電柱でござる。(笑)
風景写真の大家の先生が、日本の風景は電柱や電線、鉄塔やガードレールなどの人工物が多いので構図には細心の注意を払わなくてはならないといった事を風景写真のハウツー記事で書いていたのを読んだ事があります。
青春18切符でローカル線に乗って地方の街を撮り歩いていた頃、車窓の景色で田んぼのど真ん中にデカイ学生服メーカーの看板が立っていたり、山の斜面はネットで覆われていたりしたのを見た事があります、確かに人工物が多いですな。反対にそういう物を積極的に画面に入れてしまう手もありますけど、普通の感覚だとじゃまだと思ってしまいますからね。自然風景の写真と言うより、自然破壊を啓発する社会派ドキュメンタリー写真になってしまいそうですし。今時だと後で画像処理で消してしまう事も簡単に出来ますけどね。(笑)
以前知り合いに頼まれて建物の写真を撮った事があります。案内葉書に載せる建ったばかりの新社屋の写真だったのですけど、建物がメインなので前に停めてある車やゴミ箱や、余計な物は全部避けて貰いました、でもどうしても避けられなかったのが電柱と電線。引っこ抜くわけにも行きませんし、結局後でPhotoshopで消していきましたけど気が狂いそうでした、おまけにシフトレンズなんて持ってないので、広角レンズのパースまで補正していたらエライ事に、徹夜でしたな、ギャラに商品券貰いましたけどね。(笑)
震災のとき思いましたけど、無くなったら社会のインフラが崩壊する事態になる電柱と電線、でも写真的にはじゃまな物体かも。オジサンの場合、撮ってるのが街の写真なので100%人工物、あまり気にならないどころかそれも面白がっているところがありますね。入り口の目の前に電柱が立ってじゃましてるお店だとか、電線がもつれたあやとりみたいになってるところだとか、そういうのも街の景観、避けて写真を撮るなんて絶対無理な物件というか、ある意味芸術的にすら見えます。
いろんな方向から延びる電線にがんじがらめになっている電柱にそそられたりするわけで。そんなのを一番カッコよく見える角度を探しながらパシャパシャ撮っていると、変な顔して人が通り過ぎていきますけど気にもなりませんな。オジサンテンション急上昇中、もはやアートな電柱を気に入るまで撮りまくってます。ほとんどマニアか変態の世界。
殿中ならぬ電柱でござるな写真を探していたら結構出てきました。今となっては撮れない写真も。電柱と電線に見る街の記憶、やっぱりマニアかな。(笑)
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コメント
よもかめ亭主様、こんばんは。
もしおひまだったら「朝井閑右衛門 電線風景」で検索してみてください。
わたし朝井閑右衛門がすごく好きで、横須賀美術館の年間パスポート買って通ってました。
その絵を思い出した写真でした。
投稿: Myrrh | 2018年2月12日 (月) 19時12分
Myrrh様、こんばんは。
朝井閑右衛門、知っておりますよ。ってか、この人の事教えてくれたのはMyrrhさんじゃあ~りませんか。2014年4月27日の記事「風景写真と電線」にコメントくださってましたよ。このブログにコメントしてくださった2回目でした。
投稿: よもかめ亭主 | 2018年2月13日 (火) 19時02分
あらら、だいぶ頭の方も老化してきたみたいです(笑)
また電線見た途端同じこと言い出すかも。
投稿: Myrrh | 2018年2月15日 (木) 19時49分