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2021年8月 5日 (木)

文化住宅だった頃。

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小さな頃「文化住宅」で暮らしていました。木造モルタル2階建て6部屋、2階の住人は外に付いてる階段で上がるようなやつね。文化住宅って、その頃としては新しいタイプの集合住宅で、各戸にトイレと炊事場、それと玄関が表に面して付いているのが特徴。
当時はもっと古いタイプの集合住宅が普通だったのですな、正面に玄関がひとつで、中の薄暗い廊下沿いに各部屋のドアが並んでいるようなの。廊下の突き当りに共同トイレと炊事場、間取りは4畳半一間に押入れなんてやつでした。

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文化住宅はそれよりも新しく、文化的な暮らしができますよって事で、そう呼ばれるようになったみたい。ただし風呂は無かったので近所の銭湯に行ってましたよ。(笑)
建物の名前も「〇〇文化」「〇〇荘」なんて名前でしたな。その後に出てきた「〇〇コーポ」や「〇〇ハイツ」なんて、おしゃれな名前の集合住宅は軽量鉄筋構造が多くなりましたな。

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住んでた文化住宅には、2階に絵の勉強をしている学生さんが住んでて、時々外で風景を描いてたのを見た記憶がありますよ。周りはキャベツ畑や長屋ばかりでしたけど、海と淡路島が正面に見えましたからね、絵になったのかと。その頃のオジサンは隣の子と一緒に、三輪車ブイブイ転がしてましたって、アルバムに当時の写真が残ってたのよ。(笑)
その後弟が生まれて引っ越しましたけど、この文化住宅は結構長く残っていて、高校生の頃、通学の道すがら何度か前を通ったことがありました、阪神淡路大震災で古い建物はがっさり無くなってしまったので、今グーグルマップで調べても月極駐車場になってます。

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で、最近そんな文化住宅を見つけては撮っているのですな。コロナの影響で遠出も旅行も無理、外出自粛やステイホームが当たり前になっておりますけど、オジサンの撮る街の写真は、玄関を一歩出た所からスタートできて、いつでもどこでも被写体だらけなので、買い物ついでに地元をプチ徘徊、短距離、短時間な撮り歩きですけども、チリも積もれば山となるですからね、撮り続けなくてはなりません。
歩き回ってみると、意外な事に文化住宅ってまだまだしっかり残っておりますな。昭和30年代頃に建てられたものが多いはずなので、築60年前後の物件って事になりますから、廃墟と化して放置されてたりするのもあって、必ずしも現役ばかりってわけじゃないのですけどね、それでも残っているのは何だか嬉しかったりします。
今の目で見ると狭そうだし、窓も小さいし決して便利には見えないのですけど、何だか趣といいますか、たたずまいに惹かれてしまうわけで。築年数を考えるといつまで残るかわからないですし、今住んでる人が出て行ったら、壊して別の建物になるか有料駐車場になると思います、もう一度文化住宅が建つ事はまず無いでしょうな。そんなわけで高度経済成長期にたくさん建てられた文化住宅、昭和の香りのするたたずまいを写真でどうぞ。

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