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2018年5月17日 (木)

それでもフィルムにしがみつく2

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富士フイルムさんが白黒フィルムを終了のニュースの後、社名にフィルムって付いているのにフィルム止めたらどうなるの的な意見やコメントをネットで見かけましたけど、富士フイルムさんて写真用のフィルム以外にも液晶パネル用のフィルムなど、いろいろな産業用フィルムを作っている会社、オジサンも商業印刷用の製版フィルムでお世話になってました。
写真用フィルムはその中のほんの一部、ただ白黒フィルムは富士フイルムさんの創業事業、それを終了するというのですから、それだけ需要が無くなってしまっていたという現実を受け止めなくてはなりません。
海外ブランドの白黒フィルムはまだまだ手に入りますけど、量販店でいつでも買える安心感や品質の安定感は富士フイルムならではだったと思うわけで。
残るフィルムはカラーネガフィルムとリバーサルフィルムの2種類だけ、特にリバーサルフィルムは実質富士フイルムさんだけと言っていい状況、コダックエクタクローム復活の話も、本当に発売されるのか不透明ですしね。発売されたとしてもリバーサルフィルムの現像施設も必要になりますし、その辺りのインフラも含めて考えると、復活は難しいのじゃないかと、だんだん思えてきましたな、フィルムファンにとって明るい話題にならなさそうな雰囲気がします。
ネガカラーフィルムはその辺りのインフラができているので、ショッピングモールの中の写真屋さんでも現像プリントの機械を置いて商売できますけど、リバーサルフィルムはそうは行きませんからね、処理できる設備のある所へ送って現像してもらうしか手がないので、設備の稼働率の事まで考えると先行きに不安を感じるわけで。
カラーネガフィルムは最後まで残るでしょうけど、リバーサルフィルムは次に無くなるフィルムなのじゃないかと薄々思っています。
フィルムが全盛期だった頃、プロカメラマンに仕事を頼むと必ずリバーサルフィルムでした。商業印刷での印刷適正もあってネガフィルムは特別な指定がない限り誰も使ってませんでしたな。現像上がりのフィルムにダーマトグラフで印や指定を入れて製版に回していたのも懐かしい思い出です。
プロが仕事で撮るのですから使う量もアマチュアとは比べものにならない莫大なものでした、それがあっという間にデジタルに変わってしまったわけで。今はオジサンのようなリバーサルファンが細々と使い続けているのが現実ではないでしょうか。多分消費量も最盛期の数%しかないと思われます。フィルムが流行っていると言ってもそれはほぼカラーネガフィルムの話、リバーサルフィルにまで手を出そうという熱いファンはかなりの少数派でしょうね。
オジサンはライトボックスの上で見るリバーサルフィルムの美しさにノックアウトされてからずっとリバーサルファンですけど、この楽しさを記事にして伝えて行っても、もう焼け石に水なのじゃないかと思っていました。ところがX-T20を使いだして、撮った写真をパソコンで見たとき、紛れもなくオジサンの思うリバーサルフィルムの色だったのですな、デジタルなのにライトボックスの上にかざして見るあの雰囲気がモニター上に再現されていたわけで。
厳密に撮り比べるとやはりデジタルな色合いなのかもしれません、だけど晴天の抜けるような青空や木々の緑の透明感はリバーサルのテイストでした。
フィルムだけじゃなくデジタルでもリバーサルを楽しめるとは思いませんでしたけど、改めてリバーサルフィルムが好きになりましたね。あの色合いはやっぱり美しいなと。
カメラにフィルムを詰めるところから始まるフィルムカメラの楽しさ、これが出来なくなる日がいつかは来るのでしょうけど、最後までしがみつきますよ。どんなに値上がりしても、リバーサルフィルムのストックは切らしませんからね。デジタルなX-T20を使いだして改めてリバーサルフィルムを見直してしまったオジサンなのでありますよ。

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