改造レンズ第二弾は、カラースコパー50mm F3.5
リコーキャディーのレンズをXマウント改造、写りは良いし、一眼カメラに付けると、オリジナルボディーではできなかった事が楽しめるようになりました。これに気を良くして、すっかり味を占めてしまったオジサン。第二弾はVitoⅡに付いているColor Skopar 50mm F3.5レンズを改造してやろうかと。
VitoⅡは1950年発売のVoigtlandar社の35ミリスプリングカメラ。レンズはきれいなのにボディーにやや難有りで格安でお持ち帰りしたもの。ピント合わせは目測だし、ファインダーとの視差が大きくて、使うのにコツがいるカメラでした。
スプリングカメラは、ボディ前面の蓋といいますか、扉を開けるとレンズの付いた蛇腹が前に出てきて撮影可能状態になるのですけど、この扉のヒンジ部分が難有りで、かろうじて保持している状態だったのですな。開け閉めはそ~っとやってましたけど、使っているうちにどんどん悪化、鉄板を曲げて穴をあけているだけの作りなので直しようがなく保管ファーム落ち。レンズは気に入っていたので、これを何とかしたいと改造に踏み切りました。
レンズの取り外しは簡単でしたけど、レンズ取り付けボードからフィルム面までを測って見ると、手持ちのマウントアダプタに組み込む際、26ミリ延ばさないといけない計算。
何か手は無いかと考えて思い出したのが、以前ヤシカの二眼レフレンズをEOS用に改造したときに使ったボーグのM42ヘリコイド。試しにこれにレンズを両面テープで仮止めしてEOS Kiss X7で確認してみると、ヘリコイドを延ばさない状態でぎりぎりいけそう、光が射しましたな。(笑)実はそんなに簡単に事は運ばなかったのですけどね。
で、さっそくボーグのXマウントアダプタをお取り寄せ。これにM42変換リングを付ければ、ヘリコイドに付きます。その先端にM39変換リングに付けたレンズを付ければ完成。工作としては、M39変換リングに付けるドーナツ型のレンズ取り付け板の自作。
加工がしやすいタミヤの1.2mmプラ板で、さっそく作って組み込んでみました。が、しかし無限遠が出ない。(泣)
実に微妙といいますか、ホンのチョットといいますか、手前にピントが来るのですな。後少しだけレンズを後ろに下げられればいいのですけど、これ以上引っ込めようが無いという状況。1.2mmのプラ板では厚かったわけで、しかし強度を考えるとこれ以上薄くできないし、何か無いかと探していたら、買い置き材料箱から未使用の0.4mm厚のアルミ板が出てきました。(笑)
これならいけるかもってさっそく作り直しましたよ。できたものを組み込んでX-T20で確認してみると、おおっ無限遠出ました。ホンの少しヘリコイドを延ばしたらドンピシャ。1.2mmでは厚くて0.4mmでは少し薄いという、その差0.8mmの中に正解があったわけで。(笑)
レンズのピントリングを最短にしておいてヘリコイドを延ばせば接写もできます、これ結構使えるかも、撮影の幅が広がりますな。休日の試し撮りが楽しみになってきました。
目測式カメラのレンズで背景をぼかした寄りの写真なんて、あり得なかった撮り方にチャレンジできますからね。
ボディー不調のまま温存していたら、きっと使うチャンスが無かったかもしれないColor Skopar 50mm F3.5、試写の結果は後日と言う事で、お楽しみに。
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コメント
こんにちは。
カラースコパーでしたか!
デジカメになって古レンズの改造が容易になりました。アダプターも豊富に発売され、無限遠もファインダーや背面画面で拡大して確認できます。いい時代になりました。
スプリングカメラは締め付けリングがあるので特にありがたいですね。
ジャンクカメラ巡りが再発するのでは?
投稿: 想桜 | 2019年2月10日 (日) 11時06分
想桜様、こんばんは。
ジャンクカメラ巡り、実はもう再発しております。(笑)ただ、プラカメやコンデジのジャンクが増えて、魅力的なフィルムカメラが少なくなってますね。レンズが目的なので、一眼レフのボディーだけずらりと並べられても、全然楽しくないですし。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2019年2月10日 (日) 19時42分