オーディオもフィルムカメラと似てきたな。
老舗オーディオメーカーのオンキョーが、主力のホームAV事業を売却ってニュースが少し前に出てましたな。音楽を聴くのはヘッドフォンやイヤホンが主流、売れるのもそんなのばかりになってしまってて、いかにもなオーディオ機器って、どんどん見かけなくなりましたからね。
昔はレコードプレーヤー、チューナー、アンプ、スピーカー、カセットデッキを、こだわりと好みで組み合わせるのが夢でしたな。サンスイ、ヤマハ、トリオ、テクニクス、ダイヤトーンなどなど、立派なカタログをもらってくるのが楽しかった頃。街の小さな電気屋さんでもオーディオコーナーはちょっと高級そうな展示をしてました。(笑)
そうそう中学や高校の入学祝いにミニコンポが人気だった時代もありましたなぁ。オジサンはそれよりまだ前の世代なので、ステレオラジカセか短波放送の聞けるラジオが人気でした「ナショナル ワールドボーイ」持ってましたよ。
オンキョーはそんな時代、音質重視のメーカーとして輝いていたのですけどね、音楽ファンが自宅にリスニングルームと称して、落ち着いて音楽を聴く場所を作って自慢してた頃のお話です。(笑)
で、オンキョーの製品って使った事あったっけって、目の前を見たら灯台下暗し、パソコンに繋いでる外部スピーカーがオンキョーのPCスピーカー「GX-20AX」でした。机の上の当たり前の景色なので、完全に忘れてましたよ。(笑)
発売が1999年10月ですから20年以上使ってる事になるのですけど、音はいいし丈夫なので、他に買い換えようって気にならずそのまんま使い続け中。何だか色々思い出しましたよ。
買ったきっかけは、当時使っていたPower Macintosh G3(Blue&White)に繋ぐため。ポリタンクって呼ばれてたタワー型のMacは、デカくて机の下に置かざるを得なかったので、こりゃ外部スピーカがいるなと。
パソコン用スピーカーが色々なメーカーから出てきた頃で、周辺機器メーカーの安いのはプラスチック製でしたな、有名だったBOSEはいい音でしたけど高すぎて、手頃で音がいいのってオンキョーをチョイス。
アンプ内蔵、フルレンジ・バスレフ型、木製キャビネットで小型なのにずっしり重いところがいかにもオンキョー的でした。このクオリティのまま時代の波に乗って、AI搭載スマートスピーカーなんてのを開発してたら今のような事にはならなかったと思いますね。
フィルムカメラがデジカメに、デジカメがスマホに淘汰されたように、オーディオの世界も様変わりしてしまったなって思うのはオジサンだけではないかと。昔ながらのオーディオの楽しみ方をしている方って、フィルムカメラを楽しむ方と似ていますな、どちらも今やマニアの扱いですからね。(笑)
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コメント
こんばんは。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ニコンもデジタル一眼の国内生産撤退なんてニュースが出てましたね。
コンテンツが面白いか気に入るかが全てで、今はもう音質だとか画質なんて言葉は死語になってしまったのでしょうね。
アナログで究極を追い求めるには気の遠くなる労力と銭が掛かる。(笑)
安直なデジタルのまやかしでも十分に満足出来る画や音が手に入るようになったということなのでしょうか?
最初に見たデジカメの画、10万画素位のCASIO QV10Aだったと思いますが、「こんなおもちゃがフィルムに取って代わるわけがない。」と思っていたのが遂この前。
音はデータ量が少ないので案外早くおもちゃの壁を破ってくれました。
でも最初にipodの圧縮音源を聴いた時は「何だこの安物のトランジスタラジオみたいな音は」と思ったものでした。
ONKYOさんには今もDAPのDP-X1Aでお世話になっていますが、ラジカセからコンポーネントステレオへ進化した時もONKYOのレシーバー(懐かしい)とスピーカーにAurexのadresNRが搭載されたカセットデッキの組み合わせからスタートしたものです。
現在はDP-X1A+JVCKENWOODのHA-FX700で、MP3 320kbpsで十二分にHiFiを楽しんでいますが、スマートホンで聴いていない時点で異端なのでしょうね。(苦笑)
試しにAndroidのスマートホンで同じ音源を聴いてみたら、痩せた音しか聴こえませんでした。
投稿: VK12 | 2021年6月 9日 (水) 19時49分
VK12様、こんにちは。
リスニングルームだの、エアチェックだの、オーディオの世界は死語が溢れかえってますね。落ち着いて音楽を聴くから、何かをしながら聴くに生活が変化して、それまでの大袈裟なオーディオがいらなくなったと言いますか、邪魔になってしまったわけで。(笑)ブルートゥーススピーカーでなんだか十分ですよ。
投稿: よもかめ亭主 | 2021年6月10日 (木) 13時34分