キャノン、ニコンがミラーレスで収益レスだって。
ネットの世界で「レス」と言えばレスポンス、応答や反応の意味で使われてますな。それとは別に「〜が無い」の意味で使われる「レス」もあります。シュガーレスやワイヤレスなんてのがそう。
ミラーレスカメラも、それまでの一眼レフカメラにあった、像をファインダーに導くミラーユニットが無いのでそう呼ばれてますな。ノンフレックスカメラって呼んだりもしましたけど定着しませんでしたな、ミラーレスという呼び方で認知されてますからね。
で、そのミラーレスカメラでキヤノン、ニコンの両横綱に土が付いてしまったというオハナシ。
もうね、土俵の外にブン投げ飛ばされたぐらいの大コケ。キヤノンさんは業績予想今季3度目の下方修正、ニコンさんに至っては、カメラ事業が赤字転落だそうで、ミラーレス市場ではソニーさんが40%を超えるシェアで圧倒的強さ、ミラーレスカメライコール「It's a sony」てな感じで独走中なのだそう。
元々ソニーさんのカメラ事業ってミノルタのαシリーズが出どころ。ミノルタからコニカミノルタになって、カメラから撤退する時ソニーさんが買収したわけで。そのニュースを見た時、「ソニーがカメラ?」って正直思いましたな。
だけどじわじわ存在感と言いますか勢力を拡大。フルサイズミラーレスのα7が発表になった時、直線がカッコイイカメラだと思いました。売れるだろうなって思ってたら案の定。で、今まで無かった魅力を盛り込みながら次々新製品を出しつつ、レンズも充実させて気がつけばシェア40%越えって当然かと。
そう思うとキヤノンさんもニコンさんも完全に出遅れましたな。自社の一眼レフとの競合を恐れたのでしょうか、ウジウジやってる内に追いつけないところまで引き離されてしまったというのが実情かと。
両社とも満を持して投入したフルサイズミラーレスカメラが思ったほど売れてないそうですけどね、分かりますよ。オジサンは長年EOSを使ってきたので、EOS Rが出た時興味を持ちました。だけど、マウント変更。
今までのレンズはマウントアダプターでって言われても、そうしてまで使うほどのレンズ資産もありませんし、新たにRFマウントレンズを購入するにしても、プロカメラマンが仕事で使うような、明るいけどデカイわ、重いわ、高いわで、気合を入れないと持ち出す気にもならないレンズばっかり。普段使いで、撮るのが楽しくなるようなコンパクトなレンズが皆無ってねぇ。
お店で実機を手に取ってみましたけどね、このカメラとレンズで写真を撮りたいって気持ちが湧いてくるかなぁって思っちゃったのですな。機能満載でスゴイのはカタログ見れば分かりました、でもそれ以前に写真を撮る道具としての魅力を感じなかったわけで。
デジカメの出荷台数がピーク時の10分の1、一眼レフは落ち込んで、元気なのはソニーさんを筆頭に他社が牽引してきたミラーレスカメラって状況に、シェア奪還をかけて慌てて参入したって感じがしましたな。
写真はスマホで撮るからカメラは要らないって時代に、流れに乗っかって後追いで参入してもねぇ。(笑)それよりもどうしてもこのカメラで撮ってみたいって気持ちになる魅力が一番重要かと。
そう思うとソニーさんも富士フィルムさんもオリンパスさんも独自のアプローチがあって魅力的なカメラが多いように感じますな。
富士フィルムさんのイベントで開発者の方が言ってました、電源を入れなくても撫で回していたくなるカメラを目指しましたって。まさしくその通りだと思います、撫で回しながら、何だかイイ写真が撮れそうな高揚感とでも言いましょうか。
カタログやスペックに現れないところにカメラの魅力や楽しさが実はあると思うのですけどね。(笑)
歴代キャノンのカメラの中でも、特にきれいなカメラだなと、いつも撫で回しながら思ってしまうハーフサイズカメラのキャノンデミ。ミラーレス一眼のEOS Mの記事を書いたとき取り上げてましたな。カメラと言うよりおしゃれな小道具のような出で立ち、56年も前にこんな個性的なカメラを作っていたのにね。(笑)
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コメント
こんにちは。
ニコンキヤノンどうしたんだ?というのがカメラファンの間では一般的な評判ですね。元々コアなファンは高いカメラが出ると買い換えていくというのがパターンですから今までニコンキヤノンのカメラを使っていた人たちがここ数年あまり変わり映えしないニコキヤノの機種変からソニー機に乗り換えちゃったのが原因でしょう。
レフレックス機に忖度した結果がこの売り上げになっちゃったのですからレフレックス機をバサッと切っちゃっても良いのではないかと個人的に思います。FD機を切っちゃった時のコアなファン離れが怖いのかな?
投稿: 猫娘も変わったよ! | 2019年11月17日 (日) 07時23分
猫娘も変わったよ!様、おはようございます。
元々長年のキャノンユーザーなのでカメラ屋がエレキ屋に負けてほしくないという気持ちはありますけど、フルサイズミラーレス機に関しては、レフレックスEOSの延長上という印象で新鮮味と言いますかキャノンらしさをまるで感じなかったのです。ソニーに勝てないだろうなと。ミラーレスでボディーはコンパクトになっても巨大レンズが相殺してしまってますしね。コンパクトの意味が全くありません。キャノン歴代のカメラの中でRほど大口径レンズが似合わないカメラはないなって思ってます。スマホでしか写真撮ったことがない人が設計デザインしてるのかも、まあ多分一日中持ち歩いて、写真まみれになったことは無さそうな感じがしますけどね。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2019年11月17日 (日) 09時07分