LEDビデオライトは一癖ありそう。(笑)
買ってみたNEEWERさんのLEDビデオライト、ちょっと癖があって、このままじゃお家フォトには使えないなってオジサン思ったわけで。何が癖かって言いますと光の質ですな、いわゆる硬い光なのよ。
ライトの性質を考えると当然なのですけど、小さなLEDの光って点光源、それをパネル状に並べて、あたかも大きな発光部を持つライトのように見せかけているものなので、基本の点光源ってところは変わりがないのですな。しかも広がりにくく直進する光なので、照らされた物の影がくっきり出てしまいます、つまり光質が硬質なのですな。(笑)
ブツ撮りでまず必要とされるのは面光源の光、スタジオで撮影の際はライトを拡散させて面光源にするために、傘に反射させる「傘バウンス」通称「傘バン」や、ディフューザーフィルムと呼ばれるすりガラスのように不透明な、光を拡散するフィルムを使って作ってました。つまり、ふんわりと全体を包むように光を回してやるわけで。これを環境光にして、被写体の見せ方によって他のライトで光を作っていくわけですな。
身近なところでは、よく見かけるクリップオンストロボの発光部に被せるデュフューザーアクセサリーがありますけど、あれもストロボの点光源を少しでも面光源に持っていこうってアイデアグッズ、発光面が大きく奥行きのあるものほど効果があります。
で、LEDビデオライトですけど、正面からだと直視できないぐらいの明るさはあるものの、懐中電灯のような感じで、これをふんわりした光になるように、手をかけてやらないことには使えません、しかもお金はかけないで。(笑)
安いLEDビデオライトで楽しもうってのに、他でコストが掛かっては本末転倒。スタジオの大掛かりなセットをパソコン机の上で、手に入りやすいものでやっちゃいましょうってのが、オジサンの思うお家フォトの醍醐味ですからね。(笑)
まずは、LEDライトだけと、2019年2月23日 の「ダイソーの組立ラックは撮影用に便利。」って記事で書いた撮影ブースを使ったのとで撮り比べ。
高い位置から逆光で当ててみましたけど、ライトだけだと影がきついですなぁ。撮影ブースを被せると柔らかくなりました。組み立てラックに張ってある半透明のビニールがデュフューザー代わりになるわけですな。だけど光の拡散度合いが大したことなくて、ライトをかなり離さないと効果がありませんし、離すと光量不足という、ライトの根本的な非力さが露呈、でも安かったからなぁって、値段だけしか納得要素がないですやん。(笑)
で、スマートな解決策。2016年5月29日の「よもかめ3分クッキング、魔法の箱でストロボ苦手克服だ」って記事で、冷凍ギフト用の発泡スチロールボックスを流用してライトボックス作りを書いておりますが、今回これをリメイク、クリップオンストロボは手放してもう持って無いので、さっそくLEDライトが付けられるようにして試してみました。
下の3枚の写真、上から順にライトを逆光で直接当てたもの、ライトボックスに付けたのを真上の近い場所からと、それよりやや後ろから離して当てたものです。
光の柔らかさを見てもらえればお分かりかと、ライトボックスを使うことによって、光はやや弱くなりますけど、シャドウのつぶれや影の付き方も、キツさが無くなってブツの質感も出ていると思います。あとレフ板で光を回したり、もうもう少し手をかけるとうまくいきそうですな。(笑)
このライトボックスはサイズが小さいので、もう少し大きめのものを作ってやれば、お家フォト最強グッズになるかも、ちょっと面白くなって来ましたよ。
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