人生最高だった、ふたつのお花見。
30年ほど前ですが、尾道の坂道がすっかり気に入ってしまい、時間を作っては何度も出かけて写真を撮っていたことがありました。
神戸に住んでいるからでしょうか、長崎もそうですけど、振り返るたびに景色の変わる坂道の街って、何だか惹かれるものがあるのですな。
まだデジタルカメラなんてなかった頃ですからね、お金はフィルム代に回すため、新幹線なんて贅沢はできません、在来線の始発で出かけて乗り継ぎながら尾道まで旅をしてました。
いつも行く食堂で馴染みになって、商人宿を紹介してもらってからは、泊まりで出かけることも多くなりましたな。おかげで帰りの電車を気にすることなく夜景を撮ったり、早朝の尾道水道を撮ったり、自由気ままに坂の街をさまよってましたよ。(笑)
結婚してからは出かけることが無くなってしまっていた尾道、ある時家内の「今まで行ったことのない花見に行きたい」ってリクエストに尾道を思い出したのですな。思い立ったら吉日、さっそく尾道にゴー。
いつもの食堂で熱燗を水筒に入れてもらい、いなり寿司や巻き寿司をパックに詰めてもらって坂道を千光寺公園まで登りました。細くて急な坂道や階段ばかりなのに、地元の方たちはビールケースを担いでホイホイ登っていくのに驚きましたな。お花見のためならビールも軽いってことでしょうか。(笑)
千光寺公園の桜には、ぼんぼりが飾り付けられて、夜桜を楽しむ準備OK。すでにあちこちで宴会が始まっている中、なんとか場所を確保して桜と尾道の夜景を肴に一杯。(笑)
翌日も朝早くに坂道を登り、上から見下ろす桜のお花見を楽しんだことはいうまでもありません。その後何度か尾道には出かけましたけど、桜の季節に訪れるチャンスに恵まれず、思い出の桜になってしまいましたな。
もうひとつ、最高だった桜は車の中からのお花見。以前、年に数回仕事で豊岡まで出かけてたのですな。早朝に神戸を出て片道約2時間半、担当営業と二人「やっぱ、遠いなぁ」って言いながらのドライブ。(笑)
何年か続いた仕事だったのですけど、たった一度だけスケジュールが桜の季節にドンピシャだったことがありました。近畿自動車道を走りながら、助手席の窓越しに見える、あぜ道の桜並木は延々と続き、終りがないのじゃないかと言うぐらい壮観でしたな。
うまい具合に仕事が早く片付いて、帰る時間はまだ明るかったので、普段撮らない動画をipadで撮影しましたよ。場所は丹波市氷上町、道路と並行して加古川が流れているところ。
車の中からなので映えるムービーとはなりませんでしたけど、帰宅後に家内に見せると延々と続く桜並木に、最初は感動してくれてたのですけどね、あまりにも長すぎて途中で風呂に入ってしまいましたな。(笑)
それぐらい桜並木が続いていたってこと、さすがにオジサンも撮ってる時に腕が疲れましたからね、だけど終りが見えなくて撮影が止められなかったという。(笑)
写真は動画からのキャプチャなので美しくはないのですけど、雰囲気はこんな感じでした。仕事帰りの車の中とはいえ感動したのを思い出しましたよ。
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