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2021年3月14日 (日)

ビンテージじゃなくて、ヘリテージカメラ。

3月4日に「フィルムカメラの新しい始まり?」ってタイトルで、今どきの若い人に、フィルムとは何ぞやってところから説明しなくては、フィルムカメラを使ってもらえないって話を書きました。
そのときに、実は笑ってしまうと言いますか、頭を抱えてしまう質問や発言が、まだまだいっぱいあったのですな、裏返せばオジサンにとってはコレ全部、美味しいブログのネタですからね。しめしめってネタ帳に書き付けさせていただきましたよ。(笑)ま、そんなこんなを、面白おかしく書いてみようかと。
周りを見回してみると、今どきの機械類の操作って、スマホに代表されるようなタッチパネルや、液晶表示にメニューを呼び出して選択するようなのが、すごく多くなってますな。どんなものも、コンピューター化しているわけで。
そういうインターフェイスが、物心付いたときからデフォルトな世代にとって、レバーを倒すだの、ダイヤルを回すだののアナログな操作は、馴染みがないぶん新鮮だったり、ややこしかったりするのかもしれませんな。
思えば、巻き上げレバーも巻き戻しクランクも、元々付いて無いデジタルカメラしか知らないわけですから、その役目すら想像付かないわけで。

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KONICA C35の向かってレンズ左下のレバーもそうでした。オジサン世代にとっては、当たり前過ぎて説明云々のハナシじゃない、セルフタイマーレバー。
「何するものなんですか?」って聞かれて、自撮りや友達と集合写真撮るときに使うやつって、実演しましたよ。レバーがジーッって戻りながら動いて、カシャッって音に「お~」「生き物みたいでカワイ~」。
オジサンね、人生でカメラのセルフタイマー操作して、これだけ感動されたのは、後にも先にも初めてでしたな。
オジサン手品師でもなければ魔法使いでもないのでね、ただ普通にカメラを操作しただけなのですけどね、いちいち感動されて、もうどうしたら良いのか。未来からタイムスリップしてきた人に説明している気分でしたな。
レンジファインダーのピント合わせも、大汗かいて説明しましたよ。ファインダー中心部の、小さな黄色い四角の中の、像のズレ具合が無くなったらピントOKって言っても、小さすぎて分からないのですな。何度か試して、ようやく分かってもらえましたけどね。
「これって、一回撮るごとにピント合わせしないとだめなんですか?」って聞かれて崩れ落ちましたな。信じられない質問に、オジサンがパニックですよ。
「撮った写真ってスマホに送れるんですか」って真面目に聞かれましたけど、53年前のカメラですからね、パソコンも無ければ、インターネットも無いので、Wi-FiもBluetoothも、もちろんありませんよどころか、電卓すらまだ登場していない時代だってぇの。
「それじゃ、キタムラのスマホデータ転送サービスにします」って、だったら最初からできない事聞くな~。
使ってくれるのならってあげたフィルムカメラ。使えるようになるまでの説明で、オジサンの神経が使い物にならなくなりそう。
この世代から見れば、クラシック通り越してビンテージカメラかもしれませんけどね、オジサンからすれば、フィルム写真文化遺産を継承伝承のヘリテージカメラですよ。(笑)

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コメント

こんにちは。
いつも楽しく拝見させて頂いております。 有り難うございます。

私はKONICA C35 Flashmaticで写真を覚えた口でしたので、巻き上げレバー、巻き戻しクランク、セルフタイマー、二重像合致式ピント合わせは馴染み深いのですが、妻に聞くとフイルム世代ではあっても全自動カメラの時代しか知らないらしく、フイルムはカメラに入れると勝手にスタート位置へ動かしてくれ、終端に来ると勝手に巻き戻してくれ、ピントはAF、セルフタイマーは電子式で、設定すると赤いLEDが点滅してシャッターが切れるものしか使ったことが無いと申しておりました。

それともう一つ、全自動カメラでもフイルムを入れると最初に全部フイルムをスプール側に巻き上げて、撮影する度にパトローネ側へ引き込んでいく物が有ったと申しておりました。

フイルムカメラも最後の方は既にデジカメに近い形になっていたのですね。
電子制御とメカのハイブリッドのような構成で、如何にも過渡期的な感じがします。

投稿: VK12 | 2021年3月17日 (水) 12時36分

VK12様、おはようございます。
フィルム装填時に先に巻き上げてしまう方式は、プレローディングとかプレワイディングなんて呼ばれてました。撮影したら巻き取っていくので、うっかり裏ぶたを開けてしまっても、それまで撮ったものは助かるというのが売りでした。

投稿: よもかめ亭主 | 2021年3月18日 (木) 07時06分

自分が一番惚れたカメラは 35ミリ付コニカ ヘキサー です。カメラから光を出して、反射して返ってくるまでの時間を計って、ピント調節するカメラ。電池による自動巻き上げ。シャッター速度は250までですが、22まで絞りがあるので、夏場の海岸以外なら問題なし。ただ、ガラス越しの風景を撮ろうとすると、ガラスにピントがあってしまうけど、これはご愛敬。自動露出ですが外したのは100枚中、2枚くらいで実に正確。同じ35ミリでもNikonの一眼35ミリとは違い、実に細やかな写り。「一眼だけがカメラじゃない」と思いました。残念ながら、旅行先の空港で置き引き被害にあい、手元にはありません。

投稿: Ruby2020 | 2021年3月19日 (金) 09時38分

Ruby2020様、こんにちは。
コニカヘキサーは使ったことがないのですが、知り合いのカメラマンに写真を撮られたことはあります、サイレントモードの実演でした。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2021年3月19日 (金) 18時08分

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