最高のプリントが画面の中にある、ACROSの幸せ。
富士フィルムさんのXシリーズカメラを使うようになって、デジタルでモノクロ写真を撮るのが楽しくなってます。フィルムシミュレーションのACROSがツボにはまってしまったわけで。
以前使っていたEOSシリーズではRAWで撮って純正の現像処理ソフトDPPで仕上げていたので、その際にピクチャースタイルをモノクロにしてみたりはしましたけど、何だか違うのですな。ただカラー写真をモノクロに変換しましたって感じ、その後Lightroomを使うようになって、モノクロにする際にも細かく設定ができるようになりましたけど、積極的にモノクロで仕上げる事はほとんど無かったですな、本気でやりだすとキリが無いのでね。
若い頃モノクロフィルムの現像とプリントを、押入れを暗室にしてやっていたので、モノクロ写真って奥が深くて正解がどこにも無い世界なのは分かっているつもりなオジサン、印画紙が高くて買えなかったので、自分なりの究極の一枚のためにテストプリント山ほど作ってましたな。なのでデジタルなモノクロ写真って、最初なんだか薄っぺらな感じがしていたわけで、言い方が悪いですけどオマケ程度と思ってました。モノクロにすれば何でもなんとなくカッコいい、イケてる写真に見える的な設定。(笑)
昨年X-T20を使い出して、最初にこれスゴイって思ったのがフィルムシミュレーション、カメラの中にいろんなフィルムが入ってるというのがハマったわけで。もうね、片っ端から試しましたよ、一番気に入ったのがVelvia、長年使ってきたフィルムですからね、このテイストで撮れるのはスゴイなと思いましたな。
すっかり気に入ってVelviaばかりで撮ってたのですけどね、取扱説明書見てると、色々なブラケティング撮影ができてフィルムシミュレーションの設定もありました。つまり一回シャッターを切ると、フィルム違いで3枚の写真が撮れるわけで。
これ面白そうって、早速VelviaとPROVIAにモノクロも撮ってやろうとACROSを登録しました。で、撮ってみてビックリしたのがACROS。うまく言えないのですけど、パソコンの画面で見た時の印象は、最高のプリントをした印画紙が目の前にある感じとでも言いましょうか。なんだかすごくキレイ、ハイライトもシャドウもその中間の階調もデジタルな感じが全然しませんでしたな。
JPG撮って出しでこのクオリティーって、これはチョット真面目にモノクロ撮らなくてはなりませんって事でイエロー、レッド、グリーンのフィルターも試してみた事は言うまでもありません。富士フィルムさんのHPにあるXシリーズの開発秘話系コンテンツでACROSのことも出てたので見ましたけどね、中身は結構スゴイ事してるのが良くわかりましたよ。ただモノクロにしているだけじゃないのですな。
おかげですっかりモノクロにもハマってしまったオジサン。フィルムシミュレーションを設定したブラケティング撮影は常用になりました、街歩きで目の前の景色をVelviaとACROSの両方で撮れるのですから使わない手は無いですからね。(笑)
ちなみに掲載写真はすべてJPG撮って出し、補正も加工もトリミングもしていません。というか必要がありませんでした。おかげで記事を作るのはスムーズで楽ちん。(笑)
アンダー目の露出が好きなので、ちょっと暗いかもしれませんな、場合によってはイエローフィルターもかけて空の青さを濃くしたりもしますし、この辺りは好みの問題なのですけど。(笑)
モノクロって、色彩が無い分モノの形や質感、階調の美しさに目が行きます、そこがキモなので、撮るときも光の当たり具合や、ハイライトとシャドウの配分を考えてしまうわけですな、それで階調も変わってきますからね。
フィルムシミュレーションのACROSは、その辺りがグレーじゃなくて白黒つけてフィルムを再現してくれてるわけで、ACROSの設定があるカメラをを使いの富士フィルムユーザーの方には、ぜひとも使っていただきたいなと思っておりますよ。(笑)
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コメント
“お座敷暗室”私もやってました、6疊一間のアパートで。今考えると、あんな手の掛かる、面倒なことをよくやったものだ!と思いますね。今同じ事をやれと言われても出来ません。現像液の中でだんだんと画像が現れてくるのを見るのはちょっとした感動ですけどね。
投稿: 超低空飛行 | 2019年7月21日 (日) 06時11分
超低空飛行様、こんにちは。
冬場はいいのですけど、夏場は暑さと液温調節がすごく手間でした。ただ最高の一枚がプリントできたときは、風呂場で水洗しながらずっと眺めてましたね。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2019年7月21日 (日) 11時44分