ロバート・フランクの写真展にお出かけ。
正直なところ申し上げますとですね、名前は知ってました、写真史について書かれた本などでは必ず出てくる外せない人。独自の視点でストリートフォトの世界を切り開いた有名な写真家、写真も本で何点かは見たことがあります。ただあまり好きなタイプの写真ではなかったので、関心が無いというか興味が無くてそれ以上の知識もなかったのですな。そんなオジサンがロバート・フランクを見に行ったことを書こうかと。(笑)
何でロバート・フランクなのって思いましたけど、神戸開港150年記念の連携事業の一環として行われる現代アートの祭典「港都KOBE芸術祭」のひとつなのだそうですな。名前は知っているけど、まとまった数の写真を見るチャンスは無いですからね、家内が行こうと誘ってきたのもあって出かけたわけで。
開催趣旨の説明をざっくり解説するとですね、ロバート・フランクさんのオリジナルプリントは芸術的価値が出てしまって、すご~く高くなってしまっているそうですな。そんなのを借りてきて写真展をすると、保険料も膨大、劣化を恐れて出したがらない所蔵者もいるそうで、まともに写真展をしようとするとこれはもう無理。
自分の写真を若い人にも見て貰いたいロバート・フランクさんとドイツの出版人ゲルハルト・シュタイデルさんが考えたのが、安い新聞用紙に高画質で印刷して額にも入れずに会場に吊してしまおうというアイデア。写真展が終わったあとは破り捨てられて美術市場にも出回らないようにするのだそうです。すでに世界各地を巡回しているようで、それが神戸にやって来たというわけ。きちんとインフォメーションしておきますね。
「ロバート・フランク:ブックアンドフィルムス、1947-2017神戸」
場所はデザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)
日時は9月22日(金)までの10時~18時、期間中は無休です。
入場は無料、中での写真撮影もOK。
関連イベント
■シュタイデルブックフェア
ロバート・フランクさんの写真集とシュタイデル社の書籍展示・販売
9月22日(金)まで、元町旧居留地、三井商船ビル内SALONにて。
■映画「Don't Blink ロバート・フランクの写した時代」上映
9月16日(土)~10月1日(日)まで、元町商店街4丁目の元町映画館にて。
知ってる人には今更ですけど、デザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)は三宮駅からフラワーロードをてくてく南に歩いて国道2号線を渡ってすぐの所。神戸税関の時計塔の立派なビルの道路挟んで東向かいのレトロなビル、その1階でやってます。
広い会場いっぱいに吊された写真は圧巻、結構足早に見たのですけど、それでも1時間半ぐらいかかりました。写真だけでなく映像もあるので、見応えはあるかと。写真集も吊してあって自由に見ることが出来ます。無料の写真展でこのボリュームは結構お値打ち。ロバート・フランクさんにさほど関心が無かったオジサンもまとまった数を見られて満足でした。興味のある方はぜひどうぞ。
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