カラークロームエフェクトとはなんぞや。
X-T30には上位機種で採用された新しい機能が盛り込まれてますな。差別化も必要なので、全部が全部ってわけではないのですけど、画質に関する部分は、出し惜しみする事無く盛り込まれているところが、コスパ最高なカメラに仕上がっているとオジサン思うわけで。X-T20と比べてみるとずいぶん色々増えてますな、じわじわ試し中、フィルムシミュレーションのETERNAはもう試しましたけどね。(笑)
その中で富士フィルムさんのサイトや、ユーザーの方のブログなどを見ていて気になったのが「カラークロームエフェクト」。効果のほどを見ると結構スゴそう、このシロモノは一体なんぞやって事で試してみたわけで。取扱説明書にはさらっと「カラー被写体の陰影を強調します。」としか書いてないので、その効果の本当のところがまるで分からないという。
なので、試してみる前に下調べしたところ、カラークロームエフェクトって、飽和しそうなぐらい彩度の高い色の中の、微妙な輝度の強弱をコントロールして、彩度を保ったまま階調を作り出し立体感を表現する技術だそうですってすでに何のこっちゃ分からなくなってると思います。(笑)
例え話ですけどね、デジタルカメラが普及しだした頃ってセンサーも小さくて画素数も少なかったので、撮る場面によっては写真が塗り絵みたいになってましたな。天気がいい屋外でピンクや黄色などの鮮やかな色の服を着ている人を撮ると、服の階調が全然無くて、塗りつぶしたような平坦な描写になってしまってました。
センサーの性能がまだまだだったので、彩度の高いものを撮るとお手上げ、性能の限界を超えた鮮やかさを受け止められなくて、階調が無くなるわけで。いわゆる色が飽和した状態、Photoshopで開いてヒストグラムを見てみると一目瞭然でした、色の分布が天井にくっついてましたからね。(笑)
あの頃に比べるとセンサーの性能は格段に良くなってますけど、それでも条件や場面によっては色の飽和は起こります。オジサンの場合街の写真なので、日差しがガンガン当たってる、ハデな色彩の看板なんぞを撮ると遭遇します。彩度も明度も目一杯で階調なんて消し飛んだ状態。
カラークロームエフェクトってそんな状態の中から階調を取り戻してくれるのですな、つまりハデハデな中に立体感を出してくれるという技術。富士フィルムさんのサイトには、複雑な処理をするのでプロセッサーにはかなりの負担、なので連写はできなくなるって書いてました。
強弱が選べるのですけど、弱でもハッキリ効果が出るので、使い方を誤ると余計ひどくなって、あり得ない写真になってしまいます。街の写真では効果のほどを十分把握した上で、ここぞという場面で使う事になりそうですけど頻度は低いでしょうな。
オジサンの現実的な使い方としては、通常JPEG撮って出しなので、カラークロームエフェクトを使ってみたい場面に遭遇した時だけRawでも撮っておいて、後からFUJIFILM X RAW STUDIOで効果を試して見るって流れになるでしょうね。
ネットの作例に上がっている鮮やかな花の写真ではイイ感じだったのですけど、街の写真では場面を選びます。ま、南京町のハデハデな装飾や風俗店の原色ビカビカな看板にカラークロームエフェクトを使おうってのがすでにおバカ、富士フィルムさんも想定外だったかと。(笑)
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