば、オレも上手くなるかもってのは、写真の世界だけじゃ無いですからね。スポーツ用品の世界は一流選手モデルがいっぱいあります、大谷翔平選手モデルの野球用スパイクシューズとか、大坂なおみ選手モデルのテニスラケットだとか。
それを使ったからといって同じプレイができるわけではありませんけど、ちょっとでも近づきたい気持ちが、欲しい魂に火を点けるのだと思います。(笑)
オジサンは伝説とか神話に大して興味がないので、自分が使ってみてよく写るなって思ったり、使ってて楽しいレンズが一番でいいかと。なので中華レンズのTTArtisan 35mm F1.4Cは今一番楽しいレンズ。
ニコンさんのZ fc用も発売されましたな、シルバー鏡胴のしっかりした作りで税込8,190円ですからね、超お買い得。(笑)マニュアルフォーカスなところがヘリテージデザインのZ fcにはよく似合うんじゃないかと思います、似合うかどうかでレンズを選ぶのもあり、空気が写るなんてワードに惑わされずに、撮ってて楽しいレンズを選べばいいのじゃないかって思いますな。(笑)
掲載写真はEOS10Dでデジタル一眼レフデビューした頃の写真、リバーサルフィルムのような空の色にならないのが不満でしたな、おまけに春先の黄砂で空の下が黄色い。たしかに汚れた空気は写ってますけどね。(笑)
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