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2017年4月 9日 (日)

ポケットに中判カメラの幸せ、ペルケオ1(PERKEOⅠ)

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中判カメラ入門したいけど、大きくて重たいカメラはチョットという方にオススメするのがスプリングカメラというジャンル。ボタンを押すと前面が開いて、スプリングの力でレンズが蛇腹と共に飛び出してきて、写真が撮れる状態にスタンバイするという仕組みのカメラ。使わないときは畳んでしまえばコンパクトになります。構造が単純と言うこともあって、二眼レフと共に一時代たくさんのメーカーから発売されていたカメラでした。
レンズが飛び出してくる仕掛けはカメラを楽しんでる感たっぷりだし、中古カメラ屋さんでも五千円ぐらいから二万円までで実用品がたくさん見つかるのが楽しいところ。もちろん当時の高級機など、今でもお高い物はありますけどね、手頃な機種で入門してみて楽しくなってからでも遅くはないかと、まずは撮る事優先のスタイルで。(笑)
買いやすくて楽しい中判カメラという事で、オジサンも一時たくさん持ってました。その中で今でも気に入って使っているのがペルケオ1型。少し前に書きましたが、博多旅行に持って行ったのがこのカメラ。体力無しのヘタレオジサンが中判でも撮りたいと吟味した結果がこれでした。

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何しろ小さい、並みいるスプリングカメラの中でも特に小さくて、畳んでしまえば軽々ポケットに収まる大きさが中判カメラでありながら、すでに飛び道具なのですな。これで6×6判のましかく写真が撮れる幸せ。ピント合わせは目測式なので、念のため外付けの距離計も付けましたがそれでも小さい。
街を歩き、時々立ち止まってポケットからペルケオを取り出し、ボタンを押してレンズを飛び出させてスタンバイ、露出計で光を測って、距離計で距離を測ったら、その値をカメラにセット、フィルム巻き上げて、シャッターをチャージして、構図を決めたらパシャ。撮ったらカメラを畳んでポケットにしまい込み、また街を歩くというのを12回楽しんだらフィルム一本終了。このリズム感がなんだかいいのですな。
写り具合に関しては問題なし、オジサンの持っているのは1型なので、レンズはバスカー(VASKAR 75mm F4.5)が付いています、ペルケオのシリーズの中では一番の廉価版、2型はレンズがカラースコパーになってちょいと高級になりましたが、あえてバスカー付きの物を探しました。描写に関しては掲載写真を見ていただければと。
カメラなんて持ってないよっていう出で立ちで街歩き、実はポケットに中判カメラを隠し持っているという楽しさ。ペルケオはそんなカメラです。(笑)

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フィルムを巻き上げないとシャッターが切れない仕組みになってます。巻き上げたかどうかはトップカバーの矢印で確認できます。写真左が巻き上げ後、右が撮影後。

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シャッターは4速とバルブ、これで十分。シャッター固定にしておいて絞りで調節すると楽ですな。

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畳むときは矢印の部分を押してやるとロックがはずれます。カメラ大国だった頃のドイツのカメラなので、開閉はスムーズ。

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ハーフサイズカメラ界の一番大きい人「ペンF」さんと、6×6中判カメラ界の一番小さい人「ペルケオ」さんに並んでもらいました。この小ささはスゴイでしょ。高さはありますが横幅はほぼ同じ、レンズを収納してしまえばペンFより収まりはいいかと。大きさ比較の写真を撮ろうと、いろんなカメラと並べてみて改めて気が付いてしまった衝撃の事実でした。

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