ペンFTのレンズはX-T20にベストマッチな件。
センサーサイズがAPS-Cのデジカメに35ミリフルサイズ用レンズを付けると焦点距離が約1.5倍(キヤノンは1.6倍)になってしまいます。しかもレンズの中心部分の一番画質のイイところを使う事になります。レンズのカタログを見ていると焦点距離の表示に35ミリフルサイズ換算の焦点距離を明記してあったりしますな。
各社出しているAPS-C用の一番使いやすい標準ズームレンズは大抵18~55ミリ、数字の表記だけ見ると広角から標準のズームのように思いますけど35ミリ換算にすると27~80ミリぐらいになるので広角から中望遠までをカバーするレンズということになります。撮ることを楽しむのに、ほぼオールラウンドで活躍してくれる便利なレンズなわけで。
マウントアダプターを使ってセンサーサイズがAPS-CのX-T20に35ミリ一眼レフのレンズを付けるときも同じ、1.5倍になるので50ミリ標準レンズも75ミリの中望遠相当になってしまいます。オジサンが持ってるトプコンの20ミリレンズは30ミリになってしまうので、中途半端な広角。(笑)しかも上記の通り、レンズ中心部分を使う事になるので、周辺部分の癖のあるところをあまり楽しめなくて、思った以上にイイ写りになってしまうという。(笑)
ところがどっこいオリンパスペンF用交換レンズを付けると事情が変わるのですな。ハーフサイズの一眼レフなのでね、36ミリ×24ミリの35ミリフルサイズの半分のフォーマットなので24ミリ×約17ミリ(コマ間隔の分短辺がやや小さい)。X-T20のセンサーサイズは23.5ミリ×15.6ミリ、ほぼレンズの焦点距離そのまんまで使えるという事実。(笑)ハーフサイズとAPS-Cってフォーマットの大きさがすごく近いって事なのですな。
おかげでペンFシリーズ用交換レンズの稼働率が急激にアップしておりますよ、当時のレンズのダメダメなところも味わえますからね。X-T20に付けると見た目もかっこいいですし。
で、ペンFTとX-T20の2台持ち、レンズはペンFTに38ミリ標準レンズを、X-T20にはマウントアダプターでペンFTの20ミリ広角を、フジの純正ズームレンズはお家でお留守番という、ボディーがフィルムかデジタルかの違いだけの装備でお出かけしてみました、これがスゴク楽しい。ペンFTを2台持って撮り歩いている気分でしたな。
ペンFTはいつも通りVelviaを詰めて、X-T20はフィルムシミュレーションでVelviaを選んでどちらも露出はマニュアル、撮影後の画像確認はOFF、ファインダーも極力余計な物は表示しない設定にしてしまうと、もうどっちを使ってるか分かりませんな。ペンFTはフィルム巻き上げしないといけませんけどね。(笑)
これは今時のカメラならではって思ったのがシャッタースピード。ペンFTは1/500秒までしかないので絞りを開けたくても、絞らざるを得ない場面があるのですけど、X-T20は電子シャッター併用だと1/32000秒まで使えるという、いつでも絞り開放OKなのがレンズを楽しむのにイイところ。
そうなるとペンF用レンズ探しという物欲が沸々と、イケマセンな。一応今持ってるレンズで不足はないのですけどね、明るいレンズだとかマクロレンズだとか、気が付いたらネットで探しているオジサンがいます。X-T20ってホント、イケナイおもちゃですなぁ。(笑)
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コメント
APS(フィルムの方)からしてハーフサイズっぽかったですからね。
似たようなパターンに、M4/3≒110フィルム、なんてのも
(こっちは焦点距離換算が2倍なので計算はもっと楽)
投稿: | 2018年6月17日 (日) 13時36分
こんにちは。
110フィルム、懐かしいです。ペンタックスオート110で使ってました。たださすがに仕上がったネガは小さかったのでキャビネぐらいしか伸ばせなかったような。APSフィルムを使うカメラは流石に手を出しませんでした。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2018年6月17日 (日) 17時42分