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2017年9月

2017年9月30日 (土)

インスタ映えと「いいね」のために撮るのって。

写真の楽しみ方って、人それぞれですのでね、それにとやかく言うつもりはありませんけど、ちょっと違和感を感じてしまったので、その辺り思うところを書いてみようかと。
日々すごい勢いで増え続けているinstagram、ネット上にはましかく写真があふれかえっておりますな。instagramとは一体なんぞやと、そういう類に全く興味がないオジサンが、色々調べてみたのですけどね、何となく全容が分かりました。
要するに写真に特化したSNSだそうで、フォロワーと呼ばれる投稿した写真を見てくれる人を増やして「いいね」をもらうのが心地いいという世界らしいですな。
調べていると「インスタ映え」という言葉も出てきました。おしゃれだとか、いけてるだとか、カッコいいだとかそういう写真やそれを撮れる場所だとか場面だったり、撮り方を指すようで、インスタ映えする写真を撮って、「いいね」をもらうのに皆さん夢中になっているというのが見えてきたわけで。なんだか共感してもらうためのゲーム感覚の写真に思えましたな、楽しいの?
オジサンは街のアレコレが好きなので、そんな写真ばかりを撮っています。それがオジサンにとって一番楽しい「写真を撮る事」なのですな、なので誰かにほめてもらうために写真を撮ることはありません。自分が面白いと思ったり感じたものにしかカメラを向けないというのが今まで続けてきたスタンス。
「いいね」をもらうために映える写真を撮ったり、そのためにどこかに出かけたり、流行のものを追いかけたりするのは、なんだか逆のような気がして、その辺りに違和感を感じてしまったのですな。「インスタやってへんのに、いいねをもらう楽しさは、オッサンに分からへんやろ」って言われたらそれまでですけどね。(笑)
スマホの普及で写真を撮る事が、歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じ、日常の光景になってますけど、「いいね」をもらえる写真を撮るために行動するというのが、なんだかinstagramに振り回されているように見えてしまうのはオジサンだけでしょうか。
調べていると映える写真を撮るための撮影方法だったり、加工の仕方だったり、どういう写真が「いいね」をもらえるのかその傾向と対策やタイムラインとか言う投稿のタイミングなんてのもいっぱい出てきましたな。
さらにinstagramに投稿してもらうことでお店や観光地の集客につなげるマーケティングなんてものまで。一体何を目指している世界なのでしょう、インスタ映えする写真を撮る事が行動の基準になっているなんて、もうサッパリ分かりませんな。少なくともオジサンがかかわり合いになる世界ではないことはよく分かりましたけどね。
オジサン的には他人の「いいね」より、自分が「いいね」と思ったものを撮りたいですな、その写真がもし売れて望みの価格を「言いねぇ」って言われて「言い値」で値段が付いたらその方がよほど「いいね」だと思うのですけどね。(笑)
L15327_blog 街を歩いていると、親指立てた「いいね」マークみたいなソテツが壁からはみ出していました。(笑)

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2017年9月28日 (木)

立ち飲み百景28 お酒のメーカーの人って。

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以前よく通っていた、とある立ち飲み。灘の生一本でおなじみ灘五郷の酒蔵の街にあったので、名前を聞いたら誰でも知ってる、日本酒の大手酒造メーカーの従業員の方も頻繁に飲みに来てました。
で、見てて面白いなと思ったのが、どの方も自分たちが造ってるお酒しか飲まないのですな。「オカアサン、とりあえずビールね」とか「大将、生お願い」っていうのが普通と言いますか、ありがちといいますか、最初の一杯はビールで乾杯が一番よく見かける光景なのですけど、誰一人として飲まない。最初から日本酒の冷やをコップ酒でもらって乾杯してるのですな。当然他社のお酒も飲まない、自社のブランドのお酒だけをクイクイと飲んでらっしゃいました。
お店のオカアサンもその辺り心得ていて、「冷やちょうだい」って言われると、A社の方にはA社のお酒、B社の方にはB社のお酒を注ぐという、間違ったら大変な事になりますからね。(笑)
で、自社のお酒だけをひたすら飲んでるのですけど、何なんでしょうね、酒造メーカーの方って皆さんお酒強いし、飲み方がきれいですなぁ。特に女性の方が、コップの底に手を添えて、すぅ~っとお酒を召し上がる姿なんてなんだか妙に色気がありましたな。OLさんのようでしたけど、着物姿だったりしたらもっとドキドキしたかも。
しかも全然酔わずにしゃんとしてらっしゃる。かなりの量を飲んでも乱れることなくお勘定して出て行くのを見てると、オジサンまだまだお酒の修行が足りないかと。あれだけ飲んで次の日仕事大丈夫なのって思いました。オジサンが同じ事したら、次の日の午前中は仕事にならずに死んでると思います。(笑)
お酒メーカーの営業マンも面白い方が多いですな。お酒が強くて話し上手な方が多いかと。営業活動の一環だと思うのですけどね、行きつけの立ち飲みに時々現れる某メーカーの営業マン、扱うお酒の売れ行きのリサーチだったり、新しく出たお酒を置いてもらうためのセールスだったりなのですけど、上司と部下だと思います、二人組で現れて、お酒とアテを頼んで飲みながら営業活動。
お酒のメーカーなのでお仕事で飲むのはOKなのだそう、お店の大将や常連客をお酒にまつわる話題で盛り上げるのが上手、二人で掛け合い漫才みたいな話し方で、酒飲みのハート鷲掴みするという。話し上手なので、そのメーカーのお酒を今度買ってみようかなって気にさせますな。
ひとしきり盛り上げたらお勘定。「あと3軒、回らなあきませんねん」って笑顔で出て行きましたけど、自社のお酒を置てくれているお店をハシゴして笑顔の営業活動って、同じ酒飲みとして羨ましさもありますけど、絶対勤まらないでしょうな。体壊しますよ、タフじゃなければ勤まらないお仕事に頭が下がります。
しばらく見かけてないので、そろそろ現れる頃かも、そんなランデブーが楽しかったりする立ち飲みのひとときなのでありますよ。(笑)

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2017年9月26日 (火)

写真を撮るときのジンクスってありますか?

