重さが同じなら、ズーム1本より単焦点2本。
カメラとレンズをたんまり持って、あれやこれや取っ替え引っ替えしながら撮り歩くなんてもう無理なオジサン、休日の街歩きは吟味して、厳選して持ち出すものを選ばなくてななりません。荷物の重さはそのまま行動範囲に跳ね返ってきますからね、歩けねぇ動けねぇでは何のためにカメラを持ってきたのかって事になってしまいます。
そうなるとズームレンズを付けたカメラ1台のシンプル装備が一番って事になりますな、レンズ交換の手間も省けますしね。なのでX-T20にXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS標準ズームレンズ1本というのが、デフォルトの撮影スタイルになっています…と言いたいところですけどね、実は今一番出番が少ないのが、XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS。
標準ズームレンズとしては高性能ですし、コンパクトで作りも良くて、写りもいいので文句のつけようがないレンズ。だけど全然使ってませんな。中古カメラ屋さんでも、Xマウントレンズの中で一番数多く並んでいるのを見かけますしね。
これは多分、ボディーに同梱のレンズキットで最初の1本として買ったものの、後から単焦点レンズを買い増しして、使わなくなってしまって手放したのではないかと。オジサンも同じです、でも手放さないだけ。(笑)
標準ズームレンズと焦点距離がかぶるポジションに、魅力的な単焦点レンズがずらり揃っているのが富士フィルムさんのレンズラインナップですけど、その中に明るくて大口径なプレミアムシリーズと、機動力のあるコンパクトシリーズがあります。
オジサンが買ったXF27mm F2.8とXF35mm F2 R WRはコンパクトシリーズのレンズ。経験上、街歩きの写真に大口径レンズは必要を感じませんし、それよりも小さくて軽い方がはるかに使い勝手がいいわけで。
とにかく軽い、二つ合わせて248g、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは310g、正直なところわずかな重量差なので、ズームレンズの方が便利なはずなのですけどね、単焦点レンズの魅力ってそこにはないのですな。
画角を変えるたびにレンズを交換しなくてはなりませんし、写すものを画面に収めるのに、前に出たり後ろに下がったりしなくては撮れないので便利でお手軽とは言えません。ズームレンズなら、その場でズームリング回して、いとも簡単に撮れる場面。なのにあえて単焦点レンズを使いたくなるのは、画角とスタンスの楽しみでしょうか。
使い勝手の不便さは、裏返せば全て単焦点レンズの楽しさでもあるわけで。今日はこの画角で撮ろうって考えて、焦点距離でレンズをチョイス、それとは画角の違うレンズをサブにもう一本、画角を頭において街に出ると、いつもより観察して歩いてますな、しかもかなり遠距離から。面白そうなものの発見が早くなります。
このレンズの画角で画面内に収めるなら、これくらいの距離からカメラを構えたらドンピシャって考えながら歩いているのでそうなるのですけどね、単焦点レンズの楽しみでココ一番重要な部分。なので超スローペースの徘徊。(笑)
ズームレンズだととりあえずダラダラ歩いて、その場でズームしてしまいます。写真撮ってる感が全然違うのですな。撮れた写真も内容が濃いですしね、全部名作に見えますよ。(笑)
同じ重さの機材を持って出かけるのなら、単焦点レンズ2本持ちが、お手軽便利なズームレンズより楽しいと思います。実際はこれに改造レンズやクラシックレンズをもう一本持って出かけるのがオジサンの休日になってます。(笑)
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