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2021年7月17日 (土)

EOS 5D MarkIIはガチな仕事カメラだったと思う。

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3年ほど前に「プロカメラマンはなぜキヤノンかニコンなのか。」って記事を書いてましたな。グラフィックデザインの仕事をやっていた頃の、写真を外注していたスタジオのカメラマンとのあれこれを元に書いたものでした。
まだフィルムの時代、ちらほらとデジタルが出てきてましたけどね、まだまだ仕事には使えねぇってクオリティーでしたな。その後一気にデジタル一眼レフが主流になって、カメラマンだからパソコン使えません、フォトショップ触れませんでは、仕事が来ないどころか廃業なんて事態も。実際転職したカメラマンもいましたしね。
オジサンが社内スタジオを任された時は、すでにデジタルが当たり前、フィルムという選択肢は全く無くなっていました。導入した機種は発売されたばかりのフルサイズ機「キヤノンEOS 5D MarkII」。13年間使いましたけど、ホント丈夫なカメラでした、どんな現場でも確実にいい仕事してくれましたからね。
もう手元にはありませんが、個人でも購入してガンガン使ってましたよ。(笑)今時のモンスターみたいなフルサイズミラーレス一眼と比べると、スペック的には大したことはありません。
連写も最高約3.9コマ/秒とのんびりしたものでしたけど、商品撮影や料理の撮影がメインだったので、連写って鍋物のグツグツ撮影や、パンケーキにかけたメイプルシロップの流れるシーンのようなライブ撮影でしか使わないのですな。いくらカメラの連写性能が高くても、ストロボのチャージが追いつかなくては全く無意味な世界なわけで、この程度の連写スピードでも十分でした。商品撮影では、金箔入りのお酒を瓶の中で金箔が舞ってるように撮る時に連写しましたけどね。(笑)
スペックを調べて見ると、シャッター耐久回数は15万回と出てましたけど、週5日、一年52週ですから260日、1日平均100カット撮影したとして5.76年ですか。
取材ではもっと大量に撮影してましたので、実際は4、5年ぐらいで動かなくなって、シャッターユニット交換修理、2回交換したのですけど、修理票に記載されてたシャッター回数は15万回をかなり超えてたような記憶があります。補修部品も無くなり出して、新機種に変えていったのですけど、オジサンは頑なにEOS 5D MarkIIにしがみついてましたな。(笑)
そうそう、ある取材で他社のビデオ撮影と一緒に撮らなくてはならなかったのですな。シャッター音をマイクが拾うので音を出さないでくれって無茶振り。
自前の富士フィルムさんのX-T30を電子シャターモードにして無音撮影しましたけど、撮ってる間不安が付きまといました。いいカメラなのですけどね、仕事で使うにはまだまだ心もとない感があって。
EOS 5D MarkIIでは一度もそんな気持ちになった事が無かったのは、長年の信頼のおかげだったのかもしれません。目を引くようなスペック以外のところが、仕事現場では一番大事だったりしますからね。(笑)

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