ジンクスって言葉がありますね、勝負事の世界などで、いい結果が出たときと同じ事をやってみるとかいう、いわゆる縁起担ぎ的な事なのですけど、勝負事だけでなくて、色々な場面でジンクスってありますな。
今日は仕事で大きなプレゼンがあるので、前にうまく行ったときと同じネクタイをして行くだとか、靴を履くとき左足からだとか、持ち物を変えてみるとか。勝負服なんてのも一種のジンクスかもしれません。なんだかうまく行ったときと同じ事が起こりますようにって、自分にかけるおまじない的なものでしょうか。
で、思ったのですけどね、写真を撮るときのジンクスって何だろうと、写真を撮りに出かけるときに、必ずやることや、無意識にやっている事ってあるかなと考えてみたのですな。皆さんは写真を撮るときのジンクスってありますか?オジサンは色々出てきました。
まず今日はしっかり写真を撮りたいってときは、グリーン系の靴下を履きますね。これは若い頃、青春18切符で色々なところへ出かけては写真撮ってたとき、ふらりと降りてみた駅の近くで、すごく渋い商店街を見つけて狂喜乱舞、撮っても撮っても撮り飽きず、モードラぎゅんぎゅん言わせて撮りまくった時に履いていたのがグリーン系の靴下だったから。(笑)
なんだかそれからはいい被写体と言いますか、物件と出会いたいときはグリーン系の靴下を履くようになってしまったのですけど、最近は気合い入れて撮りたいときにも履いてます。(笑)たかが靴下なのですけどね、気分が変わるのですな。いい予感がするとでも言いましょうか、なんだかいい街並みやシーンと出会えそうな気持ちになるわけで。
街を歩き回って写真を撮るので、そのときに持って出る物や着る物に関するジンクスと言いますか縁起担ぎは多いかも。靴の選び方だったり、ハンカチはカメラ柄のって決めてたり。
一時よく着ていたのがドンケのカメラマンベスト、純粋に便利だったので着ていたというのもあるのですけど、これを着て出かけるといつもの5割り増しぐらいでいい写真が撮れるような気がしたのですな。なんだかプロカメラマンになったような気分とでも言いましょうか気合いが入るという、オジサン単純なもので。(笑)
考えてみると、それをやったからいい写真が撮れる保証なんてどこにもないのに、やらずに出かけた事に気が付いたら一気にトーンダウン、今日はいい写真が撮れないかもって不安になったり、落ち込んだりするのがジンクスかと。バカげた縁起担ぎと言われればそれまでなのですけどね。(笑)
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2017年9月24日 (日)

ipadをフィルムスキャナにしてみたら。(泣)

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ダメでしたという結論からいきなり初めてしまうしかない、今回のおバカチャレンジ、ここから先は読んでもらっても何の参考にもならないと思います。(泣)
何でこんな事を思いついたかといいますと、たまたまipadでカメラアプリを試していたとき、意外と寄れるのを発見したからなのですな。目の前に置いたカメラに向けてどんどん近寄ってみたら、画面いっぱいになるまでオートフォーカスが働いてピントが合うという。
で、ここまで寄れるのなら、フィルム複写ができるか試してみたらどうかと思ったわけで。画面にタッチするだけで、何もかもよろしくやってくれる簡単お手軽カメラアプリの便利さを逆手にとって、コピー機よろしくフィルムスキャナ代わりにしてしまえば楽できるじゃないかと。実際に使い物になるかどうか検証してみようという、暇人オジサンの大人チャレンジ。(笑)
実験に使ったのはハーフサイズカメラで撮影したネガフィルム。小さな1コマをどれぐらい接写できるか、一番厳しい条件で試してみてうまく行けばそれより大きなサイズのフィルムも大丈夫だろうと考えました。
用意したのは以前複写用に黒の厚紙で作ったフィルムマスクとライトボックス。これにipadを置けるような固定台があればいいわけで、フィルムケースや消しゴムを積み重ねて並べ、最短撮影距離ぎりぎりになるように高さを調節しつつ固定台を作りました。ipadの画面を見ながら、センターにフィルムが来るように位置を調節。後は画面タッチでシャッターを切るだけ。明るさを変えたりズームしながら何カットか撮ってみましたけど、ここまでは確かに楽でした。

_mg_8435_blogフィルムケースと消しゴムで台を作りました。あくまで仮なのでこれでいいかと。

ネガフィルムなので陰陽逆転の画像、これをパソコンに移して画像処理していくわけですけど、Photoshopで開いて反転をした時点で「あ~ダメだ」と。
階調が全く出ていないのですな。まるで塗り絵のよう、ズームして画面いっぱいになるように撮った物はもっとひどい、まるで水彩画か油絵風のエフェクトかけたようなガビガビのイラスト、デジタルズームで画像を補完して大きくしているので荒れてしまうのでしょうけど、とても写真と呼べるシロモノではない結果。

_blog撮ったままの状態がコレ。ネガなので当然階調逆転しています。

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それを反転させるとこんな感じになりますけど、色はオカシイし、結構加工しなくては見られないという結果。

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なのでなんとかいじくり回してみましけどコレが限界かと。

同じカットをデジタル一眼レフにマクロレンズで複写したものと見比べると雲泥の差というより見られませんでしたな。画像処理で何とか近づくようにいじってみましたけど、元々に階調がないデータなので、どうがんばっても無理。

もしきれいに撮れていたとしても後の画像処理に手間取るのなら、簡単お手軽スキャナとしての利用は現実味がないですな。
中判の大きなサイズのフィルムでリバーサルならもう少しましかとは思いますけど、ipadのカメラ自体のセンサーサイズの小ささが階調の表現には向かないわけで、ブログに掲載するぐらいの小さなサイズの写真なら使えるかもと思った淡い期待は木っ端微塵になりました。
「そんなもん、考えたら最初から分かっとるハナシやろ、ドアホ」って言われたら返す言葉もございません。休日の半日を費やしてやってみたおバカチャレンジ、もうやりませんよ。

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コレがデジタル一眼レフとマクロレンズで複写したデータ。キレイですな。

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2017年9月23日 (土)

ペンFTに20ミリレンズで寄りまくり激写。(笑)

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ペンFTにレンズ一本でお出かけするシリーズ。持ってるレンズは広角2本、標準と望遠各1本の計4本だけ、それとテレコン。ズームレンズも持ってましたけど、手放しちゃったのでもう記事は書けません。(笑)しかもどのレンズも普通に見つかるものばかりなので、マニアなレンズのレビュー記事なんてものではなく、普通のお散歩写真記事にしかならないという。(笑)
で、今回はG.Zuiko Auto-W 20mm F3.5レンズ。ペンFシリーズのレンズの中では一番の広角レンズなのですけど、35ミリ換算で28ミリなので、今の目から見ると広角と言うにはちょっと物足りないかもしれません。ただ、あの時代はこれが精一杯のレンズだったわけで、文句を言わずに楽しむしかないのですな。
L35750_blog南京町の土産物屋さんの店前に置いてあるマネキンを目一杯寄って撮ってみました。

広角を楽しむのにはこれしかないので、オジサン真剣に探しました。レンズが白濁しやすいという欠点があるというので、その辺りも気を付けつつ探しましたけど、最初なかなか見つからなかったのですな、お高い値付けのモノならいくらでも見つかったのですけど、そういうのは望むところではなかったので、これは長期戦になりそうと思っていたところ、ある日行きつけの中古カメラ屋さんでコンニチハしてしまったという。見つかるときってこんなモン、中古カメラやレンズって不思議です、望みを捨てなければ必ず見つかりますな。
その後もう一本見つけたのですけど、それは完全故障品のジャンクとして売られていたもの、白濁して真っ白なレンズでした。分解してみたくてお持ち帰り、バラしてきれいにしたら使えるようになったのですけど、しばらくするとまた白濁してしまって元の木阿弥。ガラスの材質のせいなのか原因不明なのですけど一応まだ持ってます、何かに使えるかと。(笑)
L35760_blogガチャとか言われているカプセルトイの自販機に目一杯寄ってみました。夕方の西日がスゴクて、しかも完全逆光、撮ったものの何がなんだかよくわからない写真に。

