ISO感度AUTOのおかげで、露出計あんまり使ってない
若い頃入り浸っていた写真屋さんで「写真、上手くなりたいのなら露出計持ちなさい」ってアドバイスで購入した入射光式露出計。リバーサフィルムに目覚めた頃だったので、使い倒しましたな、写真は上手くなりませんでしたけどね。(笑)
その後クラシックカメラに転落、露出計は無くてはならないものになりました。オジサンの写真ライフを支えてくれて25年もの間働き続けて天国に行った時はどうしようかと。無くして分かる露出計の偉大さ、不安になってすぐ次のを買いましたけどね。(笑)
正直なところ、オジサンの撮る街の写真って、極端な露出なんてありません。3パターンぐらい覚えておけば撮れるわけで。晴れた日はISO感度100でシャッター速度1/250秒、絞りF8か11を基準に日陰ならこれぐらい、商店街のアーケードの中ならこれぐらいって感じでOK、露出計を持って出ても、測るというより確認するのが目的になってます。
フィルム時代からの癖でISO感度100を基準にした露出がデフォルト、2台のカメラに感度の違うフィルムを入れて撮ってた時も、感度違いの分を頭の中で計算して露出を決めてました、例えば感度50のリバーサルと400のモノクロなんて場合ですな。デジタルなEOSを使い出した時も感度100が基準だったのですけどね。
X-T20を使い出して感度の下限が200始まり、X-T30は160始まり、ダイナミックレンジの設定をするとさらに感度の下限が変わるという。ダイナミックレンジ200で感度320始まり、400で感度640始まり、Dレンジ優先の弱と強も同じ、もうね、頭の中で計算しにくいったらありゃしない。(笑)
低感度に固定しているとダイナミックレンジを使いたいシーンで感度変えなくちゃってモタモタ。反対に感度高めで固定していると、絞り開放でぼかしたい時にはすごい高速シャッターにしなくてはならないという。
さらにISO感度AUTO設定というのがあって、基準感度と上限感度、低速シャッター限界を決められるのですな。例えば、普段は感度200で撮ってるけど、状況によってシャッター速度が1/60秒以下になりそうな時は自動的に感度を上げてくれるという親切な機能。設定はユーザーの好みで3パターン登録できます。
これって高感度撮影の画質と自動露出の精度が良くなったので、その辺りはカメラにお任せしてねって事だと思うのですけどね、露出計が役に立たない夜景撮影で威力を発揮しましたな。試しに基準感度400、上限感度3200、低速シャッター限界を1/250秒に設定して、絞り優先モードで夜の街を撮り歩いてみたのですけど、どの写真も笑うぐらい失敗が無い。(笑)露出補正ダイヤルのコントロールだけでサクサク撮り歩けましたよ。
昼間ならどうかなって試してみたのですけどね、これも外しませんな。極端な明暗や輝度の差がある場所では思った通りに写らない場面もありましたけどね、それもほんのわずか。露出計だとそういう場面では値を見て、ハイライトとシャドウのどっちを活かすか悩んで撮って失敗したりしていたのですから同じ事かと。(笑)
フィルム時代には考えられなかった感度と露出が状況に合わせて動的に連動しているわけで、ユーザーはそこのところを気にせず撮るのに専念しても失敗は無いよって事でしょうな、カメラの中に露出計持ったカシコイ人が入ってる感じかと。
おかげでフィルムカメラと併用する時も、デジタルカメラを露出計代わりにしてますしね。(笑)この先さらに精度が高くなると、露出計って言葉が死語になりそうな予感。念のためいつも持って出てますけど、最近使ってない事の方が多いですなぁ。
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