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2020年8月13日 (木)

天かすと、揚げ玉。

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行きつけの立ち飲みで、お品書きに書いてあった「たぬきやっこ」。たぬきって付いているので、きっと甘辛く味付けした薄揚げを、刻んでトッピングしてある冷や奴なのだろうなって想像しました。関西では、揚げの乗ったきつねうどんの麺がそばに変わると「たぬき」って呼びますからね。
ところが聞いてみると、「天かすを乗っけた冷や奴」だって。関東じゃ、天かすを乗っけたそばを「たぬき」って呼ぶそうですけど、そこからの名前みたい。具の無い天ぷらを「タネ抜き」そこから「たぬき」だって由来も調べたら出てきましたな。確かに「天かすやっこ」より「たぬきやっこ」の方が美味しそうに感じますけど、「たぬき」で天かすがイメージ出来なかったわけで。(笑)
で、関西人は「天かす」と呼びますけど、関東方面では「揚げ玉」って呼ぶそうですな。同じものかと思っていたら、どうやら東西での認識は違うようで、天かすは天ぷらを揚げる時に油の中に散った、衣の残骸なので形もバラバラ、油の劣化を防ぐため、すくい取って捨てられるもの。
ただ天ぷらの風味が付いてて、食べられるので、立ち食いそば屋さんではカウンターに無料で置いてたり、スーパーのお惣菜コーナーの隅っこにビニール袋に入れて30円〜50円ぐらいで売ってたりします。
揚げ玉は意図的に丸い形になるように作っている揚げ衣の玉、小海老やイカの粉末を混ぜ込んで、風味を付けたのもあって、「かす」ではないので、ちゃんとした食材のひとつだそうってのがウィキペディアなどを調べてて分かりました。(笑)
ところがややこしいのが、食品メーカーや、大手スーパーのPB商品。どう見ても揚げ玉なのに、袋には「天かす」って書いてるのがあるのですな。関西人は揚げ玉って呼ばないので、西日本方面で販売する時には、天かす表記に変えているのでしょうかね、その辺りは謎ですけど、だけど統一されてるかっていうと、揚げ玉って書いてある商品も一緒に並んでたりします、ホントややこしい。ま、関西人のオジサンのブログなので、天下統一ならぬ「天かす」で統一させていただきますね。(笑)
この季節は天かすを結構使いますな、乾麺のそばを常備してあって、暑い季節なので、冷やしぶっかけそばをよく作りますからね。簡単に出来て、トッピングを工夫すれば豪華に見える一品。我が家では、大根おろし、刻みネギ、刻み大葉、かいわれ大根、乾燥ワカメを戻したの、すりゴマ、ワサビ、これに天かすは必需品。そばの上に具材を盛り付けて、麺つゆかければ出来上がり。
天かすがあると無いとじゃ大違いなのですよ。これを基本に梅干が入ったり、海苔の佃煮を薬味に添えたりしてますな。(笑)

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