加水分解って他人事だと思ってましたな。
加水分解って言葉を良く耳にするようになったのはいつ頃からでしたでしょうね、現像済み写真フィルムが加水分解で劣化してしまうというのは、何かの記事で見た事がありますな、ビネガーシンドロームなんて言うそうで。
フィルムベース素材のセルロースアセテートが、通気性が悪くて高温多湿の場所で、加水分解をおこして酢酸を発生させる現象、仕舞い込んだフィルムから酸っぱい匂いがしたら要注意。
オジサンの撮ってきたフィルムは、幸いにもそのような事態にはなっておりませんけどね。ならないとは言い切れないわけで。とにかく高温多湿は大敵だそうですけど、美術館の収蔵庫のような環境を、お家で作るのは無理ですからね、できる範囲でなんとかしますよ。
ま、オジサンの生きてる間はきっと大丈夫でしょうけど、名作だらけって思っているのは撮った本人だけ、家内はそんな風に思ってくれませんから、死んじゃったら遺品整理で、ゴミの日に出されて終わりでしょうな。(笑)
フィルムだけでなく、加水分解って色々なところで起こりますな。中古カメラ屋さんで、ジャンクカメラ発掘が楽しかった頃に、グリップがネトネトで放置されてるのがありました。ニコンの一眼レフが多かったような気がします。
貼革に経年変化で劣化しやすい素材を使っていたのでしょうね。触るんじゃなかったって後悔しても、時すでに遅し、ネトネトが手について拭いても取れないのよ。
パソコンのマウスが壊れたので、引き出しに仕舞い込んでいた古いマウスを引っ張り出してきたら、表面がネトネトで触れない有様、アルコールで拭いてみたりしましたけどダメでしたな。文字通り手に吸い付くような操作感って、使えねぇ。(笑)
ボンダイブルーの初代iMacのキーボードとマウスのケーブルは、劣化が早かったですな、1年ぐらいでネトネトしてきて、すぐにサードパーティー製に取り替えましたよ。(笑)
最近腹立たしかったのが、ゼブラのサラサって多色ボールペンのグリップ部分についてる滑り止め。5本使っている内の使用頻度が低かった2本がネトネトで筆記具じゃなくなってましたな。どちらもここ1〜2年ぐらいに買った新しいもの。もっと古いのはなんとも無いのにね。
きっと部材の材質が変わって持たなくなってるのでしょうな。取り去ってやろうとしたら、接着が強力で取れない。上からテープを巻き付けて使ってましたけど、腹が立って捨てました。(笑)手にネトネトした感じが付くのって耐えられませんからね。
ま、オジサンは顔が油でネトネトですけど、手で触られるものではありませんからね。ただしこのネトネトは加水分解ではありませんよ、加齢分解。(笑)
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