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2017年12月23日 (土)

思いがけずカメラと出会ったときの、心のさざ波。

休日に写真を撮り歩いた後、中古カメラ屋さんを見て回るのが楽しかった頃、お店はまさしくパラダイスでした。今のようにデジタルカメラの中古が幅を利かすどころか、まだ全然無くてフィルムカメラだけだったのですな。クラシックカメラファンにとってそこは聖地、おもちゃ屋さんに連れて来てもらった子供のように、たくさんのカメラに目移りしながら純真な少年に戻ってしまうオジサンだったわけで。
本当に戻るわけじゃないですよ、見た目がオジサンで頭の中だけ少年に逆戻りしたら、それはただの「アホ」ですからね、気持ちですよ気持ち、たくさんのおもちゃにワクワクしながら品定めしていた頃と同じ気持ちでショーウインドーに並ぶカメラを眺めるのが楽しかったのですな。
ネットで探しても出てこなかったアクセサリーがあっさり見つかってしまったり、ほんの一週間ほどでずいぶん入れ替わっていたり、カメラの動きも活発でしたので、見に行く度に新しい発見がありました。
なので気になるカメラを見つけて、ちょっと考えてからにしようなんて悠長なことを思っているとマチガイ無く逃します。逃したカメラはいつまでも心のしこりになって記憶に残るというはめに。逃した魚はデカい、振られた女は美人といいますからね。(笑)
中古カメラ屋さん巡りのオキテは、「見つけた瞬間が大安吉日、迷ったら即買い、悩んだら置き取り」。
オッサンだったら分かると思いますけど、絶世の美女とお知り合いになれそうな場面だと、一分一秒でも長くオハナシしたいので、アノ手コノ手で何とか時間を稼ごうとしますわな。アレと同じですよ、次は無いと思えば、突然行動的になりますからね。えっ、ならないの?それはもうオッサンじゃなくてオジイサン、枯れてる場合じゃないですよってば。(笑)
ま、絶世の美女と出会える事なんてありませんけどね、もしもそんなチャンスがあったら、若いお姉さんよりもアラフォー、アラフィフぐらいの美人で、お酒好きで、口の堅い人を希望しますなぁ。
ってそういう話をしているのではありませんでした。心にさざ波が立つようなカメラと出会ったら即行、行動に移さねばならないと言う話でしたね。スミマセン、アクセルとブレーキを踏み間違えました。(笑)
え~っとですね、思いがけずそそるカメラと出会ってしまったら、黙っていては始まりませんよ、直ちに店員さんカモン、ショーウインドーから出してもらって、速やかに各部点検。で、難有りと言いましょうか、気になる箇所が見つかった場合なのですけどね、この先も見つかる可能性が高いブツなら購入見合わせ、次を探しましょう。
ただこういう場合悩ましいのが、ここで逃したらもう出会えないかもしれないっていうようなブツ。心のさざ波の音がどんどん大きくなりますな。気になるところはあるのだけど、ここで出会ったのは運命かもしれないし…何て思い始めるともう正常な判断が出来なくなってる状態。
迷い、焦り、発汗、動悸の四重奏。この場合はお持ち帰りを前提に判断しなくてはなりません。難有りの部分が、実際の撮影にどれだけ影響を及ぼすのか見極めるわけですな。
何とか我慢できそう、自己責任で直せそうならお持ち帰り。使いながら2台目を探すのですな。美人なのだけど性格悪くて、手を焼くのは目に見えているけど、やっぱりキレイだから我慢して付き合いながら、もっといい人探そうみたいなって、女性からお叱り受けそうですな、アブナイアブナイ。カメラのハナシですからね、カメラの。
もうね、出会いって突然全ての思考をストップさせる破壊力がありますからね、だから中古カメラ屋さん巡りは楽しかったのですけどね、最近の中古カメラ屋さんはデジカメがのさばってフィルムカメラがどんどん縮小。素敵なカメラとの出会いが無くなってつまらなくなってしまいましたなぁ。オジサンの心にさざ波が立つようなカメラと遭遇する事はこの先もう無いのでしょうか。

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