スプリングカメラのデカイ奴、マミヤ6。
スプリングカメラってジャンルのカメラがあります。全面のカバーを開くと蛇腹の先に付いたレンズがバネ仕掛けで出てきて撮影スタンバイ状態になるという仕組みのカメラ。使うとき以外はレンズを畳んでしまえるのでコンパクトになるのが良いところ。レンズの出っ張りがないだけでずいぶんコンパクトに感じますからね。
パトローネに入った35ミリフィルムを使う小型カメラが主流になる前は、二眼レフと並んで一世を風靡したカメラでした。オジサンも一時ハマって沢山持ってましたな。ところがコンパクトになるのが特徴のスプリングカメラも、元がデカイとコンパクトにならないという。今回取り上げたマミヤ6ってそんなカメラです。(笑)
オジサンの印象ですけど、マミヤって35ミリフィルムを使うカメラはマミヤスケッチのような可愛らしいカメラを出してたりするのですけど、いざ中判カメラになるとデカイ重い、質実剛健なカメラばかりな気がします。仕組みも独創的で、操作して楽しい、撮って楽しいのですけどね。でも他社並みの大きさ重さに出来なかったかなぁと思いますね。(笑)
若いときに使っていた二眼レフで唯一レンズ交換の出来るマミヤCシリーズ、持っていたのはC33でしたけど、一日持ち歩くと腕が上がらなくなりましたな、三脚欲しくなりましたよ。同じくRB67も。体力と腕力を試されているようなごついカメラでした。
そんなマミヤのスプリングカメラの代表作マミヤ6、発売されたのはコチラの方がウンと先、14機種40万台も生産された日本のカメラ史に残る名カメラ。
このカメラが独創的なのはピント合わせ、スプリングカメラってレンズを畳む構造上、蛇腹の先に付いたレンズをボディー側の距離計と連動させるのが難しいのですな、ならばとマミヤが考えたのがフィルム面を前後に動かしてピント合わせしてしまおうというバックフォーカシング方式。裏蓋を開けてピントダイヤルを回してみると、フィルムゲートが前後するのが分かります。この仕組みのおかげで全機種距離計連動。目測が多いスプリングカメラできちんとピント合わせできるのはスゴク安心感がありますな。
で、久々に持ち出してみたわけで。オジサンの持っているのはマミヤ6オートマット、首から提げるとやはりデカイしずっしりきます。ただピント合わせが楽なので、思ったよりもサクサク撮り歩けますな。1時間ほどでフィルム2本撮ってしまいましたよ。
沢山作られたので、中古カメラ屋さんでも程度の良いものがお安く買えるのもイイところ。中判ましかく写真入門にオススメの一台、こんな写真が撮れました、どうぞ。
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コメント
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくです。
マミヤ6の写真見て昨年に阪神Dの江守さんに、親父の使っていた小西六パールを引き取って頂きました。どうみても自分には合わないと判断して・・・。今になって少し、ほんの少し早まったかな(笑)
今日はニコマートELにモノクロフィルムを装填して、京都の先斗町をカメラ散歩してきました。それにしても重いカメラですね。
投稿: ZASAやん | 2018年1月 6日 (土) 17時35分
ZASAやん様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
スプリングカメラにハマっていた時、パールも当然視野に入っていたのですけど、どうもセミ判に馴染めず、手にすることはありませんでした。もしパールが6×6判だったら、どんなことをしても手に入れたでしょうけど。(笑)江守さんお元気そうでしたか、しばらく大阪に出かけてないので全然阪神デパートも行けてないのですよ。
投稿: よもかめ亭主 | 2018年1月 6日 (土) 18時24分