立ち飲み百景35 「世界長」その後。
昨年の暮れに長年通っていた立ち飲みの名店「世界長」が閉店した事を書きました。寂しい限りですが、いつかはこの日が来るのを覚悟して飲んでいたというのもありましたね。最終日もいつも通り、お涙頂戴物のドラマも無く、皆さんお店を後にしたわけで。常連客にとってはその方が良かったかもしれませんな。
だけど皆さん、その後にどうなるのかは気になっていたみたい、オジサンも同じです。次にお店を居抜きで引き継ぐ方は分かっていたのですけど、どんなお店になるのか、いつから始めるのかは全く分からずじまいのまま年が明けてしまったのですな。
こういう時、酒飲みのネットワークというのはある意味すごいところがあります。「世界長」の常連客が行き場を失って流れた、別の立ち飲み酒場で情報交換。どうやら1月下旬に新装オープンらしいというまことしやかな噂があっという間に共有。1月23日にオープンの張り紙を見たという有力情報に、これは確かめに行かなくてはなりませんなと、暗黙の了承だったわけで。
新装開店当日、オジサンは当然ながら駆けつけましたよ。お店の屋号は「世界長」から「世界長」へって前のマンマですがな。(笑)
がらりと扉を開けると、前のお店のときの常連客でいっぱい。皆さん待ちわびていたのがヒシヒシと分かりました。改装したお店は、使えるところはそのままにしつつ、ごちゃごちゃしていたところを手直ししたみたい。昭和のすすけたレトロ感は無くなって、すっきりと明るく、なんだか広々した印象。
お品書きの値段もほんのチョット今時価格になったり、据え置きだったりでなかなかイイ感じ。常連の皆さんも同じ思いみたいで、笑顔でお酒を楽しんでおられましたな。イイ感じで平日の寄り道場所が出来た事を皆さん素直に喜んでいたみたい。見てるとまだまだスムーズじゃないところもありましたけどね、お店を育てるのはお客ですから、良いお店になって欲しいと思っておりますよ。
前のお店は大将の高齢化で土日だけの営業になってしまっていたのですけど、新しいお店は平日も営業、当分は定休日も設けず突っ走るそうで、酒飲みにはありがたいとしか言えませんな。仕事帰りに千円札一枚で、頑張った自分をリセットできる場所は大切です。真っ直ぐ帰るなんてカゼをひいたときぐらいしかないオジサン、ここでリセットすればお家での冷たい仕打ちにも耐えられますからね。(笑)
新装開店から一週間、まだ走り出したばかりのお店ですけど、これから色んなややこしいお客さん相手にしながら、細く長く続けて、前のお店をしのぐ名店になって欲しいと思っておりますよ、それはオジサンひとりだけの思いじゃないでしょうけどね。(笑)
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