何故か、おかめ、ひょっとこ
「おかめ」と「ひょっとこ」って日本のトラディショナルキャラクターですし、皆さん知っているのに人気があるかと言われれば、影が薄いですな。くまモンやピカチュウにはどう逆立ちしたって勝てない。でも今でもお祭りの屋台でお面が売っていたりします。
一体こいつは何者なのか調べてみました。何でこんな暇人な事を思いついたかと言いますとね、街歩きのとき見かけたのですな、で、ついつい撮ってしまったわけで。(笑)調べると、ひょっとこは、かまどの火を竹筒で吹く「火男(ひおとこ)」がなまって「ひょっとこ」という説が有力と出てましたな。おかめは顔が水を入れる龜に似ているという説が出てきました。呼び名もお多福と言うところもあるようで。どうやらどちらも室町時代に登場したみたいですけどね、そう考えると相当アンティークって事ですな。(笑)
おかめとひょっとこって大抵ペアで出てきますけど、どうやら夫婦というわけじゃないみたい。神楽の道化役というキャラクターで根付いたみたいですな。その辺りの歴史的な細々した事は、民族学やそちら方面の学問ですのでね、オジサンとしてはさらりと流しておく程度の知識で十分かと。
むしろそんなに昔からのキャラクターが平成も30年目の現代に、まだ生き残っている事が面白いわけで。しかも街中の看板などで、お見かけするというのが、何故なのかの方が興味があったりします。特に目を引くというわけでもないですし、カワイイかと言われれば、どちらかというと今風じゃないのでそんな感じはしませんしね。冷静に見ると不気味としか言いようがないのですし、ご当地キャラだとか、山ほどある今時のキャラクターの中に紛れ込むと完全にクラシックスタイルで、かえって目立つかも、と言うより浮いてしまいますな。(笑)
なのにまだ見かけるのが何故なのか、それもお洒落なバーではなく居酒屋さんだとか看板だとかがほぼ定番。山ほどあるキャラクターの中から、わざわざおかめやひょっとこをチョイスした感覚が分からないところに、変な面白さを感じてしまったわけで。
思えばアンパンマンやらピカチュウやら、今時のキャラクターを勝手に使えば、問題になりますけどね、室町時代から続くおかめとひょっとこって、すでに著作権は切れているはず、と言うか誰が考え出したかも分からないぐらい大昔の出来事ですからね。著作権フリーで使い放題なところが、現代でも生き残っている印なのかもしれませんな。街歩きで何となく撮ってしまったおかめとひょっとこ。こんな地味さが実はいいのかもしれません。(笑)
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