広角レンズというほど広角でもないけど。
持っているレンズの中で、一番広角側担当なのは単焦点レンズのXF16mm F2.8 R WRとキットレンズのズームXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZの2本だけ、いずれも35ミリ換算で24ミリと、23ミリ相当な広角レンズなので、今時の広角レンズのカテゴリーからすると、そんなに広角でもないかもしれませんけど、フィルムの頃は24ミリレンズが一番よく使っていたレンズだったのでこの2本で十分、これより広角のレンズって、持っててもまず出番がないかと。
EOSで使ってたEF16-35mmF2.8L USMも、プライベートでは16ミリ側を使うことってそんなになかったですからね、ただし仕事の撮影では重宝しました。これとEF24-105mmF4L IS USMの2本を持って出れば鬼に金棒でしたな。
建物の写真やイベント会場全体を撮るなんて取材では、16ミリだと引き場がなくてもカバーできましたからね、ただし相応の遠近感や歪みは出ますから、あとの画像処理できれいにまとまるように、構図を考えて撮ってました。これをきっちりやっておくと、後処理が全然違うのよ、時間かけずに楽して早く帰りたかったですからね。(笑)
強烈な遠近感をわざと使ってまとめるなんてのもよくやりました。16ミリともなると、人間の視覚とは別物の世界ですから、手前にメインになるものをがっつり写してさらに遠近感増し増し、ファインダー覗きながら違和感を感じるぐらい盛り盛りの撮り方をすると、かえってウケが良かったりしましたな、中途半端だとどっちつかずになって、インパクトの無い写真になってしまうというのは経験上分かりました。
なのでオジサンは広角レンズで遠近感強調と、望遠レンズで遠近感がギュッと詰まった、印象の全く違う2パターンをよく撮ってました。
ただこの撮り方って体力消耗するのよ、まず広角レンズで寄りまくって撮って、次に望遠レンズで全体が入る距離まで走って後ろに下がって撮らなくてはなりませんからね。いろんな角度から何パターンか撮ったらもうヘトヘトでしたな、撮ってるより走り回ってる方が多い。(笑)
で、16ミリを使った後に24ミリにチェンジするとコレ標準レンズか?ってぐらい広角感を感じませんでしたな、50ミリ使ってて24ミリにチェンジするとガッツリ広角感を感じるのにね。(笑)
写真家の高梨豊氏の経験説で「焦点距離年齢説」というのがあります、生理的にしっくりくる焦点距離(35ミリ換算)と年齢が一致するという説。オジサン還暦なので60ミリってことになるのですけど、それに近い標準レンズと、やや広角のレンズが今一番使ってるレンズなので、この説は合ってるなって思いますね。
おかげで広角レンズの出番は減ってますけど、使ってると若い頃の感覚が蘇ってくるので、どんなにジジイになってもやっぱり外せませんな。(笑)
掲載写真はすべてXF16mm F2.8で撮ったもの、このレンズで撮ってるとモノクロ現像をやってた若い頃を思い出します。なのでフィルムシミュレーションはアクロスにイエローフィルターで。
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