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2020年6月23日 (火)

アサヒカメラ最終号はこれが精一杯だったのかも。

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アサヒカメラ最終号を買いました。正直言いますと内容がどうかって事より、これで最後なので買ってしまったと言うのがホンネでありますよ。
休刊の発表があった時に発売中だった6月号は、フィルムを楽しむ特集で、内容が濃くて充実していた事もあってか、すぐに店頭から売り切れたみたい。6月号が最終だと勘違いした人もいたみたいですけどね。ただいま発売中の7月号が最後です。
休刊のニュースはネットでもたくさん報じられていたので、最終号は売り切れが続出するんじゃないかなって思っていたのですけどね、いざ本屋さんに行ってみたら、全然いつも通りの平積みでしたよ。
何だか紙の雑誌自体がもう読まれなくなっているのでしょうなぁ、見渡しても立ち読みしてる人がすごく少なかったですしね。思えばオジサンも本屋さんに行く事がホント少なくなってます。
最終号の表紙はモノクロ写真にアサヒカメラのロゴと「構図は名作に学べ!」って特集の文字がデカデカと。その横に小さく「94年間ありがとうございました 私とアサヒカメラ」ってタイトルがあってその下に著名な写真家の名前が載ってます。
大きな文字ではっきり最終号だと分かるようにしていないと言いますか、急な事だったので出来なかったのだと思います。それぐらいコロナウイルスが世の中に与えた影響が急激過ぎて、どうにもならなかったのではないかと。
ネットでは歴史ある雑誌の最終号がこれかよってコメントも見受けられましたけどね、オジサン仕事がら印刷物の仕組みを知ってますのでね、一冊の雑誌が本屋さんに並ぶまでのスケジュールを逆算すれば、コロナで広告が減ってどうにもならなくなって、休刊が決まってからすぐに動いたとしても、ギリギリをとうに過ぎてたタイミングだったと思いますよ。休刊に寄せた著名写真家のコメントをこれだけ載せられただけでも精一杯だったのじゃないかと思いますね。
紙媒体って、それだけ世に出るまでの工程も、携わる人の数も多いのですよ。なので本当なら94年の歴史ある雑誌の最終号にふさわしいものを作りたかったと思いますけど、そんな余裕も無くて突然死のような終焉になってしまったのは編集の方々も無念だったのではと思います。
手にしたアサヒカメラ最終号、ずいぶん痩せこけたと言いますか、薄くなりましたなぁ。しかも広告が全然無い。キャノンもニコンも広告無し。裏表紙も広告がありません。せめて最後は有名カメラメーカーにたくさんの広告で花を添えて欲しかったですな。

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写真とカメラ、あれこれ」カテゴリの記事

コメント

最終号私も買いました。買わなくなってからかなり久しいので感傷的になる資格?なんてもとよりありませんが、無くなるのはやはり感慨深いものがありますね。
この夏、新宿にある老舗中古カメラ店がまたひとつ閉店します。月並みな言い方しかできませんが、これも時代の流れというものでしょうか。そのわりには相変わらず頭文字L・R・Hのカメラには(主観ですが)とんでもない値が付いているのが不思議なところです。

投稿: 超低空飛行 | 2020年6月23日 (火) 09時40分

アサヒカメラが94年もの歴史があるとは初めて知りました。戦後のカメラの大衆化と反比例してカメラ雑誌は売れなくなってきたと思います。身近にあり、AUTOできれいに撮れるので、本で勉強するほど改まった問題ではなくなったのだと思います。さて、アサカメ6月号のフイルムテストは興味深かったです。「アクロスⅡ」の顕微鏡写真が一番粒子が細かくて、全フイルム中トップクラスです。イルフォードDELTA100より細かい。アクロスⅡをネットで検索すると、乳剤は富士の日本工場で製造し、塗布はイルフォードにお願いしているようです。120は遮光紙の先端には富士特有の丸い穴は空いていないようです。

投稿: るびー2020 | 2020年6月23日 (火) 21時14分

連投、ご容赦です…
アサカメ6月号164ページの「木村伊兵衛の傑作が生まれる瞬間」連載写真は1953年撮影の長崎ですが、掲載写真の鮮鋭さはライカではなく、ダンカンが朝鮮戦争取材に持って行ったニッコールではないでしょうか? スクリューマウントのライカ・レンズでは無理な鮮明さに見えました。アサカメ7月号は余り興味はないですが、最後だし、購入しようと思います。

投稿: るびー2020 | 2020年6月23日 (火) 21時27分

超低空飛行様、おはようございます。
カメラのアルプス堂のことでしょうか、ネットのニュースで見ました。名前は知ってましたけど、残念ながら行ったことはありません。たしか少し前にミヤマ商会も閉店してましたよね。人の多い東京ですら中古カメラ屋さんが閉店するのですから、地方は推して知るべしな状況です。街中の看板でカメラの文字を見かけませんね。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2020年6月24日 (水) 07時14分

るびー2020様、おはようございます。
ダンカンとニッコールの伝説については、いろいろなところで見かけましたので知ってましたけど、撮った写真を見てニッコールだと判断できるほど知識が無いので、何ともお答えできません。しかもライカのレンズなんて触ったこともないですし。(笑)
ACROS Ⅱは買ったもののまだ使ってません、乳剤は国内生産とのことですけど、企業秘密の塊ですから委託できないのでしょうね。(笑)アサヒカメラのフィルムテストは実に良かったです、しっかりした特集でした。最終号は休刊に寄せた記事への差し替えなどが発生したのでしょうね、全体にまとまりがないページ割りに見えました。

投稿: よもかめ亭主 | 2020年6月24日 (水) 07時37分

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