一番お世話になっているのは、実は防湿庫かも。
つい最近ですけど、昼間にいきなりゴキブリ出現。今までだと丸めた新聞やスリッパで叩いて瞬殺だったのですけどね、もうあの動きについて行けなくて、殺虫剤片手に追っかけっこ。敵もさるもの、こちらをあざ笑うかのようにややこしい隙間に逃げ込んでくれたという。
ギャーギャー悲鳴を上げる家内と何とか追いつめたのが防湿庫の裏。何でこんなにややこしいところに逃げ込んでくれるのかと、悪態つきながら壁との隙間に殺虫剤を噴射しました。
飛び出してくる気配がないので、そ~っと防湿庫をずらしてみても居ない。「ホンマにココに逃げたんか?」「間違いないわ、確かに見た」のやりとりの後、もう少し防湿庫を手前に出してみようかと、中のカメラがこけないように二人がかりで引っ張り出したところ、死骸を発見、一件落着したわけで。
噴霧した殺虫剤を雑巾でふき取って、この際だから防湿庫の裏も掃除したのですけどね、考えてみると防湿庫って一度設置したら滅多に動かさないものですな。今回のような緊急事態にでもならない限り、中にカメラがぎっしりなので動かす事がないという。
本当なら中のカメラを全部出して空っぽにしてから、模様替えなどで動かすのが筋だと思いますのでね。
で、この防湿庫、買ってからまともにメンテナンスなんてした事が無かったなと。それでもちゃんと湿度をキープしてくれているので、なんだかそれが当たり前になってしまって存在を忘れていたのですな。買ってから20年以上も無言で職務を全うしてくれているのにね。
確かこれを買ったのは、働き出して自分の稼いだお金でレンズを買い揃えていった数年後だったと思います。それまでは米びつ用に売られていたでかいタッパにハクバのカメラ用防湿剤を入れて保管していました。防湿庫なんて、プロカメラマンやコレクターの方が持つものと思っていたので、自分で買うなんて思ってなかったのですな。まだクラシックカメラに目覚めてませんでしたし、タッパで十分だったのですけど、少しずつ機材が増えて行くに従って置き場所が無くなっていったわけで。
それまで使っていたキヤノンT90とFDレンズのシステムに新しくEOSシステムが加わって、持ってる一眼レフが2系統になったのもありました。ボディーとレンズが倍に増えたわけですから、当然置き場に困る事態に。
ある日量販店に出かけたとき、カメラフロアでセールをやっていたのですな。店内全面改装で売りつくし、展示するだけでも場所をとる防湿庫は、売り切ってしまいたいのか、表示価格からさらにかなりの値引きで売り出されていたのに遭遇。写真仲間の友人の「持っといても損はないで」の一言が後押しになって買ってしまったわけで。
届いた防湿庫をさっそく設置、電源を入れても何か音がするわけでもなく、無音のまま静かに湿度計の針が下がっていくのに感動しました。将来機材が増える事を見越して、タテに扉が二つ付いたタイプを買ったのですけど、機材を入れてみるとスカスカ。(笑)うまく並べると思ったより沢山入るのが分かりました。
その後オジサンはクラシックカメラというイケナイ世界に手を染めてしまって、カメラがどんどん増えて行く事に。気が付くと防湿庫にも入らないぐらい部屋中に溢れてましたからね。今は少数精鋭、防湿庫に入る台数だけにしましたけど。(笑)
思い返せばカメラ以上に一番お世話になっている、無言で安心を常にキープしてくれる防湿庫。今の季節はそうでもないですけどね、暑くて湿度の高い季節には、あって良かったって思いますな。
カメラとレンズをしこたまお持ちの方には、ぜひオススメしますよ。
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