レンズは入口、だから面白い。
エアチェックなんて言葉、今の若い人には通じないでしょうな。ラジオ、テレビの番組を録音や録画する事なのですけど、オジサンの若い頃に流行ったのがFMエアチェック。レコードを何枚も買えなかったのでFM放送をカセットに録音していたわけで。FMレコパルって2週間の番組表が付いた雑誌を買ってましたな。
今みたいにたくさん放送局がある時代じゃなかったので、FM大阪とNHKFMだけ。マーカーペン片手に録音したい番組にチェック入れてました。あの頃はオーディオも光り輝いていた時代だったと思います。入学祝いに欲しいものランキングではカメラやエレキギターと並んで上位だったような。(笑)
FMレコパルって雑誌には読者のリスニングルーム拝見なんて記事や、オーディオ評論家のレビューなんかが載っていたのですけどね、スピーカーの自作本なども書いていたある評論家が音の入口と出口を変えると劇的に変わるって書いてたのですな、要するに入口はピックアップやカートリッジなんて呼ばれてたレコード針の付いた部分、出口はスピーカー。触発されてスピーカーを自作しましたけどね、ヒドイ音でしたな。吸音材を買うお金がなかったので、ボロ布と脱脂綿詰め込みましたからね。(笑)
で、写真を撮るときの入口と出口ってなんだろうって考えると、入口はレンズ、出口はフィルム、デジカメの場合は画像エンジンって事になるのじゃないかと。
フィルムカメラの一眼レフですと、交換レンズとフィルムを選べばいいですけどね、デジカメだと画像エンジンは各社味付けが違うので、そこを楽しもうと思うと、複数メーカーのデジカメが必要になります、各社カメラを揃えるなんてオジサンには絶対無理。(笑)なので出口は富士フィルムさんオンリーで入口のレンズを取っ替え引っ替え、これが楽しいのですな。
オジサンみたいにレンズばかり増えてバランスが崩れているのはイケマセンけど、せっかくレンズ交換のできるカメラをお持ちなら、違う個性のレンズを楽しんでいただきたいわけで。キットレンズの標準ズームだけでも十分事足りるのは分かってますけどね、そうじゃないのですな。
レンズを変えると撮る写真の世界が変わります。超広角レンズで遠近感ぎゅーんって、肉眼とは違う景色が撮れたり、マクロレンズで寄りまくって小さな世界を画面いっぱいに撮ったりできますからね。レンズ交換で味わう肉眼では見えない非日常な景色を楽しむのはいかがですかと。
過去にも同じような事を何度か書いてますけどね、キットレンズで終わってる方は、なかなか交換レンズを買ってくれないので、不定期で記事にして啓蒙活動中、外に出られないこの時期、ネットでレンズ選びも楽しいと思うのですけどねぇ。(笑)
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コメント
私は「FMファン」の方を買ってました。実に役に立つ雑誌でしたね。FM放送は殆んど音楽番組だったような記憶が……。AMに比べ音質も格段にいいので初めて聴いた時はビックリしました。
ペトリカラー35を礼讃する人は多いですね。
投稿: 超低空飛行 | 2020年4月19日 (日) 05時47分
超低空飛行様、おはようございます。
FMファンはクラシック音楽の記事が多かったような記憶があります。FMレコパルはマルディロさんの表紙イラストと付録のカセットレーベルが目当てで買ってました。カセットラベルを気取ってレーベルなんて言ってたのもこの雑誌でしたね。(笑)
ラジオの印象って、AMは出演者が喋りまくる合間に音楽がかかる放送、FMは音楽をステレオで聞くための放送だと思っていたので、音楽に目覚めてからはAMの深夜放送も聞かなくなっていきました。
ペトリカラー35は、使いにくくて小さいだけのローライ35とよく比べられますけど、私はペトリカラー35の方が上だと思いますね。
投稿: よもかめ亭主 | 2020年4月19日 (日) 06時21分