老眼で選ぶ露出計アプリ。(ちょっと長いよ)
10月1日の「露出計アプリ探し中。」という記事で、普段使っている入射光露出計の苦手な夜景などの場面を補完するために、ipod touchに露出計アプリを入れたらいいかもと思った事を書きました。結局露出計の思い出話で終わってしまったので、実際に色々露出計アプリなるものを試してみた事を書こうかと。
ただ沢山あり過ぎて闇雲にダウンロードしていたらキリがないので、ネットのレビュー記事などを調べて、最新のiOS11で動作して、ipadとiPhoneとipod touchに対応、なおかつ無料のアプリに厳選してみました。(原稿執筆時)
使ってみてその中からさらに絞り込んでいこうかと、選んだのは6本。で、操作してみて分かったのですけどね、二つのタイプがありますな。測った露出を確定するのにシャッター音がするのと、ホールドボタンや画面タッチで固定するタイプ。シャッター音がするのはどうやらカメラアプリの撮影値を元に表示しているのではないかと。露出を測る度にシャッター音がするのはちょっと迷惑な感じがしましたな。
実際に南京町の夜景を測ってみたスクリーンショットを元にそれぞれを簡単に解説、クラシックなフィルムカメラで撮るときのアシスタントとして使えるかが肝心なので、感度はISO400、絞りはF4という条件で測ってみました。アプリによって値が微妙に違うのがお分かりいただけるかと。(笑)
■myLightMeter
レトロな露出計を真似た見た目で、カッコよさではこれが一番、無料なので上部に広告が表示されるのがうっとうしいですな。文字は小さいのでipod touchでは見づらいですが、ipadでは大丈夫。真中の丸いところに被写体が写るように向けてmeasure(測る)ボタンタッチでシャッター音がして測定値が固定します。
■LightMeterPro
いかにも多機能って感じの画面表示が好きになれるかどうかですな。オジサンダメでした。使いづらいし表示が小さい。左右のシャッターと絞りのスライドバーもうまく動かせなくてイライラ、レンズの焦点距離や測光モードを選べたりするのですけど、直感的に操作するにはほど遠いインターフェイスで、操作自体が楽しいマニア向けって感じがしました。
■Light Mate Free
入射光と反射光の両方に対応、画面下部のカメラアイコンをタッチするとシャッター音がして確定、次の画面に露出値が表示されるので、その下の数値を変えると上部の値も連動して変わる仕組み。緯度経度や地図の表示など、露出を測るのに関係ない機能がじゃま。操作手順も多くてさっと出して測るのには向きませんな。
■Pocket Light Meter
露出計のアイコンで名前も日本語で露出計と一番露出計アプリらしいところが○。細かな設定が出来るので最初にやってしまえば使い勝手が良くなります。被写体の測りたいところをタッチしてからHOLDボタンをタッチすると確定。LOGボタンで撮影情報が記録されるのは便利。色温度表示など多機能な割にシンプル操作、もう少し文字が大きければなお良いのですけどね。ただユーザーインターフェイスをOLDにすると大きな文字表示に出来ます、代わりにHOLDボタンが小さくなってしまうのが痛し痒し。(笑)
■ASLightMeter
とにかく何もかもがシンプルで文字も大きく、設定も日本語で測光モードと露出のステップ数だけと実に簡便。SAVEボタンで撮影情報の入った写真が残せるので、フィルムカメラのお供に記録を残しつつ撮影できて実に便利。使い勝手がよくて一番気に入っています。
■Lightmete
とにかく文字がでかくて分かりやすい、ややこしい設定もない。絞りを先に決めれば絞り優先、シャッタースピードを先に決めればシャッター優先、被写体に向けて露出を測りたい所をタッチしたらHOLD。たったこれだけのシンプル操作。これでいいんです、と言うかこんなのがいいんです。(笑)今回このアプリの存在を初めて知ったのですけどね、気に入りました、一番露出計らしいかも。(笑)
で、ここからの選考基準なのですけどね、
■老眼でもメガネ無しではっきり見える表示である事。
■露出確定にシャッター音がしない事。
■英語もややこしい事もダメダメなオジサンでも設定にまごつかない事。
とにかくアプリを楽しむのが目的ではありませんのでね、あくまで実用本位、これからの季節、ハロウィンやクリスマスやらでショーウィンドーの飾り付けや街の装飾が華やかになるので、クラシックカメラ片手に街のイルミネーションを撮り歩くのにアシスタントとして、さっと測って使い物になるアプリでないとイケマセン。
と言う事でLightMeterProとLight Mate Freeはサヨナラ、myLightMeterもシャッター音がするのが気に入らないので削除するつもりだったのですけど見た目がカッコいいので、とりあえず残しました、使いませんけどね、眺めるだけのアプリ。(笑)
実用として残した3本、Pocket Light Meter、ASLightMeter、Lightmeteは常用しようかと、この記事のために実際に測ってみた値をデジタル一眼レフに設定して撮ってみましたけど、十分実用になりましたな。次はフィルムカメラで試してみようかと思っています。
無料アプリで写真ライフが楽しくなったら儲けモン。こんな素敵なアプリを開発してくれる方に感謝しつつ、本日はこの辺で。長文お付き合いありがとうございました。
露出計アプリの値を元に、デジタル一眼レフでシャッタースピード1/45で撮ってみたもの。なかなかいいじゃないですか。(笑)
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