ベルビア100が米国で廃止って、なんでやねん。
7月8日に「フィルムとフィルムカメラに思う」って記事を公開した途端このニュースが飛び込んできました。
オジサンが大好きな富士フィルムさんのリバーサルフィルムの内「ベルビア100」がアメリカ環境保護庁の有害物質規制法に引っかかったのですな。
指定有害物質を含んだ製品を処理したり、販売したりしてはいけない法律だそうで、処理がダメって事は現像所でも扱ってくれないって事なのでしょうかね。
どうやら「イソプロピル化フェノール」とか言う、舌を噛みそうな名前の物質が、ベルビア100に含まれているのが規制対象なのだそう。
含有量は0.0003%未満と極微量なので環境汚染などのリスクはほぼ無いと考えているそうですけどね、富士フィルムさんはまじめなのか「富士フイルムは、イメージングの世界的リーダーとして、持続可能な行動を取り、すべての国の規制を遵守することに取り組んでいます。そのため、富士フイルムは米国でのフジクローム ベルビア100 プロフェッショナルフィルムを直ちに廃止します(2021年7月6日)。」(原文をグーグル自動翻訳しました)という事だそう。
残ってる「ベルビア50」と「プロビア100」は何も言及してないので大丈夫なのだと思いますけど、3銘柄の内ひとつが、きっと世界中で一番消費量が多いはずのアメリカで売っちゃダメってなると、ただでさえどんどん縮小傾向にあるフィルム消費量がさらに減って、維持するために生産調整や値上がりにつながるんじゃないかと。
ただでさえ使ってる人が少ないリバーサルフィルムですからねぇ、規制対象に引っかかった、イソプロピル化フェノールとやらを使わない、新しいベルビア100が開発販売されるなんて可能性は低いですし、下手すりゃベルビア100はある日突然生産終了、廃番なんて最悪の事態にもなりかねないわけで。その可能性が大アリなので(笑)なんて言ってられませんよ。(泣)というより(願)もしくは(祈)。
しかしなんでかなぁ、一番使いやすくて発色の良い、ベルビア100が貧乏くじ引くなんて納得できませんなぁ、って愚痴をこぼすならもっと使えよって声も聞こえてきそうですけどね。
ま、今のところアメリカだけの話なのが救いですけど、フィルムってそれ自体も、現像処理も化学薬品ありきの製品ですから、この先風当たりが強くなるのは、致し方ないかと。
だけど規制物質の含有量0.0003%未満でも規制を受けるって、なんだかイチャモンつけられてる感が、どうしてもしてしまいますな。アメリカのルールなんて奴らの都合ですからね。
| 固定リンク | 0
「 富士フィルム」カテゴリの記事
- サヨナラしないぜ!XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS。(2024.05.26)
- XF10とIXY DIGITAL L3で街を徘徊。(2024.06.04)
- 失言社長さん。(笑)(2024.05.18)
「 フィルムのこと」カテゴリの記事
- クラシッククロームのコダクローム感。(笑)(2024.01.06)
- フィルムスキャナを手本にデジタイズ。(2023.11.19)
- フィルムカメラ気分をフジのカメラとあのレンズで。(2023.10.14)
- フィルムの終活というよりも、終わらせることに。(2023.10.21)
- フィルムの値上げはもう他人事。(2023.06.18)
コメント
米国 Kodak はフイルムはトライXしか作っていないように思えます。ポジ・ネガカラーは有るのかな?
世界のフイルム覇者だった Kodak ですが、今は印刷関連企業に転進。デジタルカメラを初めて開発した Kodak が、デジタルの波に乗れなかった理由は米国の株式市場主義が原因で、内部留保を貯める事が出来ずにいた。富士は内部留保を貯める事が出来たのでデジタルカメラの研究開発費を捻出できた…なんてネット記事を読みました。黒白フイルムだけは最後まで残って欲しいです。
投稿: Ruby2020 | 2021年7月13日 (火) 19時06分
Ruby2020様、おはようございます。
今はコダックアラリスって会社になってるようですよ。リバーサルフィルムはエクタクロームE100を2017年に再生産で出してますね。その頃記事にした覚えがあります。だけど、お値段がフジクロームよりかなりお高いので手が出ません。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2021年7月14日 (水) 09時28分