ペンFTに付けてみるとなかなかカッコいい、普段のスナップには非常に使い勝手のいいG.Zuiko Auto-W 20mm F3.5、被写界深度が深いですからね、絞り込めばいちいちピント合わせをしなくても隅々までピントがきます。レンズの被写界深度目盛りを使って、軽快に撮り歩くのが楽しいかと。
何かと便利な万能レンズなのですけど、このレンズの一番の特徴は最短撮影距離が20cmというところ、寄れる広角レンズなのですな。せっかくの一眼レフですからね、絞り解放で寄りまくってみたいところ、ところが解放F値3.5なのでペンFシリーズの暗いファインダーではピント合わせがすごくしにくいという。
ピントリングを最短に合わせておいて、ファインダーを見ながら体ごと前後させて撮ってみたのですけどね、しばらくやっていると腰にきますな。体ヨロヨロ。(笑)
L35756_blogカフェバーの看板に目一杯寄って横の路地がどれぐらいボケるかやってみたもの。ま、こんなもんすかね。(笑)

街中で寄りの写真を撮ろうと探しながら歩き回りましたけど、なかなかいいものが見つからなくて、しかも撮ってる姿は完全に不審者。老眼鏡かけたり外したりしながら、一所でいつまでもピント合わせをやっているのですから当然ですけど、そんなの気にしていたらこのレンズは楽しめませんよって事で撮ってみたのがこの写真。
えっ大したこと無いって?すみませんねぇ、オジサンもちょっとそう思います。(笑)
L35753_blog困ったときのお約束。お土産物屋さんに吊るされている、中国のお守りを目一杯寄ってみたら実験。もうね、薄暗くてピンと合わない。オジサンはこれが精一杯、トホホ。

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2017年9月21日 (木)

立ち飲み百景27 思いでの酒場列伝、その1。

今まで行った酒場は数知れず、当然立ち飲みも。最近は気に入った所にしか行かなくなって、新規開拓を怠っておりますけどね、冒険より安定、変化より定番がなじむようになってきているのですな。
新しい酒場はいっぱい出来ているのですけどね、試しに入ってみてもリピートする事がほとんど無くなりました、何となく馴染めなかったり、居心地が悪かったりするのでね。若い人のお店は特にそう、オシャレで明るくきれいで元気がよくて、いい事づくめなのですけどオジサンの居場所が無い。
どちらかというと昭和レトロと言いますか、煤けたようなちょいと古びたお店の方が居心地がいいわけで、お店の大将もオジサンより年輩の方がやっているような年季の入った酒場。
星の数ほどの酒飲みの相手をしてきた、顔に刻まれたシワがそのまま酒場の履歴書のような渋い大将やオカアサンがやっているお店って和みます、入った瞬間の空気でそれが分かるのですな、たとえ初めてのお店であってもココではいいお酒が飲めそうって肌で感じられますからね。
常連のお客さんも年季が入った人ばかり、就職して上司に連れられて来て以来定年を迎えた後も通い詰めているなんてざら、お店にとっては人間国宝のような渋い常連さんと会話を楽しみつつ杯を重ねるというのが至福の時なのでありますよ。
そんなこんなで思い出に残る酒場のアレコレを書いてみようかと。(笑)街歩きで見かけた古い酒屋さん。片隅で立ち飲みしているお年寄りが居たので入ってみました。おばあちゃんひとりでやっていて、アテは柿の種とかスルメのような乾き物しかない小さなお店。
なのに壁にはなぜか「馬刺有ります」のお品書きが一枚だけ貼ってありました。こんな酒屋さんで何で馬刺?気になったので聞いてみたところ、ご主人が生きていた頃にはメニューにあったそうで、他のお品書きは全部はがしてしまったけど、ご主人直筆のこれだけは、はがせなくて残してあるのだそう。「今でも主人と一緒にやってる気になりますねん」の言葉に思わず目頭が熱くなりました。ええ話をアテに飲む昼下がりのビールはいつもよりちょっと苦かったのでした。
夫婦で二つのお店を切り盛りしてて、オカアサンが立ち飲み、その隣でご主人は割烹料理屋、仕入れが一緒なので、割烹料理屋でご主人がさばいた魚が立ち飲みにも安く並ぶというお刺身メニューが半端じゃないお店、にぎり寿司もガラスケースにずらり、開店とともにほぼ満席になるのも当然かと。立ち飲みのアテとは思えないクオリティーの高さに、その頃同僚と毎日のように通ってました、お互いしっかり太りましたよ。(笑)
その反対の立ち飲みもありました。品数は少ないのですけどお刺身も置いているお店、注文して出てきたお刺身が新鮮か古いか、一緒に出てくる醤油皿に盛られたわさびの量で分かるという。
わさびてんこ盛りの時は、刺身がもうヤバイのでしっかり殺菌して食えという大将の暗黙のサイン、腹を壊してもこの店の刺身で当たりましたなんて口が裂けても言うなよって事。ま、その程度でおかしくなるような常連はひとりも居ませんでしたけどね。(笑)
何しろお店も古けりゃ、大将も古い、出てくる物はもっと古いという、あらゆる意味で賞味期限切れを楽しむ立ち飲み、その分激安で千円でベロベロになれるセンベロの店。みなさんお酒でアルコール消毒しながら飲んでました。
書いてていくらでも思い出せるのがオジサンのお酒の履歴書、まだまだあります、その辺りはまたいずれ、本日はこの辺で、お後がよろしいようで。(笑)
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お刺身目当てに、足繁く通っていた頃の写真、今も健在、帰り道じゃなくなったのでご無沙汰していますけど、機会があれば行きたい名店。

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2017年9月19日 (火)

