それを専門店とは言わんやろ。(笑)
食べ物屋さんの専門店の話なのですけどね、早い話その料理だけで勝負していて、お客さんにも認知されてて、味を守って長く続いているお店が、専門店ではないかとオジサンは思うわけで。
例えばうなぎ屋さんなんてまさしくそうかと。うなぎを捌いて焼くのって、手間も技術も設備も必要ですからね。うなぎ屋なのに、カツ丼やオムライスもやってますなんてのは、お客から見ると「この店大丈夫か?」って、逆に不安になりますよ、うなぎだけの専門店だからこそ、味わいたいわけで。(笑)
餃子専門店やカレー専門店、ピザ専門店なんてのも単品勝負のお店ですなぁ。若い頃よく通った餃子屋さんの壁のお品書きは、紙に手書きで「一人前8個、ビール、酒」の三つしか書いてませんでしたな。ほぼ「深夜食堂」と同じ。
ホントにそれしかないので、どうにも書きようがないというシンプルさ、なんだか洗練されたデザインの製品にも通じる美しさがお品書きにありました。ただお店の主人の字は汚かったですけどね。(笑)
思えば、たかが餃子屋さんなのですけど、あの頃は毎週通ってましたな。何だか無性に食べたくなって、居ても立ってもいられなくなるという味わいでした。餃子しかないお店なのに夕方には満席、カウンター越しに、餃子を包むおばちゃんの手元を見ながら待つのが楽しかったわけで。
和食のお店、洋食屋さん、中華料理店、イタリアンやフレンチなどのたくさんある料理のジャンルの中で、さらにピンポイントな1つの料理だけに特化して長く続けるって大変だと思うのですな、評判や支持がないとリピートしてもらえませんからね。
何十年も通い続けている常連のお客さんがいるなんて、それだけですでに名店だと思うのですよ。わざわざ「〇〇専門店」なんて看板に書かなくても、放つオーラですでに分かる「専門店感」がありますからね。(笑)
長年街を撮り歩いておりますと、お店の入れ替わりを数え切れないぐらい目にしましたけど、ここ数年はチェンジするのが早過ぎるように感じるのですな。ブームになると一気にお店が出来て、ブームが去れば別のお店に即行チェンジがすごく増えたように思えます。SNSなどのメディアも積極的に使って、短期間で認知度アップして集客と儲けに繋げようというパターンみたい。
そういうお店には看板に「〇〇専門店」って文字が必要なのでしょうなぁ。言わずもがなのタピオカドリンクのお店なんて専門店だらけでしたからね。「専門」を安売りしちゃったのが、かえって値打ちを下げちゃったかもしれませんな。ワラワラ増えた食パン専門店も同じ道をたどりそうな予感がします、今年流行ったかき氷専門店なんてのも以下同文。(笑)
お店の看板が年月で汚れたり、古びたりもしないうちに閉店してしまう専門店ってねぇ。そんなの専門店でもなんでもないですな。で、掲載写真はヒネリを効かせて、全く違うお商売のまさしく専門店ですどうぞ。(笑)
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コメント
ご存知かもしれませんが、東京にはコンタックス専門の中古カメラ店があります。中古と雖もご案内のようにコンタックスブランドはいい値段なので私には縁がなく、滅多に足を運びませんが…。
投稿: 超低空飛行 | 2020年10月 8日 (木) 05時56分
超低空飛行様、おはようございます。
コンタックスの一眼レフのデザインはカッコ良くて好きでした。どの機種だったか覚えてないのですけど、知り合いのカメラマンに触らせてもらったことがあります。ただ「趣味にはええけど、仕事では怖くて使えんわ」って言ってました。見た目はイケメンなのに中身はニコン、キャノンと比べると、かなりひ弱だったみたいです。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2020年10月 8日 (木) 08時45分