1ミリの違い。
街歩きでいつもウロウロする界隈で見つけたネイルサロンの看板。黒板になっていて、お店の方が書くのでしょうけど、いつ見ても面白い一言が書いてあるのでついつい写真に撮ってしまうという場所。
ある日通りかかったときに「1ミリの違い」って書いてありました。見た瞬間にインスピレーションが、なんだかネタになりそうな予感がしたわけで、そのとき持っていたスプリングカメラのペルケオで思わず写真を撮ってしまいましたよ。
撮った写真は複写してパソコンの「ネタになりそうな写真」フォルダに保存。Lightroomを立ち上げると、このフォルダを最初に開きます。記事を書くのに触発されそうな気がした写真がいっぱい。写真のキーワードにネタになりそうな言葉を書いてあります。困ったときはこのフォルダを眺めていれば何か思いつくという具合。オジサン結構努力家でしょ?(笑)
で、「1ミリの違い」のお話。たばこを吸う方は、少しでも健康の事を気にするのか、ニコチンとタールのミリ数の少ないものを選んだりするようですな。吸ってる時点ですでにアウトだと思いますけどね、軽いたばこでもたくさん吸ってしまえば同じ事。体に良くないことが分かっていて、それでも何とかしたいという悪あがきが1ミリの違いに見て取れます。(笑)
写真とカメラの世界で、1ミリの違いっていうと構図とレンズの焦点距離でしょうか、1ミリのトリミングも出来ないような完璧な構図で撮られたスナップショットってスゴイと思いますね。オジサンの好きな写真家、木村伊兵衛さんや、桑原甲子雄さんの写真集を見たときに感じたことなのですけどね。レンジファインダーのカメラでこんなに完璧な構図って思いました。どうやらプリントの時にトリミングしてたみたいですけどね。(笑)
レンズの焦点距離の1ミリの違いは、望遠レンズではほとんど差がない世界ですけど、これが広角レンズになるとたった1ミリで画角が変わります、特に超広角になればなるほど差が大きくなりますな。
一眼レフで写真に目覚めた頃、広角レンズと言えば28ミリが主流でした。スナップショットに使いやすく、F8~11に絞り込めばパンフォーカスになって、いちいちピント合わせがいらないぐらいの被写界深度が確保できたので、瞬間を切り撮るには抜群だったのですな。広角レンズなので撮る側が一歩踏み込んで激写というのが格好良かったわけで。
ところがオジサンはもっと広角が欲しくて最初に買ったのが24ミリレンズ。あのころは20ミリと並んで超広角レンズと呼ばれてました、35ミリ、28ミリが広角レンズだった時代。28ミリと比べるとたった4ミリの違いですけど、対角線画角にすると28ミリが74度で24ミリが84度なので10度の違いがあります。それだけ広い範囲が写るという事で、数字上よりもファインダーで見るとかなり違うのですな、なので一歩どころか二歩三歩踏み込まないと、ただ広いだけの散漫な写真を量産してしまうという、撮る側のスタンスを問われるレンズでした。若かったのでね、いっぱい踏み込みましたよ。路地裏だとか下町だとか。(笑)
撮りたい気持ちがそうさせたのですけどね。1ミリの違いが違う写真になってしまう広角レンズ、広角ズームレンズを安易に使っていては分からない世界。ここはひとつ単焦点の広角レンズ一本で勝負するのはいかがでしょうか。以外と動き回らないと撮れないことに気が付くと思いますよ。これが面白いのですけどね。
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