忙しい時ほど、色んな事を思いつく。

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仕事って、忙しい時とそうでない時がありますな。実際のところ年がら年中、何かと忙しいのですけど、今の時期は一年で一番忙しい季節、毎日一体何をやっているのか訳が分からないぐらいドタバタが続いています。
忙しすぎてアップアップなのですけど、なぜかこんな時ほど色々な事を思いつくのですな。ブログのネタだったり、防湿庫のカメラの並べ替えだったり、撮った写真をipadに入れてカメラの機種ごとにアルバム作ろうとか、フィルムの複写しなきゃとか、あまり使ってやってないカメラをリストアップして次のお出かけに持って出ようとか、ヒマになったらやってやるって事を次々いっぱい思いつくという、忙しすぎる事への反動なのでしょうけどね。で、ヒマになったらやるのかっていうと全然できたためしがないのもいつもの事だったりするわけで。(笑)
時間が無かったり、時間に追われているときほど、脳味噌の回転がよくなっているので、色々思いついたり、やる気になったりするのでしょうね、ヒマになったら脳味噌もスリープ状態、「やらなきゃ」より「まだいいか」にモードが勝手に切り替わるのがオジサンのOS、MacOSやWindows、iOSやAndroidより出来が悪いナマケモノOS、バージョン56歳。バージョンアップしても一生改善はなさそうというより、壊れてます。(笑)
「お酒飲まんかったら出来るでしょ」と言う家内の改善指導アップデートも馬の耳に念仏、焼け石に水ですな、いっその事、出来のいいOSを一からインストールし直して欲しいところ、でもなんだか途中でフリーズして元に戻すしかないかも、いいOSはインストールできませんなんて出たら笑えませんな。(笑)
アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃって思っているときに限って、違うことを初めてしまうって事ありませんか?今日コレを片づけてしまったら楽になるのにと分かっているのに、カメラ出してきて手入れを始めてしまったり、カメラバッグの中仕切りを組み替えてみたり、引き出しの片づけ始めちゃったり、電気カミソリの掃除をやり出したり、鼻毛抜いたり、足の爪切ったり、どーでもいい事を始めてしまって、結局本題は出来ず仕舞いで休日が終り、お酒飲んじゃって寝てしまって、月曜の朝、後悔の一週間が始まるという。で、忙しくなって、またアレもやろうコレもやろうと思いながら働くという悪循環。
グダグダやっているうちに月日は移り変わり、あっという間に一年経っちゃうのですな。一年って最近早く感じるね~なんて、のんきな事を言ってる場合じゃないですよホント。去年から全く進歩が無くて劣化だけ進んだオジサン。でもこのダメダメぶりは一生直らないのでしょうけどね。(笑)

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2017年9月17日 (日)

ペンFTに中途半端な100ミリレンズ付けて。

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オリンパスペンFシリーズは今の目で見ても、格好いいイケメンなカメラなのですけどね、長いレンズを付けるとあまり似合わないなとオジサンは思っているのですな。
標準や広角レンズを付けた出で立ちが一番サマになるというか格好いい気がするわけで。なので持っていながら出場率の低いのがE.Zuiko Auto-T 100mm F3.5。ペンFのレンズの中では人気が無いのでしょうか、中古カメラ屋さんでもかなり安い値段を付けられていることが多い、幸せ薄そうなレンズ。(笑)

L35707_blog望遠レンズって今はほとんど使わないので、最初画角で戸惑いましたな。これぐらいの範囲を画面に入れたいって思って、どれぐらいの距離でカメラ構えたらドンピシャか、感覚をつかむのが大変でした。

一眼レフの望遠レンズ入門に135ミリが主流だった時代を考えると、35ミリ換算で140ミリというのは王道の焦点距離と言えるのですけどね、今の目で見ると望遠というには物足りないし、ポートレイト撮影によく使われる中望遠というにはやや長すぎるという、どっち付かず感が漂う中途半端なレンズになってしまっているのですな。
このままでは防湿庫の肥やし、日陰のレンズにスポットライトを当ててあげましょうとばかり、これ一本だけで撮り歩いてみました。正直なところ、あまり乗り気じゃなかったので、途中でつまらなくなったら、さっさとレンズ交換しようと、広角レンズをバッグに入れたのですけどね。出かける直前に思い直して、広角レンズはお留守番を命じて100ミリ一本勝負の潔い決断でお出かけしたわけで。

L35711_blogファッションと雑貨のお店の店先にトライアンフが。望遠だと適度に圧縮効果が出てカッコよく撮れますね。

いざ撮り出すと解放絞りF3.5なのでファインダーは薄暗くて、老眼オジサンはピント合わせに四苦八苦。レンズが細長いのでホールドしにくくて、お世辞にも使い勝手がいいとは言えませんでしたな、とっても手ぶれしやすいかと。
専用フードは申し訳程度の長さしかなくて、ねじ込み式なので、付けてるとレンズキャップが出来ません。(F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8に流用してます。)
最短撮影距離が1.5mなのも時代を感じさせますし、何よりペンFTに付けるとテングの鼻のような出で立ちが、スタイリッシュなオジサンの「カメラは見た目も性能の内」なポリシーに合わなかったわけで。(笑)

L35714_blogおしゃれな雑貨屋さんを窓の外から撮ってみました。当然絞り開放、夕方の光線でやや赤みを帯びてますけど、そういうのがいいなぁと。

使えば使うほど中途半端感が染み出してくるのが止まらないE.Zuiko Auto-T 100mm F3.5。イケてる写真を撮って中途半端の汚名返上してやろうと、いつもの街を撮り歩いてみたのが今回の掲載写真です。

L35745_blog窓に付いている柵が何だかカッコよかったので撮ってみたもの。開放F値3.5だし、ハーフサイズなので深度深いしで、頑張ってみても背景はこれぐらいのボケ方しかしませんな。

帰ってきて手入れをしていて、この先、このレンズを使う気持ちになるのは一体何回ぐらいあるのだろうと思いながら、防湿庫のいつもの場所にそっと戻しました。お蔵入りではないですよ、手入れして戻しただけ、いつでもスタンバイしときませんと。(笑)でもこの先使うかなぁ。
L35732_blog鉄を使った家具と雑貨のお店MUKU-MO(ムクモ)さんの店先に飾られていたキリンのオブジェ。広角で寄ると余計なものがいっぱい入っちゃいますからね、これは望遠が良かったかと。お店もなかなか面白かったので、オススメします。

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2017年9月16日 (土)

