本を処分して思った事。
地元駅前に、子供の頃からあった本屋さんが2軒、相次いで廃業してしまいました。小さな本屋さんだったので品ぞろえでは大型書店に太刀打ちできませんし、ネットで買ったり、電子書籍などの時代の流れや、駅ナカに雑貨も扱うおしゃれな本屋さんが出来た事などの影響で続けられなくなったのだと思います。確かに前を通る事はありましたけど、もう入る事はなかったですな。
本屋さんには厳しい時代なのだなぁ~というのは、古本屋さんに売りに行ったときに感じました。もうね、二束三文どころじゃないぐらいの低い買い取り価格。ヒーヒー言いながら重たい目をして運んで、缶コーヒー1本分にしかならなかった事がありましたからね。売りに行ってもこれじゃあなと、今時の本の値打ちにガックリ、自炊で電子書籍化してしまった方がいいかと片っ端からやった事は以前書いておりますな。(笑)
今オジサンの本棚にある本を見てみたら、どうしても持っておきたい写真集が6冊だけでした。文字の書いてある本が一冊も無いのに気が付いたわけで。自炊の結果こうなったのですけどね。
本は好きなので、それをバラバラにして電子書籍化する事に、正直なところ心理的抵抗はありました。でも今となっては全く無くなりましたな。蔵書として置いていても値打ちの出るような本は全く持ってませんでしたし、10年20年後にこの本はどうなるのかってところもありました。もし死んでしまったら処分に困るだけのゴミになってしまうのは確実。売りに行っても値段が付かないお荷物扱い。資源ゴミの日にヒモでくくられて出されるのがオチ、で、電子書籍化の道を選んだ結果見えてきたのが、本は本棚に並べて置くものじゃなくて、見たいときにすぐ見られなくては何の意味もないって事。
例えば、ふと気になる事があって調べたいときなどですね、すぐ調べたいのに電車の中だったりすると、お家に帰るまで何も出来ません。電子書籍化してipadに入っているとすぐに取り出して調べられます。しかも検索で複数の本にまたがって調べられるという。
電子書籍化してしまった事で最短で目的にたどり着けるわけで、これをもし、お家に帰って本棚をひっくり返して探していたら、出て来るまでにどれだけ時間がかかる事か。出て来ればいいですけどね、有る事は分かっているのに出てこないと、かえってストレスが溜まるかと。(笑)
オジサンは本を本棚に美しく並べておく事が目的じゃなかったって事、中身だけが必要だったので、もう本の形をしている必要もなかった事に気が付いたのですな。実際、本のままの姿のときに比べて、見る頻度は遙かに増えてます。
沢山の本を引っ張り出してきて該当ページを探していると途中でイヤになりますけど、検索結果を画面で見ながら切り替えて目的のページを探すのだとあっという間ですからね。
本を処分して思った事とは、本を処分したのじゃなくて、本という形を処分したという事。必要なのは内容、それさえあればもういいんです。(笑)
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投稿: | 2018年2月20日 (火) 08時26分