オリンパスのカメラは病院でしかお目にかかれない?
アサヒカメラの休刊に、カメラを取り巻く状況がどんどん悪くなっているな〜と思っていたら、今度はオリンパスがデジタルカメラを中心とする映像事業を、日本産業パートナーズっていうファンドに売却ってニュースが飛び込んできました。スマホの台頭に勝てず、3期連続の赤字だそうで、今後内視鏡など医療分野に力を注ぐため、売却する事になったようですな。
営業利益の90%以上が医療関係、映像事業は全体の5%ほどだとニュースで見ました、医療関係でしっかり儲けてるのですから、デジカメ続けられないの?って思うのは、経済をよく分かってないオジサンだから言えるコトバなのですけどね、でも何だか悲しいですなぁ。
日本産業パートナーズって、ソニーのパソコン事業をVAIOって新しい会社にしちゃったり、そういう事がお仕事みたいなのですけどね、オジサンにはファンドなんてよく分かりませんし、阪神電車の買収だかで有名になった、村上ファンドのイメージがあるので良い印象は無いのですよ。
新しい会社になってもOM-D、PEN、レンズ名のZUIKOなどのブランドは継承されるそうですけど、別のニュースでは、「事業売却後も一定期間はオリンパスのブランド名は残る」って書き方でした。一定期間ってところが引っかかりますな、無くなるどころか変てこりんな名前になる可能性もアリ。オリンパスって名前自体変わる可能性もあるわけで。
オリンパスのカメラを見たければ、医者で胃カメラ飲むしかないなんてのは笑えませんよ、写した写真に胃癌発見なんて、オリンパスブルーならぬ心がブルーになりますな。(笑)
「写真はカメラで撮る」がスマホ進化のおかげで、過去のモノになって随分になりますけどね、それでも「写真はカメラで撮らないと」なんて、しがみ付いているのはオジサンぐらいの世代までかもしれませんな。若い方にはそんなコダワリ自体思い浮かばないでしょうし、日本の人口の中で、生まれて一度もカメラを触った事が無いって人の方が、すでに多いと思います。
カメラの説明から始めないといけない世の中になって、わざわざカメラを構えて写真を撮るという体験が、面白くて楽しいって思えるようなカメラを造らないと、「カメラで撮る写真」文化は終わるでしょうな。
時代の流れと言いましょうか、この先カメラを見たことも聞いたこともない人類がどんどん増えていく事はマチガイのですから、オリンパスが映像事業とサヨナラするのは当然の成り行きだったのかもしれません、もうどこが撤退してもおかしく無い状況ですからね。
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