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2018年4月10日 (火)

富士フイルムさんが白黒付けたモノクロ事情に思う。

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4月6日に、富士フイルムさんがモノクロフィルムと印画紙の販売を終了というニュースが飛び込んできました。で、慌ててこの記事書いてます、掲載予定だった記事と差し替え。すでに製造は終わっているそうで、フィルムは10月頃、印画紙も10月から種類別に順次出荷を終えるそう。フィルムと言えばACROSしかなかったのでこのフィルムなのですけど、これを悲しむべき出来事ととらえるかどうかは、フィルムファンの中でも人それぞれだと思います。
オジサンが写真を始めた頃、父親の知り合いから頂いた古い暗室用品一式でモノクロ写真をやってました。スタートはモノクロだったわけで。その頃富士フイルムさんのネオパンSSよりコダックのトライXばかり使ってましたな。ISO感度100のネオパンSSよりISO感度400のトライXの方が使いやすかったのと、行きつけの写真屋さんの主人が100フィート缶から36枚撮りに巻き直してくれたフィルムを格安で、お金のない若いお客さんに売ってくれていたのでね。
トライXで撮ってD76現像が王道の時代。高感度フィルムの粒状感を少しでも無くすように、現像液の温度や希釈率を変えるなんてテクニックも雑誌に出てましたな。懐かしい思い出です。(笑)
その後富士フイルムさんからネオパン400PRESTOが発売になって、使ってみたらこれがすごく良くて一気に乗り換え。同じISO感度400なのにまるでISO感度100のフィルムみたいな粒状感だった記憶があります。調べてみたら1986年10月発売でした。
行きつけの写真屋さんもモノクロの需要が減ってトライXの巻き直しフィルムもやってくれなくなり、オジサンもすでに社会人として働いていたので、写真に使うお金は自分の稼ぎから出せるようになっていて、もう格安トライXを買うことはなかったですな。
オジサン実はカラーネガフィルムって一番使ってこなかったフィルムなのですよ。モノクロフィルムを使いながらカラーリバーサルフィルムの美しさに魅了されて、カラーと言えばネガでなくリバーサルな人になってしまったわけで。ただどんどんモノクロよりリバーサルを使う事の方が増えていきました。引き伸ばし機が寿命でダメになったのもありまして。自家フィルム現像だけは続けてましたけど、プリントできないとなると撮る数も減りましたな。
ネオパン400PRESTOはホント良いフィルムでよく使いました、それが製造終了になって代わりにACROSになったのですけど、モノクロはISO感度400が大好きだったオジサンにとって、ISO感度100のACROSはすごく良いフィルムなのは分かってましたけどそんなに使ってません。
今回の販売終了でモノクロフィルムの灯が一つ消えてしまうわけですけど、ニュースを見ていて思ったのが、需要がピークだった1960年代の1%にも満たなくなっていて、年率15~20%の割合で需要が減少、コスト削減を進めても採算がとれず安定供給できなくなったとありました、オジサン正直言ってそんなになるまで作り続けてくれたことに感謝したいなと、これが今の気持ちです。富士フイルムさんにありがとうを言わなくてはなりません。買い置きしてあるACROS、使うカメラも吟味して丁寧に使わせていただきます。

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