立ち飲み百景24 もう100回聞きました。
日々の仕事の後の楽しい立ち飲みタイム。顔見知りの常連さんと、取り留めのない世間話で軽く飲んだらサヨナラするのがいつもの景色。付かず離れず、仕事や自慢話はせず、プライベートにも踏み込まない阿吽の呼吸とでもいいましょうか、マナーと常識と気遣いで成り立つ、ほぼお一人様のお客さんが多い、立ち飲み酒場のルールがそこにはあります。
ところがどっこいその辺りの空気を読めない方が時として現れるのですな。聞かされる方には抜群に面白くないプライベートなオハナシの繰り返しだったり、踏み込んではイケナイ領域まで入ってきたりする方。だんだんと周りから敬遠されて、その内来なくなりますけどね。(笑)
プライベートな話といいますか、他人の人生の履歴書を聞かされるのは結構つらいものがありますな。しかも毎回同じ話ばかりを繰り返しされるわけで、しかもその話が抜群に面白くないのですけど、本人はそれに全く気が付いてなくて、楽しげ得意げに一人でしゃべりまくるという。
お店のおばちゃんも、うんざりしているのかその方が現れると、急に他の用事を忙しそうにやり出しますな。なるべく目を合わさないようにしているのが見ていてはっきり分かります。(笑)
悪い人じゃないのですけどね、楽しく語るのも全然かまわないと思いますけど、なんと言いますか、よくも毎度毎度同じ話ができるなと感心してしまうわけで。
フルコースの料理のように話にも一応順番というものがあるみたいで、昔商売をしていたけど今は警備員をやっているというのが前菜、メインディッシュはパチンコが止められなくて、もしやってなかったら家が2軒ぐらい建ってたという話、デザートは田舎の自慢話。聞かされながら話のつまらなさに涙が出ます。
周りのお客さんに聞いてもらえないときは、お店の大将が餌食になってます、大将も耳にタコなので、フンフンと生返事しながら完全に塩対応なのが見てて面白いわけで。(笑)
立ち飲み酒場は常連率が高いので、いつも見かける方というのはいっぱいいます。たまたま横に立って「昨日もお見えになってましたね」とか「今日は早いですね」なんて会話から世間話に発展していくわけで、だけど必要以上に押しつけがましくならないのが、美味しくお酒を楽しむためのルールなのですな、飲んでて楽しくなってしまうとそこを間違って関係が崩れるわけで、共感できるような話題だとお互い会話も弾むのですけど、自慢話は基本的に語る側の一方通行、聞かせようとするほどに寒々しくなってしまいます。
同じ話を繰り返し語れるのなら、落語家になればいいのにと思いましたけどね。でも、とても笑いは取れそうにありませんな。
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