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2021年3月 6日 (土)

レンズ撮物帖3 TTArtisan 35mm F1.4C

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いや〜レンズってやっぱり楽しいわ、特に単焦点レンズはね。長年一眼レフのお世話になってきた身としては、レンズを変えると世界が変わるってのが身に染みてますから、ズームレンズは便利ですけど、違うのですな。
単焦点レンズの画角に固定されるってところが面白いわけで、撮るものに合わせてチョイスする醍醐味もありますしね。
ズームレンズなら大三元や小三元なんて言われてるセットを持って出掛ければ、いつでもどこでも万全な体勢になりますけど、考えたら使わないかも知れない焦点距離のレンズを持ち歩いてるのと同じって部分もありますな。
重たい目をして持って出ても、自分が安心したいためだけだったりしますからね。(笑)むしろスパッと割り切って、単焦点レンズ1本持って出て、今日はこれで全部撮るって気持ちで歩き回った方が、良い写真が撮れて満足感、充実感があると思うのですけどねぇ。
で、明るくて激安な中華単焦点レンズ「TTArtisan 35mm F1.4C」。最近このレンズ付けっぱなし、行きつけの酒場で常連のお客さんに見せたところ「おっマニュアルレンズですか」って、さっそくオジサンの飲んでる姿を撮ってくれましたけどね、ほとんどピント外してましたな。
ボーッとした顔立ちのオジサンなのでピント合わせづらかったのもあったでしょうけど、オートフォーカスに慣れきってるとマニュアルピント合わせって、面白いですけど難しいですからね。
オジサンも最初外しまくってました。カメラのマニュアルフォーカスアシスト機能を使ってるから大丈夫なんて思ってたらダメダメ、基本に忠実にキチンとやらないとピンボケ量産します。
で、純正レンズXF35mm F2 R WRと一緒に持ち出して、カメラの設定と露出も同じにして撮り比べる「レンズ撮物帖」第3弾にチョイス。
まずこのTTArtisan 35mm F1.4Cってレンズ、1万円でお釣りが来るお値段でありながら、作りも良くて安っぽさは全く感じませんでした。
使い勝手も気に入りましたけどね、無限遠がオーバーインフなのですな。この値段で量産するためでしょうか、組み立て精度に余裕を持たせてるのかと。低価格のマウントアダプターでよくありがちなやつね。(笑)
なので遠くの景色を撮るときに∞マークに合わせず、目で見てピント合わせしないとイケマセン、これはそういう仕様と思うしかないですな。
ま、ファインダーや液晶モニターで確認して撮ってる分には、何の問題もありませんよ。
発色傾向はXF35mm F2 R WRとの差をあまり感じませんでしたな、ネットのレビューにレトロな写りなんて書かれてましたけど、鮮やかな赤がやや落ち着いた感じに写るのがそう見えるのかも。意外だったのが白飛びしにくいと言いますか、同じ条件なのに差が出ました。
それから開放絞りでの周辺光量落ちは、オジサン全く問題視しない人なのでレンズの欠点にしませんよ、あれは味わい。(笑)で、撮ったのはこんな感じです。

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まったくおなじ設定、露出で撮ってもTTArtisan 35mm F1.4の方がややアンダーに写ります。ホワイトバランスは同じ太陽光でとっても白い壁の色合いに違いが出ましたな。

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カットハウスの入り口、地面の白いコンクリート部分の出方にかなり差が出ました。色合いも微妙に青みがかってます。

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赤い部分の色合いと歩道の色に差が出た例、どっちが良いか悪いかってのは好みかと。(笑)

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開放絞りF1.4とF2の違い。F1.4はやっぱりボケますな。その分ピント合わせもハードルが上がります。

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目一杯逆光で対決してみました。さすがにXF35mm F2は優秀ですな、ファインダー覗くと眩しいって状況でもAFでピント合わせてくれますからね、TTArtisan 35mm F1.4はピント合わすのに眩しくて全然見えない。(笑)
休日に人を避けて撮り歩いてみましたけど、撮ってて楽しくなるレンズでしたな。明るい標準レンズは欲しいけど、純正はお高いしって方で、マニュアルでピント合わせする楽しい「試練」にチャレンジできるのならオススメです、この値段でこの楽しさはあり得ませんからね。でもきっと最初はまともなのは撮れないと思いますよ。(笑)

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