カメラを復刻するメーカーって無いですな。

ネットで面白そうなモノはないかと見ていたときに目に留まったのが、車のレプリカ。
もう生産されていない昔の名車をそっくりそのまま現代に蘇らせているのですが、その出来具合が半端じゃないのに驚いたわけで。
当然今の安全基準や道路交通法上の色々をクリアしなくてはならないので、全く同じには出来ないのですが、それでもここまでやったらスゴイって車が結構出てきました。
その昔007の映画でボンドカーとして登場した、日本を代表するスポーツカー、トヨタ2000GTを蘇らせた、ロッキーオートさんのR3000GTなんてクオリティー高過ぎで思わず「すげ~」。
HPやブログ、動画を食い入るように見てしまいましたな。(笑)もうレプリカなんてレベルじゃなかったわけで、工場でズラリ並んだ組立途中のR3000GTの写真を見て感動、ここまで徹底して名車を蘇らせる情熱は一体何なのかと感動、ロッキーオートさんの凄さに感動。子供の頃トヨタ2000GTが大好きだったオジサンは嬉しくなってしまいました。
もし宝くじ当たったら買いますね。で、お家の横に土地買ってガラス張りのガレージ建てて、レッドカーペットを敷いた上に飾って、それを見ながらお酒を飲みたいですな。
もしこのブログでこのスポーツカーの記事や写真が出てきたら、「あっ、オッサン宝くじ当てよったな。」と思っていただければいいかと。出てこなかったらこの話は無かったことに。(笑)
車のレプリカで思ったのですけどね、カメラのレプリカって無いですな。思いつくのはコシナがレンズを復刻したのぐらい。トプコンのRE58mmF1.4はよくできてました。復刻ではないですが、フォクトレンダーやツァイスブランドでクラシックなテイストのカメラやレンズも出してますね。
車と違ってカメラの場合は安全基準も道路交通法も関係ないので、その気になれば出来そうな気がするのですけど、実際のところカメラを作ってきた実績のあるメーカーじゃないと実現は難しいのかもしれません。
ニコンが2005年にSPを2500台限定で復刻したことがありましたけど、リタイヤした技術者を呼び戻したり、工具を作るところからスタートしたというのを雑誌で見たおぼえがあります、部品は作れても組立は技術者じゃないと無理なのかも。
もしそんな制約がなくてカメラのレプリカを作れるとしたら、どんなカメラを蘇らせてほしいと思いますか?オジサンはもう無くなってしまった規格のフィルムを使うカメラを今のフィルムが使えるように仕様変更したレプリカカメラなんて面白いかもと思ったのですな。
面白そうなカメラなのに今のフィルムが使えないのでお蔵入りなんてもったいないですからね。
消えていったフィルムの規格っていっぱいあります、それしか使えなかったカメラを現行フィルムで楽しめたら楽しいのじゃないかと。例えばベスト判と呼ばれる127フィルムを使うカメラを35ミリフィルムが使えるようにしたら、ベビーローライやプリモジュニア、ヤシカ44、ミノルタミニフレックス、リコーマチック44などの4×4のちっちゃな二眼レフが蘇りますからね。
思いっきりマニアの世界になってしまいますけど、車のレプリカを見て、マニアしか飛びつかないカメラの世界もあってもいいかもと思ってしまったのですな。(笑)

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このレンズをコシナさんが、2003年ニコンマウントとM42マウントで各400本ずつ復刻したわけですな。ただレンズ構成は現代のものだったようですけどね。

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2017年9月14日 (木)

その筋の「すじ」は筋違いの筋の良さだった件。(笑)

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その方面のことを指すときに「その筋」なんて言い方をしますけど、すじと聞いて何を思い浮かべますか。関西だと圧倒的に牛肉のすじ、おでんにお好焼に、そのまま煮込みにしたり、牛すじ文化がありますのでね、すじといえば食欲をそそるビジュアルが目に浮かぶという方が圧倒的かと。(笑)
我が家でもお好焼の際には、家内が必ず前日にすじを炊いています。下処理をしてコンニャクと一緒に甘辛い味付けで炊く「すじこん」。神戸の長田区辺りでは「ぼっかけ」と呼びます。ぼっかけうどんなんかが有名。そのまま食べてもお酒のアテにぴったりなので、いつも多めに炊いてますな。
居酒屋さんでもすぐに出てくるメニューなので、置いてあれば結構注文します。青ネギに七味唐辛子パラパラして食べるとおいしい。味噌で煮込む大阪の「どて焼き」とは違って味付けは醤油なのが特徴。
すじについて調べてみたところ、コンビニが冬場に提供するおでんの具材で全国に広まっていったそう、それまではそんなにポピュラーなものじゃなかったみたい。確かに牛すじって食肉の流通に乗らないような部分でしたからね、言ってみれば捨てる部位、昔はスーパーでは置いてなくて精肉店でしか扱いがなかったですな。
子供の頃、おでんには鯨のコロが必ず入っていたのですけど、鯨がどんどん出世してお高い食材になってしまってから、母親がすじ肉を代わりに入れるようになった記憶があります。いつも弟と争奪戦でした。(笑)
たかがスジ肉ですけど、おでん用に売られている串に刺さったものは筋肉の腱の部分なので、白くて脂肪が少なく、やや堅くてゴムのような弾力があります、それに対して部位ごとに切り分けたときに出る赤身の多いすじ肉は、すじこんにすると美味しいのですな。
この辺りお肉屋さんによって扱いが違うので、結構当たり外れのある部分。煮込んでもなかなか柔らかくなってくれなかったり、ほろほろに柔らかくなってくれたり。同じお肉屋さんで買っても、そのときによって違ったりします。
いつも買うお肉屋さんは、その辺り専門店なので安定供給してくれています、わざわざ電車に乗って買いに行くだけのことはあるかと。
ところが、この間それを越えるいい「すじ」をある筋の方から教えていただいたわけで。行きつけの立ち飲みで最近よく見かけるようになった方、共通の話題で話が弾んで、お目にかかる度に話しかけて下さるのですけど、時々大きな保冷袋を持って現れるのですな。
聞くと某有名ステーキハウスが、裏メニューですじ肉を安く販売してくれているのだそう。いつもあるわけではなくて、入荷したときは看板に小さな張り紙が出るので、それを目当てに買いに行くとの事。
それを聞いて、お店のオカアサンが試しに買ってきたのですけどね、かなり筋のいいすじだったようで、看板メニューのおでんに入れてましたけど、「市場で買うのとちゃう、いつもより高い値段取らんとアカン」と絶賛。
オジサンも張り紙が出ていたときに試しに買って帰ったのですな、さすが名前の通ったステーキハウスのものだけあって、赤身たっぷり、脂身少な目、炊いても目減りしないし、柔らかくてコレは旨いと1kg買ったのが一瞬で無くなりました。もうね、お酒飲める飲める。(笑)
お店としてはメニューとして出せない部位なので、格安で販売してしまえという筋書きに、すじ好きが群がったわけで、それがステーキハウスだけにグレードの高い筋金入りのいいすじだったという。ありがたいですな。
これからはお出かけの際に必ず前を通って張り紙を確認することにします。有名ステーキハウスの筋目の通ったすじ、おでんの季節はこれを入れるのが今から楽しみなオジサンなのでありますよ。(笑)

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2017年9月12日 (火)

