TTArtisan 35mm F1.4Cに、お値段以上ニタリ(笑)
何でしょうね、この楽しさは。(笑)って笑いしか出ませんよ、こんなレンズを1万円切りで出してくるお隣の国が、違う意味で怖いですな。場合によっては中古レンズ買うよりも安いですからね。
で、まず使い勝手ですけどね、万人にオススメとは言いませんけどオジサンは好みです。絞りのカチカチ感も、ピントリングのねっとりしたトルク感もイイなあ。(笑)
オートフォーカスもボディーとの連動なんてのもありませんから、ピント合わせも、絞りも自分で決めないと思い通りの写りにはなりません。この辺りは、クラシックレンズを楽しんでおられるような方々なら、当然の作法かと。(笑)
うまく表現できないのですけどね、このレンズを使ってると、クラシックレンズを使ってるような錯覚に陥るのですな。見た目のデザインのせいもあるかも知れません。さらに絞りリングに、絞り値が等間隔で並んでないのも、クラシックな趣を感じさせるところかと。
操作性に関しては、2020年のレンズって感じがしないのですな。ところが写りはやっぱり今時のレンズのテイストかと。ネット上には辛口のレビューもありましたけどね、オジサンは、今時のレンズに慣れ切った人から見たらそうかもねって思いました。(笑)
同じ場所から絞りを変えつつ撮った写真から、画面中央部分と周辺部分を拡大してみました、こんな感じです。
画面中央部分
画面周辺部分
35ミリ換算で53ミリ相当ですから、明るい標準レンズなわけで、わざと開放絞りF1.4で撮ってみましたけどかなり軟調で、ピントの合ってるところ以外は、ややぼやっとした感じとでもいいましょうか、シャープさは有りません。
ところがF2でガラッと良くなります。さらにF4以上に絞り込むとその辺りが影を潜めてF8までがベストな描写、F11からシャープさがなくなり、F16は回折現象でかなりボケます。重箱の隅をつつくとこんな印象のレンズ。(笑)
背景をボカして撮ってみたりしましたけど、ボケ具合は悪くないと思います。周辺光量落ちはありますけど、オジサン的にはこれは味わいの範疇、気になりませんな。
オジサンが街で撮るときのスタンスを考えるとF8までで十分ですから、むしろ甘い描写を面白がって開放F1.4にF2と、印象が変わるF4、F5.6ぐらいを楽しむのがいいかと思いました。
普段、街歩きの写真にデカイ大口径レンズなんて要らない、開放F値がそれほどで無くても、軽くて小さい機動力重視のレンズが正義って書いておきながら、このTTArtisan 35mm F1.4Cって純正レンズXF35mm F2 R WRより小さくて重量ほぼ同じなのにF1.4と明るいわけで、積極的に絞り開放で撮りたくなりますなって優柔不断すぎ。(笑)こんな感じで撮れました、どうぞ。
お日様ピカピカな屋外でF8まで絞ると、シャープに撮れますが、カリカリシャープって感じにはなりませんな。
コントラストが強い場面でしたので、モノクロで撮ってみましたけどなかなかイイ感じ。絞りはF8です。
商店街でマッサージの看板に目一杯寄って、絞りF1.4開放でアーケードの照明がどれぐらいボケるか試したもの。
同じく絞りF1.4開放で、眼鏡屋さんのショーウインドを寄りで、手前のミッフィーの後頭部にピントを合わせたらこれぐらいボケましたよ。(笑)
子供服のマネキンに日が差していたのでパチリ。絞りはF8、これぐらいのスタンスでサクサク撮り歩くにはいいレンズですな。
乙仲通りにあるレトロな栄町ビルの入口をモノクロで、日陰なので絞りはF4、思った以上にピント合わせはシビアですな。
こちらは絞りF8、日が傾いてきたので急いで撮ったもの、木のドアがもっと暗く潰れるかと思ったのですけどね、大丈夫でしたな。
カットハウスの階段を絞りF1.4開放で、ピントは奥の大きな写真に合わせました、なので手前の写真はボケてます。
老眼のオジサンは、カメラのマニュアルフォーカスアシスト機能に頼らないとまともに撮れない有様ですけどね、撮ってて楽しかったですな。何しろコンパクトなので、レンズ振り回してる感はありません。もたもたじっくりピント合わせしてても、目立たいのがありがたかったですな。(笑)クラシックレンズもいいですけど、こういう現代のレンズが、格安で楽しめるって、中華レンズ恐るべしでした。(笑)
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