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2019年10月 1日 (火)

路線バスに思う、ベテランの味

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ベテランの味っていうと、最高の料理を作るシェフや料理人の技の世界を思い浮かべそうですけどね、どんな職業でもその世界ならではのベテランの味ってあると思うのですよ。
そういえば子供の頃、母親に連れられて行った市場の乾物屋さんで、お店のおばちゃんが新聞紙をクルクルって丸めて円錐形にしたのに、ちりめんじゃこを入れてくれるのが何だかカッコ良くて、お家で真似して見ましたけど全然うまくできなかったのを思い出しました。
お店の商品に合わせて、新聞紙でどんな入れ物でもその場で作ってしまうのが魔法のように見えたのですな。これも長年お客さんの相手をして来て到達した技、そういう当たり前すぎるところにベテランの味が見え隠れするのがカッコいいのですな。(笑)
朝、駅までバスを利用しているのですけど、鉄道のように決まった線路を定刻通り走るのとは違います。道路状況に合わせて運転手さんが状況判断して運行するので、毎日同じバスに乗っていても運転手さんによって到着時刻に差があったりして、ある意味個性的。運転手さんの数だけ走り方があるという事ですな。
まだ運転手になったばかりというか、キャリアの浅い方はマニュアル通りの運行に必死で、見てて余裕が無い感じ、信号で割り込んでくる一般車両に譲ったりして丁寧なのはいいのですけどね、ほぼ間違いなく遅れてしまって定刻通りに着きませんな。なのでバスが着いた途端、みなさん駅に向かって猛ダッシュしてます。定刻通りなら歩いて間に合う電車ですからね。
対してベテラン運転手さんは全然違います、きっと電車の時刻も分かって走っているのでしょうな、定刻通り走っているのに速いですからね、駅の一つ前の停留所を過ぎた途端スピードアップ、ガンガン飛ばして駅に滑り込み、電車に間に合うどころかコンビニで飲み物買う余裕まであるという。(笑)
この違いは一体何なんでしょうね。スピード出してるのに揺れないし、止まるときもショックが無いし、運転が上手いとしか言えない。
見てて思うのですけど、ベテラン運転手さんほど、機転がきくというか状況判断と対応に余裕がありますな。思いのほか混んでて乗車口のドアを開けてもギュウギュウ詰めで乗れない時に、前方の降車口を開けてそこからサッサと乗り込ませたり、雨の日に駅前ロータリーのいつもの停車場所よりも駅に近い、本当は止めるところじゃ無い場所までバスを進めて降ろしてくれたり。
勤め人はいつもの電車に乗るのに必死なのを分かってくれてるというか、最短でスムーズに駅に着くように考えて運行しているのだなぁと感心してしまいます。
いつも当たり前に乗っている路線バスにベテランの味が見え隠れしてますよ。(笑)

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