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2017年10月15日 (日)

ROBOT STAR1を持ち出すためにケースを自作(後編)

ケースを自作して、何とか持ち出し率を上げて、我が家の35ミリましかくカメラ軍団のスタメン登録してやりたいROBOT STAR1。型紙を作って後は革を切って縫いつければいいだけというところで、転けてしまったオジサン、結構技術がいりそうということで二の足を踏んでしまったのですな。
なにしろROBOT STAR1は、オジサンより年上の1952年生まれ、しかもやや難有りなのを格安で見つけてきたものなので、いつまで使えるか分からない不安があって、気合いを入れて立派なケースを作ってもなぁという気持ちもありました。縫わずに作れる方法はないかと、少しでも楽したい、逃げ腰のカメラケース自作。(笑)
で、ふと思ったのですけどね、紙で作ってしまえばもっとお手軽に出来るのではないかと。カメラケースをペーパークラフトで自作。無謀なチャレンジがうまく行くかは分かりませんけど、扱い慣れた材料の紙だと折ったり曲げたりも簡単、木工用ボンドで接着して組み立てられるので、革を縫うような技術が無くても作れますからね。
ということで早速チャレンジ。仮組みした型紙を元に、簡単に作れて実用に十分な強度が出るように考えつつ展開図を作りました。老眼なので紙に展開図を書くのはつらいという事で、アドビイラストレータ体験版をダウンロード、7日間使えるのでこれで展開図を制作、画面で大きくして見られますし、数値入力で正確に描けます。
PDFで保存しておけばお試し期間が終わった後でもデータは使えますからね。昔取った杵柄、イラレでサクサク作図、思い出しながらでしたけど1時間ほどで完成しました。
できあがった展開図なのですけど、考え方としては、カメラ底面部分を中心に、前面と背面で包み込む形、ちょうどカメラの両サイドに接合部分が来るので、ここにノリシロを作ってしっかり接着して補強したのち、ストラップを通すリングを付けるための穴をあけて、ハトメを打つわけで。
正面から見るとカメラの両サイドに耳のように出っ張りが出来ますけど、一番簡単に作れるのじゃないかと考えました。
ペーパークラフトなんて無謀かもしれませんけど、紙って実は結構丈夫なのですな。できあがったものに薄めたクリアラッカーを染み込ませれば十分強度が出るかと。日本には柿渋や漆を染み込ませた和紙で作った工芸品がありますからね、それを真似たわけですな。
プリントした展開図をボール紙にテープで仮止めして切り出し、折り線部分はボールペンで筋目を入れておけば後で折り込むときにガタガタにならずにきれいに折れます。
で、折り加工をした状態がこれ。前後から挟み込む形なのがよく分かるかと。

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カメラを入れて両サイドをクリップで仮止めしたのがこれ。

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木工用ボンドをたっぷり付けてしっかり接着、一晩放置して完全に乾いた後、お好みの色を塗ってもいいのですけど、革のような柄の入った紙を貼り付けたらカッコいいんじゃないかとユザワヤさんにGO、「あららぎ」という紙が良さそうだったのでチョイス、A4サイズで21円なり。
これを1センチほど余白が出るようにカットしてケースに巻き付けるように貼り付け、余白部分は内側に折り込み、底面部分にも貼り付けたのち、クリアラッカーを全体に塗って補強。
ストラップ用リングを付ける穴をあけてハトメを打ったら完成。こんな感じに出来上がりました。
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お菓子の箱のボール紙で作ったカメラケース、どれぐらい持つのかは分かりませんけど、いけそうだったらストラップの付けられない他のカメラにも流用してみようかと思っています。

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35ミリましかくカメラ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

素晴らしいケースですね。
他の方のケースの自作サイトは色々見てますが、前後挟み込み型というのは初めて見ました。折り込んだリブ部分が強度を得て丈夫になりますね。
ナイスアイデアに脱帽です!

投稿: 想桜 | 2017年10月15日 (日) 09時26分

想桜様、おはようございます。
お褒めいただき、ありがとうございます。簡単に作れて強度が出るようにと思って考えたものです。カメラを構えた時に、右側のリブ部分が手のひらに当たるので、やや邪魔なのが難点ですけど、作るのは簡単でした。木工用ボンドと、仕上げのクリアラッカーの乾燥待ちの時間のほうが長かったです。

投稿: よもかめ亭主 | 2017年10月15日 (日) 11時55分

よもかめ亭主様、こんにちは。
カッコいい!そして完成までの工程の写真も美しい。
そういえば前に、本で見たのかな?染めた和紙を何枚も重ねて職人さんがカメラケースを作ったのを見たことがあります。よもかめ亭主様が作ったカメラケースも、お菓子の箱で作ったようにはとても見えませんよ。すごいなぁ☆

投稿: りえぽん | 2017年10月15日 (日) 15時23分

りえぽん様、こんばんは。
出来はともあれ、コストパフォーマンスだけは最高かと、実際ぶら下げて出かけてみましたけど、問題はありませんでした。革製に比べて耐久性は落ちますけどね。駄目になったらまた作ればいいかと。何しろ材料費は表に貼った紙代21円だけでしたから。しかもまだ余ってますし。お菓子の箱のボール紙も残りを温存してます。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2017年10月15日 (日) 18時26分

こんにちは。コメントが遅くてごめんなさい。

いやー、これは素晴らしいですね! これでロボットの出番が増えると言うことですね!
私のは幸いストラップ用のアイレットが付いている物ですが、アイレットの無いタイプを手で持ち歩くのは大変ですよね。でもこれでバッチリ!
企画力、製作力に脱帽です!
素晴らしい。

投稿: surgeon24hrs | 2017年10月21日 (土) 04時02分

surgeon24hrs様、おはようございます。
お褒めいただき、ありがとうございます。さっそく写真を撮りに出かけたかったのですけど、あいにく台風接近中で、土砂降り。(泣)なので、このケースの作り方を応用して他のカメラのケースを作ろうかと。

投稿: よもかめ亭主 | 2017年10月22日 (日) 06時41分

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