立ち飲み百景23 もう十分語ったでしょ?
もう十分お歳を召して、高校や大学生のお孫さんがいるようなジイサンなのに、飲んでしゃべる話題はいつまで経ってもツッパリ高校生の域を出ないお年寄りっていますな。本人が得意になって語れば語るほど、周りはドン引き、寒いお話に一人また一人とお愛想して出て行きます。本人は語るのが楽しくてしょうがないのでしょうけどね、聞かされる身にもなって欲しいですな。
飲み屋でイザコザ、やくざのチンピラをボコボコにしばいて警察呼ばれて出入り禁止だとか、今は人気者になったお笑いタレントさんの食えない時代はワシが面倒見てやってただとか、若かりし頃の下半身の武勇伝だとか、聞いてる方が赤面するような話を声高らかに語るジジイに平成ももう29年目だという事を教えてやれる本当の大人はいないものかと思います。
いったいどんな人生を歩んでこられたのか分かりませんが、この手の話題しか出てくるカードがない年寄りには絶対なりたくないなと思ったわけで。
きちんと大人になる階段を上りきる前にお年寄りになってしまったようなジイサン、お家でおとなしく飲んでいて欲しいですけどね、たぶん居場所はないのでしょうね、奥さんが一番呆れかえっているのでしょう、だから立ち飲みで店の人や周りの人相手に気を吐くしか出来ないのだろうと思います。タイムマシンでもなければ確かめようがない、あなたの自称立派な過去の武勇伝で楽しい立ち飲みタイムをじゃまされたくないのですよコチラは。(笑)
何度かそういう場面に遭遇したり、相手をさせられたりするとこちらも学習しますのでね、飲んでる姿を見かけると気づかれないように離れた場所に陣取ったりしますけど、見つかるとわざわざグラスを持って隣に来られたりするのですな。「話し相手見~つけた」って事なのでしょうけど、こちらも仕事で疲れた上にさらに疲れる話を聞くだけの体力も心の余裕もないのでね、何とかうまく逃げたいのが心の本音。
お店のテレビでナイターでもやっていれば野球の応援をする振りをして完全無視するのですけど、何とか話を聞いてもらいたいオーラをビンビンに感じます。そのせめぎ合いが変な緊張感、うっかり気を抜くと聞きたくもないお話劇場に場面が展開してしまいますので、「話しかけるなよ、話しかけるなよ」と心の中で唱えながら飲んでいるという、ただでさえ健康に悪いお酒がさらに体を蝕みます。(笑)
その昔、「男は黙ってサッポロビール」という広告がありましたが、なかなかそういうカッコいい人ばかりじゃないのが立ち飲みの人間模様。おかげでブログのネタには事欠きませんけどね、疲れますな。(笑)
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