ロバート・フランクの写真展にお出かけ。

_mg_9588_blog正直なところ申し上げますとですね、名前は知ってました、写真史について書かれた本などでは必ず出てくる外せない人。独自の視点でストリートフォトの世界を切り開いた有名な写真家、写真も本で何点かは見たことがあります。ただあまり好きなタイプの写真ではなかったので、関心が無いというか興味が無くてそれ以上の知識もなかったのですな。そんなオジサンがロバート・フランクを見に行ったことを書こうかと。(笑)
何でロバート・フランクなのって思いましたけど、神戸開港150年記念の連携事業の一環として行われる現代アートの祭典「港都KOBE芸術祭」のひとつなのだそうですな。名前は知っているけど、まとまった数の写真を見るチャンスは無いですからね、家内が行こうと誘ってきたのもあって出かけたわけで。
開催趣旨の説明をざっくり解説するとですね、ロバート・フランクさんのオリジナルプリントは芸術的価値が出てしまって、すご~く高くなってしまっているそうですな。そんなのを借りてきて写真展をすると、保険料も膨大、劣化を恐れて出したがらない所蔵者もいるそうで、まともに写真展をしようとするとこれはもう無理。
自分の写真を若い人にも見て貰いたいロバート・フランクさんとドイツの出版人ゲルハルト・シュタイデルさんが考えたのが、安い新聞用紙に高画質で印刷して額にも入れずに会場に吊してしまおうというアイデア。写真展が終わったあとは破り捨てられて美術市場にも出回らないようにするのだそうです。すでに世界各地を巡回しているようで、それが神戸にやって来たというわけ。
_mg_9601_blogきちんとインフォメーションしておきますね。
「ロバート・フランク:ブックアンドフィルムス、1947-2017神戸」
場所はデザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)
日時は9月22日(金)までの10時~18時、期間中は無休です。
入場は無料、中での写真撮影もOK。

関連イベント
■シュタイデルブックフェア
ロバート・フランクさんの写真集とシュタイデル社の書籍展示・販売
9月22日(金)まで、元町旧居留地、三井商船ビル内SALONにて。

■映画「Don't Blink ロバート・フランクの写した時代」上映
9月16日(土)~10月1日(日)まで、元町商店街4丁目の元町映画館にて。

知ってる人には今更ですけど、デザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)は三宮駅からフラワーロードをてくてく南に歩いて国道2号線を渡ってすぐの所。神戸税関の時計塔の立派なビルの道路挟んで東向かいのレトロなビル、その1階でやってます。
広い会場いっぱいに吊された写真は圧巻、結構足早に見たのですけど、それでも1時間半ぐらいかかりました。写真だけでなく映像もあるので、見応えはあるかと。写真集も吊してあって自由に見ることが出来ます。無料の写真展でこのボリュームは結構お値打ち。ロバート・フランクさんにさほど関心が無かったオジサンもまとまった数を見られて満足でした。興味のある方はぜひどうぞ。
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2017年9月10日 (日)

テナックス(TENAX II)に初モノクロフィルム。

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このふた月ほど、ハーフサイズと35ミリましかくカメラでばかり撮ってます。手持ちのカメラの中でも、マイブームがあるわけで、暑い季節はなるべく軽量でたくさん撮れるカメラの方が動き回れるというのもあって、二眼レフなど、中判の大きなカメラは少しお休みいただいて、機動力を生かして撮れる小型のカメラで撮っているのですな。
しかもマニュアルで露出を決められるカメラが楽しいので、ペンFTにレンズ1本、マミヤスケッチ、TENAX IIの3台が今は休むヒマもなく稼働中。休日はこのどれかでお出かけするのがこのところの定番。
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圧倒的持ち出し率なのはマミヤスケッチ、二番手はペンFTなのですけど、このあいだ今まで撮った写真を見ていたとき、衝撃の事実が発覚。
TENAX IIで今まで一度もモノクロ写真を撮って無かった事が分かりました。我が家にやってきて10年近く、結構な数の写真を撮ってきましたけど、モノクロフィルムだけ一度も使ってなかったとは思いもしませんでしたな。何度か撮っているつもりになっていたという。

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1938年発売の元々カラーフィルムなんて無い時代のカメラなので、本来はモノクロフィルムを入れてその写り具合を楽しむのがスジなのでしょうけど、カラーリバーサルフィルムで撮ると少しアンバー寄りのこってりした描写がマミヤスケッチとは違った楽しさがあって、カラーでばかり撮っていたわけで。

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調べてみると他のカメラたちは、カラーもモノクロも撮っているのに、TENAX IIだけモノクロバージン。これはイケマセン、白黒の快楽を教えてあげなくてはなりませんという事で、モノクロフィルムを優しく挿入してあげました。(笑)

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使ったフィルムはカラーネガフィルムと同じ現像処理ができるイルフォードXP2super。ISO感度400なので、昼間の明るい日差しの下ではかなり絞り込んで撮らないと、シャッタースピードの高速側が足りないので、あえて高架下商店街の薄暗い中で撮り歩いてみました。付いてるレンズはSonnar 40mm F2、これをなるべく解放で撮ってみたいというのもあったのですな。露出計で測ると1/50秒でF2かF4の間ぐらいの見た目よりは結構薄暗い高架下商店街だったので、ほぼこの露出で撮り歩き。
さすがに薄暗くて場所によっては距離計でのピント合わせも分かりづらくて何度も合わせ直し、時間がかかりましたけど、ディープな高架下はなかなか楽しかったですよ。TENAX IIのモノクロ初体験、白黒の快楽にシャッターもむせび泣く昼下がりの高架下、調子に乗ったオジサンは久々にハッスルしてしまいました。(笑)
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2017年9月 9日 (土)

死ぬまでに手にしてみたいカメラが無かった件。

出来る出来ないは別にして、死ぬまでにやってみたい事って何ですか?えっ、綺麗なお姉さんと素敵な一夜?、イケメン男子にお姫様だっこ?そんなの死ぬまで待ってなくてもすぐにでも出来そうじゃないですか、叶えたいのなら努力してくださいよ。(笑)
オジサンはそうですなぁ、クイーンエリザベス号で世界一周の船旅なんて憧れますな、船好きなもので。ま、時間も無ければお金もありませんのでね、夢のまた夢なのですけどね。一応宝くじは買いました。運良く当たれば行けるかも。いや、当たれば絶対行きますね。(笑)
年齢と共に「死ぬまでに」って言葉が夢でなく、目の前の現実になりつつありますが、写真好き、カメラ好きのオジサンのブログですのでね、そんなマイナス思考も楽しい写真ライフに重ねてみたらどうなのよって考えたわけですな。
で、もしもお金や時間や何の制約も無ければ、死ぬまでに手にしてみたい、使ってみたいカメラって何なのだろうと、そんなネタを思いついた休日の早朝午前3時38分。早起きにもほどがありますが、こんな事を思いつくのも早朝ならでは。スッキリした頭でおバカな事を考えています。(笑)
で、思いつくままに色々カメラを挙げてみたのですけどね、意外なことに全然思い浮かばなかったという。アレもコレもっていっぱい出てくるに違いないと思ったのですけど、オジサンのカメラへの知識が乏しいのか、今までさんざん色々なカメラとまみれてきたせいか分かりませんけど、どうしても使ってみたいという気になるカメラが出てこなかったのですな。
まずデジカメは全く興味なし、ライカ、ローライ、ハッセルなんてお高いカメラも全然使ってみたいと思わないので対象外、へんこオジサンのせいか、伝説やウンチクにまみれたカメラって、その方面の信者の方々にお任せしておけばいいかと思っているので自分で使ってみたいという気に全然ならないのですな。
クラシックカメラの楽しさを紹介しているような本を眺めてみても、なんだかピンとこない、カメラへの興味が薄れたわけではないのですけどね、そそるものを感じなかったのですな。
これはどういうことなのだろうと考えてみたのですけどね、思うに中古カメラ屋さんがつまらなくなった事が一番の原因かと。やはり目の前に実物が並んでいるというのは一番そそりますからね。そんな中古カメラ屋さんでデジカメが幅を利かすようになって、オジサンが思うお宝カメラが減ってしまっているのですな。はっきり言うと楽しくなくなってしまったわけで。
思えばマミヤスケッチとの出会いは衝撃的でした。初めてのある街を撮り歩いていたとき、冷やかしのつもりでふらりと入った写真屋さんの中古コーナーで目が合ってしまったのがファーストコンタクト、そのときは知識も無かったので、なんだか気になる出で立ちのカメラだなと思っただけで帰ったのですけどね、調べてみてどうしても使ってみたくなって、居ても立ってもいられず、もう一度出かけて手にしたカメラでした。オジサン、ハートをましかくに打ち抜かれたわけで。(笑)
その気は全然無かったのに目の前のカメラのオーラに勝てなくなってしまうという、そんな楽しみが中古カメラ屋さんに無くなってしまってから、このカメラで写真を撮りたい、どうしても使ってみたいという気持ちになるカメラとの出会いも遠ざかってしまったわけで。
オジサンの今持っているカメラはそんなワクワクが止められなくて集まってきた精鋭部隊、これを越えるオーラを放つカメラがこの先出てくるのか分かりませんけど、きっと何処かにワクワクさせてくれるカメラは隠れているに違いないと死ぬまで思っていたいですな。(笑)

