チルト液晶の便利さに、今頃気が付いた。(笑)
今まで使ってきたデジタルカメラは、どれも背面の液晶モニターが固定のものでした。それで不便は感じませんでしたし、撮った写真の確認とメニューの設定に使うのには十分、撮るときも必ずファインダーを覗いてカメラを構えるので、バリアングルやチルト液晶の必要性と価値が分からなかったのですな。
自撮りをしたり、手を伸ばして高い位置から人混みの頭越しに撮ったり、地面スレスレの位置から小さな野花を撮ったりするには便利なのかもしれませんけど、街歩きの写真では使う場面は無いだろうなと。街中で地面スレスレで撮ってたらオカシイでしょ。(笑)
富士フィルムさんのX-T20もX-T30も液晶モニターが引き出せるようになってます。ただしバリアングル液晶のように色んな方向にグリグリ向けられるのじゃなくて、手前にせり出させて上下だけのチルト液晶。
なので自撮りはできませんし、そんなに使えるモノじゃないなとタカをくくっていたわけで。最初の頃面白がって引っ張り出してみたりはしましたけどね、そのうち存在も忘れてしまっていたという。(笑)
ある日の事でした、いつものように街を徘徊して撮っていたとき、狭い路地でそそる物件を発見。正面から撮りたかったので目の前でカメラを構えました、広角レンズのXF16mm F2.8 R WRを付けていたので、左右は十分入るのですけど、立ったまま構えるとどうしても下すぼまりのパースが付いてしまう場面、反対側の壁に背中が付いてる状態で、それ以上の引き場が無かったのですな。サッサと膝をついて、屈んで撮れば済む話なのですけど、足が悪くなってから屈む動作がキビシイわけで。
で、ふと思い出したのがチルト液晶。そうか、これを引っ張り出してウエストレベルにすれば、屈むのと同じ高さにカメラを構えられるじゃあ〜りませんかって事で、早速やってみましたよ。アッこれ便利かもって思いました。なんだなんだ、こんなに便利なモノ今まで使ってなかったなんて。(笑)
広角レンズで歪みを出さずに撮るには、撮りたいものの高さのちょうど半分の高さで水平にカメラを構えるというのがセオリー。例えば室内を広角レンズで広々撮りたい時、床から天井までの高さのちょうど半分の位置にカメラが来るように三脚立てて、水準器で水平を出して撮れば、柱はきれいに垂直に写ります、ちょっとでもカメラが下や上を向いていると、下すぼまりや上すぼまりになってしまうのですな。超広角レンズだと、この辺りもっとシビアになります。
そんなこんなで、チルト液晶引っ張り出して事なきを得たというオジサン。構えている時に思ったのですけどね、二眼レフで撮ってるのとポーズは同じ、お辞儀しながら撮ってる感じ。手ブレしやすいので要注意ですけどね。
家内のipadの使い方を見ていて、もっと便利な方法があるのにっていつも言っていながらオジサンこそ便利なものを使いこなせて無かったという。宝の持ち腐れってまさしくこういう事を言うのでしょうなぁ。(笑)
| 固定リンク | 0
「 富士フィルム」カテゴリの記事
- サヨナラしないぜ!XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS。(2024.05.26)
- XF10とIXY DIGITAL L3で街を徘徊。(2024.06.04)
- 失言社長さん。(笑)(2024.05.18)
コメント