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2020年2月 2日 (日)

テナックスⅡのレンズは色々ありました。

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お正月に引きこもってマウントアダプターを自作したテナックスⅡの標準レンズSonnar 40mm F2、さっそく持ち出して試写しましたけどね、フィルムで撮っていたときには分からなかった部分が色々見えましたよ。2610万画素のX-T30で撮るとその辺りがツマビラカになってしまったという。
何しろ82年前のレンズですからね、まさか今の時代に物好きなオジサンの工作で見たこともない未来のカメラに付けられて、写真撮らされるとは思ってなかったでしょうな。(笑)
先に結論から言ってしまいますけどね、もう一度撮り直し。ダメダメでした。レンズが悪いってのじゃなくてですね、真価を発揮してもらうためには完璧なレンズフードを自作しなくては、このレンズに申し訳ないって事だったのですな。
何しろコーティングなんて無い時代のレンズなので、逆光どころかほんの少し斜めからの光や、輝度の高い白い壁の反射などに完全にお手上げ。いい感じに写っていたのは全部順光、しかも日陰から日向に向かって撮ったものばかり。おまけにカラーフィルムの無い時代のレンズなので、カラーで撮ると特定の色がケバかったりするわけで。

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絞り羽根が9枚で開放絞りF2なのでボケは良かったですけどね。試し撮りに一緒に持って出たXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZと同じものを撮ってみたりしたのですけど、全然違います、と言うか比べてはいけませんな。1938年生まれと2018年生まれですからね、人間で言うとお年寄りと赤ちゃん、同じように撮れるなんて思ってませんよ、ただ介護が必要なだけ。(笑)
当時は高級機だったテナックスⅡの交換レンズ、しかも明るいF2。ドレーカイルという独自の距離計連動方式でピント合わせをするのですけど、ある程度絞り込んで撮るのが前提だったと思います。それをX-T30に付けて開放絞り重視で撮り歩いたのですから、本来のボディーに付けて撮っていたときにはあり得なかったシチュエーション。同じシーンでF8まで絞り込むと、印象がガラッと変わりましたからね。

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早く撮ってみたくて、いそいそと持ち出して撮り歩きましたけど、完全に勇み足でしたな。休みに没頭して工作したのに、この結果はちょっと想定外、ココは一つきちんとレンズフードを自作して撮影リベンジしなくてはなりません。という事で只今お菓子の容器だとか、ドリンクのプラボトルだとか、レンズフード自作に流用できそうなモノ探し中。(笑)とりあえずこんな写りですってのを掲載しました、参考になりませんけどね。

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レンズのこと」カテゴリの記事

コメント

ネット上の画像を見た限りではおっしゃるほど酷くはないように見えてますが…。コントラストがちょっと?くらいで。

投稿: 超低空飛行 | 2020年2月 2日 (日) 06時00分

超低空飛行様、おはようございます。
フィルムでは全く感じなかったのに、デジタルで撮るとコントラストに明らかな差がでるという経験は、過去にヤシカの二眼レフレンズをEOS用に改造したもので撮ったときにも感じたことなのですけど、デジカメのセンサーに最適化されている今時のレンズと撮り比べると、あからさまに差が出ますね。レンズを眺めても白濁などしていませんし、状態が悪いわけではないと思うのですね。まずはレンズフードを作って改善できるかやってみます。

投稿: よもかめ亭主 | 2020年2月 2日 (日) 08時51分

こんばんは。
デジカメの場合、フィルムではなかった(或いはほとんど無視できた)センサー面からの反射ってのもありますから、デジカメのレンズはそれを考慮して設計(レンズも絞り羽も)されている、とメーカーから聞いたことがあります。迷光・乱反射対策を突き詰めていただいて、お爺ちゃんレンズに頑張ってもらいましょう!

投稿: 想桜 | 2020年2月 2日 (日) 18時03分

想桜様、こんばんは。
そうなんですね、このレンズ、マウント部分から後ろにかなり飛び出しているのですけど、その部分はピカピカのシルバーです。絞り羽根も黒光りしてますし。(笑)植毛紙を貼るかなにかして対策を講じてみます。ありがとうございました。

投稿: よもかめ亭主 | 2020年2月 2日 (日) 18時24分

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