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2018年11月24日 (土)

ダイヤルMを廻せ!

昔のカメラの操作って、何かを回していることが多かったですな。ダイヤルだったり、巻き上げノブだったり、ピントや絞りリングだったり、「回す」事でカメラとコミュニケーションを取っていたわけで。
カメラの電子化が進むにつれて、その部分がプチプチボタンに変わりました。カメラの表面には最小限のダイヤルを残して、液晶表示見ながらプチプチボタンと併用する事でやりとりするという。今時はさらにタッチパネルなんて物が幅を利かすようになってますな。何でもタッチでやってくれるという、スマホで慣れている操作をそのままカメラにも持ち込んだわけでしょうけど、なんだか自分で操作したと言いますか、意志決定をした感覚が乏しいですなぁ。
オジサンはカメラのあちこちをグリグリ回すのが当たり前で、今カメラがどんな状態かダイヤルや絞りリングを見れば一目瞭然というのが良かったのですけどね。今の人にはその方が煩雑に感じるのでしょうか、タッチパネルに集約されている方が、使い勝手がいいのかも知れませんけど、オジサン的には楽しくありませんな。(笑)
クラシックカメラを持ち出すのは、フィルムを楽しみたいだけでなく、その辺りの「回す楽しみ」を味わいたいからかも知れません。(笑)

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すっかり気に入って使っているX-T20も、トップカバー上には、シャッター速度、露出補正、ドライブ設定と三つもダイヤルが並んでいます。往年の一眼レフをそのままミニチュアにしたような見た目で、カチカチ回すのが楽しいカメラ。ラインナップされているレンズも一部を除いて、ほぼ絞りリング装備なところが撮る楽しみを分かっているフィルムメーカーならではのデジタルカメラって思います。
開発者トークショーでもダイヤルにこだわるところが一社ぐらい有ってもいいんじゃないかって言ってましたな。その中で、1段刻みのシャッターダイヤルを、1/3刻みにするとダイヤルの直径が5センチぐらいになってしまうので、そこはコマンドダイヤルで中間シャッター速度を選べるようにしたら、ちょっと煩雑になってしまったけどそれでもダイヤルでやりたかったと語っておられました。
確かにコマンドダイヤルと液晶表示でシャッターや絞りを選べるようにした方が、作る法も楽だし、使う方も迷いが無いのかも知れませんけど、あえてシャッター速度表示が刻印されたダイヤルを乗っけてきたところがイイのですな。ついついカチカチしてしまうのが楽しいわけで。
開発者の方の言葉で印象的だったのが、「電源を入れずに触っているだけでも楽しくなるデジタルカメラを目指しました」って、これフィルムの入ってないクラシックカメラを撫で回しては、空シャッター切って遊んでいるオジサンの事じゃないですか。(笑)
あ~これはイケマセン、デジタルカメラなのに回すところ満載。クラシックカメラと一緒に持ち出しても違和感がないのが、よく分かりましたよ。
ダイヤルはマニュアルで回して楽しみたいオジサンがハマってしまったわけはここにあったのですな。(笑)

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