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以前はデパートの中古カメラフェアなんてのも、朝早くから出かけてジャンクカメラ争奪戦に参戦したりしてたのですけどね。今はそういう催し物自体が無くなってますね。さびしいかぎりです。

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2017年9月 7日 (木)

耳を澄ませて、餃子を焼こう。

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餃子って家で作りますか?我が家は割とよく作る方かもしれません。お家で作るとたくさん出来ますからね、いろいろアレンジも出来ますし。多めに作って食べきれない分は冷凍しておけば、中華スープに入れて水餃子にしたり、お鍋の時に入れたり出来るので、スーパーで売っているチルドの餃子を買うよりもお得です。
もちろん外で食べることもありますし、ちょっと欲しい時には餃子専門店で買って帰ることもあります。神戸は餃子専門店が多いのでね、思いつくだけでも元町界隈で8軒ありますな。淡水軒、餃子苑、赤萬、瓢たん、大学、ぼんてん、上海餃子、ふくろ。
専門店以外に中華料理屋さんでも食べられるし、お持ち帰り出来る所もあるので、餃子で不自由する事は無いかと。なのにお家でも作るわけですな、家庭の餃子はまた違う味わいですからね、どちらも美味しい。
中に包む具はオジサンが作りますが、包むのが下手なので、そこは家内にお任せする役割分担が出来ています。包んで貰っている間にタレ作り、酢醤油にラー油だけでなく味噌ダレも、神戸っ子ですからね、コレはずせないところ。
お店で出てくるような本格的なのは無理なので、それに近い感じになるようにいろいろ試行錯誤して落ち着いたのが練りごまと味噌とごま油を混ぜ合わせたもの。これをお好みで酢醤油でのばしてラー油を足します。オジサンは、味噌ダレと酢多め、醤油少な目が好みかな。他にも、酢醤油にラー油の代わりに柚子こしょうを溶いても美味しいですな。
で、そうこうする内に包み終わった餃子を焼くわけですが、ここにコツがあるわけで。まずフライパンにサラダ油を小さじ一杯ほど入れて強火でなじませます。そこに餃子を並べていくわけですな。強火なので並べた先から餃子の底に軽く焦げ目がつきますのでさっさと並べちゃわないといけません。
並べたらコップ半分ほどのお湯を鍋肌から流し込みます。水じゃなくてお湯ね、水だとフライパンの温度が下がってしまいますからね、必ずお湯。注ぐ量も餃子の皮が薄い場合は少な目、厚めの皮だとやや多めに入れます。
注いだらフタをしてすぐ中火に。で、後は放ったらかしておけばいいのですが、ここから耳を澄ませておくのですな。最初ジュウジュウと音がしているのですが、水気が無くなってくるとパチパチと甲高い音に変わります。そうすると焼き上がり一歩手前。
フタを取ってごま油を少量かけて底をパリッとさせるわけですな。水分が抜けて底がパリッとすると、フライパンを持って揺すると、勝手に剥がれてくれます。コレで出来上がり。
フライパンにお皿を伏せて落とし込み、そのままフライパンごとひっくり返せば焼き目が上になった餃子がお皿に並びます、至福の瞬間。きれいに焼けた餃子は見た目だけですでにご馳走。

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これだけでも成り立ちますが、サイドメニューに蒸し鶏とスープも作って、ピータンも用意する事も、ビールもいいですが紹興酒だとなおイイですな。何だか書いてて食べたくなってきました、週末は餃子に決まり。南京町に行くと色々な種類の皮が売っていますのでね、そこから餃子作りがスタートするわけですな。(笑)

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2017年9月 5日 (火)

値下がりしたipod touchを衝動買い。

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先々月ですけど、ipodのラインナップが生産終了と縮小で、iOSで動くipod touchのストレージ容量違いの2機種だけになって値下がりしました。これからも新しいモデルがでるのか、これが最後なのかipod自体の立ち位置を考えるとどうなるのか分かりませんけど、iPhoneの存在の前では、中途半端感のある微妙なポジションの電子ガジェットになってしまっているのは確かなわけで。
ただ根強いファンがいて、その中途半端なところを逆手にとって便利に使ってらっしゃいますな。ネットで検索するとたくさん出てきます。通話が出来ない、そのままではネットに繋がらない以外はiPhoneと遜色のない性能なのが、割り切った使い方や工夫で便利になるわけで。
オジサンも以前ipod touchを使ってました。友人がiPhoneに乗り換えで手放したものを譲り受けた初代モデル。さすがに故障でダメになってipadへ移りましたけど、便利に使い倒してました。アプリをインストールすることで、自分好みにカスタマイズできるところが、それまでのipodシリーズとは違って便利で楽しいところだったのですな。撮影に便利なアプリなんかを入れて、露出計と一緒にポケットに入れてました。
ipod touchの楽しさを知ってしまうと、次に乗り換えるときはiPhoneという事になるのが普通なのでしょうけど、電話もかけなければ、TwitterもFacebookもlineもやらないオジサンには、月々の料金を考えると二の足を踏んでしまったわけで。携帯電話も、持ってるだけでほとんど使ってなかったですしね。
四六時中、電話やSNSやネットにどっぷりの方がいますけど、そもそもそういうのが苦手というかオジサンは馴染めないのですな、なのでiPhoneの新機種が出る度に興味はありましたけど、未だに使わず仕舞い、どんどん大型になって、ますます興味が薄れてしまったという。(笑)
ipod touchは、言わばiPhoneからオジサンにはいらないところを取り除いたらこうなりましたっていうような電子ガジェット。小さい薄い軽いのも魅力。前々からipadと一緒に使えば便利かなと思っていたのですけどね、それが値下がりしたというニュースを見て興味と物欲が急浮上。思いのほか貯まっていた家電量販店のポイントも後押ししてしまって衝動買い。
衝動買いなんて中古カメラ屋さんで、そそるカメラと目が合って、動けなくなってしまったとき以来かも。(笑)
色はブルーを選びました。MacのiTunesと繋いでセットアップ。お好みのアプリやら音楽やらを入れたら終了。お家のWi-Fiに繋ぐとネットも出来ます、試しにこのブログを見てみましたけど、ちっちゃくて老眼鏡かけてもつらいですな。スマホで見て下さってる方は、こんな小さな文字を読んでくれているのですね、ありがとうございます、頭が下がります。(笑)
ストレージ容量が32GBしかないので、重たいデータや、小さな画面向きではないアプリはipadで活用、ポケットからさっと出して使うのに便利なアプリなどを厳選して入れました。使い出して思ったのですけどipadとの併用が意外と便利なipod touch、結構気に入っておりますよ。

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2017年9月 3日 (日)

手ブレするのは心構えの問題だった件。

オジサンがいつも作業をするパソコンデスクは、左手に北向きの窓があります。ブログに掲載するカメラそのものの写真や物撮りの時にレースのカーテン越しの自然光で撮れるので好都合なのですな。
チャチャッとキーボードをのけて、その前に黒い紙を敷いて、撮りたい物を並べて、レフ板立てて撮ってしまうわけで、いわば簡易スタジオ。(笑)書きためた記事に合わせて、休日の午前中にまとめて片づけてしまうことが多いですな、撮ってすぐブログ用に加工してしまうのでデジカメで撮ってます。カメラはEOS Kiss X7にキットレンズの標準ズームのお手軽セット。記事に合わせた説明用写真にフィルムなんてもったいないですからね、これで十分なのですな。
ところが最近撮った写真に手ブレカットが頻発しているという。手ブレ補正をONにしているにも関わらず、画面で拡大すると明らかにブレてる。
あれれって思ったのですけど、確かに最近、細かい作業をしようとすると、何だか一発で定まらない。紙を切るときも定規を当てて、カッターをそれに沿わせるのに定まらなかったりすることが増えています。
どんどん劣化中のオジサン、嗚呼もうカメラもまともに構えられなくなってしまったのかと激しく落ち込みました。ブレた写真しか撮れない体になってしまったら写真を卒業、そのまま人生も卒業しなくてはならないかもとガックリ来ましたな。
これはゆゆしき事態なのでありますよと、心の片隅にもし写真が撮れなくなったらどうしようという闇を抱えていた訳なのですけどね、ところがそれがすっきり晴れ晴れしてしまったのですな。手ブレしている写真はデジカメもしくはipadで撮った写真だけだったというのが分かったわけで。
何故かフィルムカメラで撮った写真は全然ブレてないのですな、気合いといいますか心構えといいますかきちんと写真を撮らなくてはならないという気持ちがどこかで働くのでしょうね。ぜんぜんブレて無い、老眼のピンぼけはありますけど手ブレはまるでしてないのですな。
簡単お手軽、撮った後でどうにでもなるデジタル写真、ちゃんと撮っているつもりなのですけど、どこか真剣に写真を撮ろうという気持ちが失せているのだろうと思います。
押せば写る、タッチすればそれなりに撮れるデジタル写真に撮るまでのプロセスなんてありませんからね。心構えがないままにとりあえずパシャ、それで完結。
手ブレ補正が付いていても、ブレた心までは補正してくれないことがよく分かりました。(笑)

L34684_blog旧居留地のショーウインドーで見かけたカメラの形のハンドバッグ。これを持っていると、手ブレじゃなくて、手ぶらにならないわけで。(笑)

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2017年9月 2日 (土)

いつもの街で、初めての写真。

休日の撮り歩きは、元町界隈を中心にうろうろするのが定番というか、気に入っているのでそうなっています。
毎週飽きもせず同じ所をうろついて、撮るモノなんてあるのって思うかもしれませんが、あるのですな。いつもうろうろしているからこそ、見つかるアレやコレやが面白くて楽しいわけで、ちょっとした街の変化がよく分かります。
それをすくい取るように写真に撮るのが、オジサンの写真というかライフワーク、飽きてしまう事なんてありません。いつもフレッシュな気持ちでカメラを向けておりますよ。(笑)
もちろん旅行などで全然行った事の無い所だと、そのときしか撮れないですからね、アンテナを張り巡らして、面白そうなモノを時間と体力の許す限り撮りまくりますけど、そうではない楽しさが、いつもの街を撮るときにはあるのですな。定点観測的な部分もあるかもしれませんけど、ほんのひと月ほど歩かなかった所で、新しいお店ができていたりするのに出くわしたり、あるべきお店がいつの間にか無くなっていたりするのを観察するわけで、これはやはりいつも歩き回っている場所だからこそ感じられる変化だと思うのですよ。
季節によって街の景色が変わるのも面白いところ、たとえばクリスマスシーズンの飾り付けなんて、期間限定のいつもと違う街の表情ですからね、撮らずにいられないですな。そのときしか撮れないある意味プレミアム感があるわけで。そんな風に、じっくりゆっくり街を徘徊するのがオジサンのスタイルになっておりますよ。(笑)
大手日本酒メーカーのコマーシャルソングで「初めての街でいつもの酒~♪」ってのがありますけど、オジサンの場合は「いつもの街で、初めての写真」なのですな。観察する気持ちで撮り歩くといくらでも面白いモノが見つかりますからね。
それをそのときの気分でチョイスしたカメラで撮るわけで、カメラが変われば写真も変わるのが楽しい、特にフィルムカメラは個性的なカメラが多いですからね、中判やハーフサイズやフィルムフォーマットから選んだり、二眼レフやレンジファインダーやカメラの種類で選んだり、その日の楽しみ方で、持って出るカメラを選ぶところからスタートしている街歩き。
大自然の写真を撮る方が季節の移り変わりや、その時々に咲く花や活動する生き物を撮るのと同じかもしれません。オジサンはその対象が街の景色なのですな。
100%人が作り出した街の景色に面白さや間抜けさや滑稽さを感じるわけで。その街に暮らして撮り続けていると見えてくるアレコレ、街は生き物だと思うのですよ。

L25844_blog閉じ込められた美女。Mamiya Sketch

L24846_blog ショーウィンドーの中からニラミをきかす男。Canon Demi S

L25858_blog お店の外で立たされて反省中の人。Mamiya Sketch

L25866_blogコッソリと壁を登る人。Mamiya Sketch

L28821_blog 商店街で焼き物の食器を商う恐竜。MINOLTA A5

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